企業の見た目の整備です。企業は、様々な手段を用いて社の内外に情報発信しています。その中でも大きな役割を果たしているのが、見える形で伝える「視覚伝達」です。
通常その企業と関わりを持つ人々にとってサインや車両などさまざまな情報伝達物は、空気のような存在です。
しかし、新しい商取引や新株主や就職といった、これから関係を持とうとする人たちは、「実際に経験したこと」は限られるので、「この目で見て感じたもの」の集合体つまり、企業イメージ情報が行動の決め手になります。
視覚伝達は、わからせる「意味情報」と感じさせる「感覚情報」の両方 を含んでいます。その中でも「感覚情報」は、意識から無意識へと論理の壁を突き抜けてストレートに伝わり、行動選択の大きな要因となるものです。
また、視覚伝達は、五感の中でも最も大きな伝達効果があり、人々の心の中に蓄積され、企業イメージへと育ちやすいものです。
この視覚伝達活動を効率的、戦略的、組織的に行うシステムをビジュアル・アイデンティティ・システムと呼びます。ビジュアル・アイデンティティ・システムは企業の未来ビジョンまでも含め、丸ごとデザイン表現することです。
ビジュアル・アイデンティティ・システムを企業イメージ形成の重要手段ととらえ計画的に行うことで、企業理念やビジョンの共有を促進します。
企業に対する信頼や好意を市場で形成していくために、ビジュアル・アイデンティティ・システムは経営戦略上大変重要な手法です。