もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■「デジャ」
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■■■■■■■■■■週刊
■■■■■■■■■■デザインジャーナル249号
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■■■■■■■■■■2008年2月6日(水)発行
■■■■■■進む原田
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目次 0 ・・・・・・・「まくら」
1 ・・・・・・・中年期危機は親密性「対」孤独感(エリクソン)から始まっている 
2 ・・・・・・・「褒められて自信を取り戻そう、ニッポン人・・・・2」  
3 ・・・・・・・「人生を切り開く、じゃんけん必勝法・・・・・2」

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■  ■   
■  ■   まくら
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●見ました!手に取りました!

Mac Book Air
薄い!軽い!綺麗!機能が盛りだくさん!欲しい!
しかしまだ前の前の世代のMac Book G4がガンガン動いているから
買うには躊躇します。・・・・でも買ってしまいそう。

●「花粉症 ボクはハナカミ 王子です」

毎年おなじみの第一生命保険の「サラリーマン川柳コンクール」の入選作品です。
「ニヤケるな! ハニかんだのが 怒鳴られた」
「衣食住 すべてそろった 偽造品」
「貼り替えは 昔障子で 今、日付」
「社長業 いまや問われる 謝罪力」
「部長にも『別に』と返事をしてみたい」
「部下思い 思うだけで けむたがれ」

そういえばそろそろ鼻がむずむずしてきました。花粉症の春が来たようです。

●合格して泣こう

栄光ゼミナールの総武線ドア上の、コピー勝負の一行広告です。
その横に、四谷学院の
なんで私が東大に!?
この数年、このコピーを使っているのでよほどクライアント様に気に入られたのでしょう。
たしかにそれほど利口と思えないフツーの少年や少女がモデルですが、
「そりゃー君、四谷学院で猛勉強したからだろう。」ということなんですね。

●「ア二バーサリーキャスト大募集」

「東京東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの面接会に行ってみよう。」
というタイトルの社員募集広告です。背景にミッキーのシェイプ。

「東京ディズニーリゾートはこの春25周年」だからア二バーサリーキャスト。
清掃員・案内係じゃなくてキャストなんてプライドをくすぐります。
キャストに東京ディズニーリゾートのコンセプトがありありと映し出されています。
ア二バーサリーキャストという言い方に限定募集&特別感が醸し出されます。
以下の、現在の対象者ではない、子供に向けた変化球のボディーコピーが面白い。
東京ディズニーリゾートで働きたいという子供の質問に答えた形です。
以下、コピー
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A)もちちん働けますよ。でも、もう少し、オトナになったらね。
一度パパとママに相談してみてください。
夢をかなえたいという気持ちをずっと忘れないで、大きくなったら
東京デズ二ーリゾートで、いっしょに働きましょうね。
たのしみにしています。
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以上、広告コピー

●都会の幸福

友人が仕事を辞めて、地方から単身で東京に移住して来ました。
励ます意味で、曾野綾子の「都会の幸福」PHP文庫1992年
を贈ろうとアマゾンの中古本を見たら、3冊在庫があり2冊が0円となっていました。
送料だけで本代は0円というのです。
社員に聞いたら「中古本屋の実績作りのためじゃないですか」と言います。
2冊取り寄せましたが、1冊は別の友人に取り上げられ、
1冊を読み返すうちに友人にあげるのが惜しくなり手元に残しています。
曾野綾子さんのしつこさでこれでもかこれでもかと都会がいかに素晴らしいか書いてある本です。
15年前に読んで「無理して九州に帰らなくてもいいや」と思わせるてくれた本です。
それまで「地方が素晴らしい都会は住みにくい」という一般概念に囚われていて、
なにか辛いことがあると、映画「栄光への脱出」みたいに「いつか帰ってやる」と地方を逃げ道にとっておいたのですが、
「タガをはずして書いた手放しの都会礼賛の本」(曾野さん)の強烈さに当てられて、
「東京?うん見方によっては悪いところじゃないな」と再認識のきっかけを作ってくれてました。
「私ではない誰かによって書かれるであろう地方礼賛の本と楽しく共存可能なはずである」(曾野さん)と書いてはありますが
どうしてどうして、都会の良い部分を書けば、いくらオブラーとをかけても「それに反して地方は」といことですから
地方の人からすれば挑戦的でむきになてというよりも読みたくはないでしょうね。
そのくらきょうれつな本だから「都会は冷たい、人が住むところじゃない」と思っている新参者には薬になる本です。
だから再販して欲しいです。あんまり人気がなかったのでしょうか?
以下曾野さんの「はじめに」の文章です
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「多くの人が東京を捨てるが、反対に多くの人が東京に来ると、もう決して故郷へは帰らない。
それほどに東京は一部の人にとっては、住みいい土地なのである。多くの地方人は自分の故郷がいいという。
東京に出張があって数日仕事をして故郷に帰って来ると、しみじみほっとする、と東京人の私に言う。
東京人は決してこういうことを地方人に言わない。
そして地方がいいという話をされると「そうでしょうね。東京は空気も悪いし、うまいものもないですからね」と相づちをうつ。
これは、もしかすると、東京人の「悪意」ではないか、と私は思うようになった。
言ってもわかりっこないのだから、そう思い込んでいる人には、そう思わせておくのがいいという判断なのだとしか思えない。
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以上、曾野綾子さんの文章
どうです?なかなか辛辣で舌鋒鋭いでしょう?
面白いのは後書きの解説に、地方在住作家の「三好京三」さんが、曾野綾子さんを師匠と持ち上げ、恐れ多くて反論はできないと言いながら、
実在の人々との日常の触れ合いなどを交え、これでもかこれでもかと地方生活の良さを書いていることです。
これ読んでいると地方もいいなと思ってしまいますが、元分校の先生で都会に名が売れた地方文士(名士)は、
周りの人々の扱いがちがってチヤホヤされがちですので、地方は良いの参考にはならないかもしれません。
都会にせよ地方にせよ、周りとの人間関係が快適さのポイントになりますね。

●チラシで我が町を再確認

豪華になる一方のマンションのチラシの近隣地域の写真がとっても綺麗です。
「緑豊かな気品ある邸宅街、南麻布」とか、「新宿御苑、傑作の地」とか、
「都心が求めてた風景を、この豊洲は手に入れた」とか「その邸宅は趣深い街との出逢いから始まった。本郷邂逅。」とか
「ここは港区芝。歴史を誇り、利便を誇り、深い緑を誇る。」といったコピーで、
界隈の写真が載っているのですが「このあたりってこんなに美しかったんだ」と再確認する写真です。
それにしても、最近のパース(完成予想図)が進化しています。
タイル一枚、葉っぱ一枚、水の水面、窓のや金属や磨き石に反射する光や風景の精巧なこと!
木の葉っぱは実写との合成と解るのですが建物や木々のとのつながりがとても自然です。
このままいけば10年以内には写真よりもリアルになるかもしれません。

●10年ぶりの韓国・ソウル

ソウルは寝雪があちこちに積もっていました
気が付いたことは、街にアルファベットのサインが増えたことと、街の色彩が鮮やかに感じたことです。
それと以前は渋滞で車が進みませんでしたが道路がすいていた気がしました
道が増えたか、ガソリン高で車が減ったか、勘違いかでしょう。
行く前に「前回のがいくら残っていたかなー」と財布を見たら25万ウォンも入っているので、
「おー金持ちじゃないか!」と思ったのですが、計算してみたら3万円程度でした。
空港で両替したら紙幣のデザインが変わっていて、旧紙幣が使えるか心配でした。(バカな心配ですが)
ソウルには模範タクシーと一般タクシーの2種類あって、「値段が一般タクシーの倍かかるけど、
黒塗りの模範タクシーに乗ってください」と言われて乗ったら、
それでも、空港からホテルまでのタクシーが3000円で、時間と距離感覚では日本の半分の値段です。
一般タクシーは、他の乗客と相乗りさせたり、行き先次第で乗車拒否もするので
模範タクシーが外国人向きだと言われています。
韓国には、両班(ヤンバン)という、貴族階級身分呼称が残っていて、
「私はヤンバンです」という人に今回も何人か会いましたが、
模範タクシーの「模範」というのも、そういう身分差別的な空気が反映した呼び名かなと思いました。
通訳の人が「武士は食わねど高楊枝がヤンバンです。」と説明してくれ、そのヤンバンの人が、
「私もあなたもヤンバンで、韓国はヤンバンだらけですよ」と言われたので、
「いいんじゃないですか?そういった誇りを持った人がたくさんいて。
西洋貴族ような、ノブレスオブリッジがあったら韓国の社会平和に貢献しますね」と言いました。
ウェスチン朝鮮ホテルにとまったのですが歯ブラシとひげ剃りが置いてないのには困りました。
前回、他のホテルでも、自然保護を守る韓国の法律で置かないように決まってると言われたことを忘れていました。
2日以上滞在で「ベッドメーキングをしなくてよいカード」をベットの上に置いておくと
その費用を自然保護団体に寄付すると書いてありました。

●個性より学力向上重視(日経2.5)

ゆとり教育の反動としてそうなりますよね。
小中学校の教員の意識調査です(ベネッセ教育研究開発センター調べ)
自らが「確かな学力」を身に付けてこられた先生方にはそちらのほうが得意で楽なんじゃないですか?
親もそちらのほうが喜ぶでしょう。またもとの「画一教育」にもどりますね。そしてまた「ゆとり」が浮上。
先生のアンケートで「勉強が苦手な子供に別の能力を伸ばす」「得意な教科の学力を伸ばす」が減り
「どの子供にもできるだけ学力をつける」「不得意な教科の学力を身につけさせる」が増えています。
こころがけている授業方法でも「体験や表現方法を取り入れての授業」が減って
「教科書に沿った授業や小テスト、自作プリント、教師主導の講義形式の授業」が増えています。
どんな教育でも型にはまらない子ははまらないし、勉強好きな子は勉強するんですけど、
中間層が影響をうけるんでしょうか?

●まだまだです、団塊世代

本日の日経一面に「定年再雇用の待遇改善」
「有能は人材確保のために勤務体系を柔軟に」「コマツは最大で年収2倍、大成建設は短時間でもOK」
といった見出しが飛び込んできました。
えっ?年収が2倍?と思ったら従来の再雇用年収の2倍でした。
それでも最大1千万円です。500万円が1000万円ですから大盤振舞いですね。
熟練した人は利益をあげるしまた少子化対策でもあるんでしょう。
60歳たって元気でまだまだ働けます。がんばりましょう団塊世代。
ゴーギャンみたいにタヒチで暮らすってもの憧れますけど。

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  ■       
  ■    
  ■   中年期危機は   ■   親密性「対」孤独感(エリクソン)
  ■   から始まっている 
 ■■■ 


 青年期を経て大人になる通過点として職業に就くことは大きな意味があります。
そこで大きな壁となるのが「親密性」です。
エリクソンは若い成人の心理社会的危機は、親密性「対」孤独感と言っています。
「親密性」とは他人と親密な関係をつくりあげる能力のことです。
「親密性」が確立されていないと、他人と深い人間関係に入ることはできません。
学生時代は社会的な利害関係が少なかったので、気の合った遊び仲間はいても、
社会人になると苦手な人や、ある時は敵とも、なんとかうまくやっていく必要が生じます。
その場合「自己アイデンティティが」をシッカリもってないと、相手に合わせたり接点を模索することが、
「他人と心を通わす」ことは「自己を脅かす」「自己を失う危機」と無意識に感じて、
避けたり距離を取ることになります。危機を正当化するために他人を恨んだり憎んだりが増えます。

親密性というと性的な関係を含む異性とのロマンティック・ラブ関係を思い浮かべますが、
それは一部であって、純粋な親密な関係性や、公共性と親密な関係性が重要になります。
純粋な関係性には、同僚とや上司、教師などとの親密性がを含みます。
たとえば、親密性を得られていない人は、
「呑みこまれてしまい自己を見失うのではないか」という不安から、
誰かに心酔して師事することは難しくなります。
その不安から影響ある人との関係を回避していつの間にか孤立し孤独感に捉われるようになります。
しかしそのまま中年期に入ると孤独感は認めないで、
自分には人には解らない独自の生き方があると考えることで納得しようとします。

以前「拒否されるのが怖いから人と交わるのがおっくうだ」という若者と会いました。
「他人からと『そうじゃないだろう』と拒絶されたら、頭がうしろに引っ張られ、肩を押さえつけられた感覚で、
反論出来ないで引っ込んでしまう。そうなると人と会って話すのがいやで引っ込むようになる。」というのです。
こういう人はまず、アイデンティティ基盤整備と確認が重要になります。
この若者は話しているとは相当深いレベルで自己が確立されていたので、そこはサラッと確認しただけで、
彼の言う「拒絶・否定」の正体について二人で検討しました。
「人間関係において否定のない社会は存在しない」という事実確認と、
大方の他人の反対は「あなたの人格に対する拒絶・否定」ではなくて、
「その人がその時持った別の意見」「別の見方」「別の考え」「別の感想」
「別の記憶」「別の好み」「持っている別の情報」の違いではないか?
と話し合って行くうちに彼にとっては目からウロコだったようです。
「私は完璧ではないが自己の価値観や思想がある程度自分のものとして確定している」
「人もそうだ」「だから対立する。」「しかしそれは人格を賭けての対立とは限らない」
ということを何度も自分に言い聞かせればだんだんと人と交わる勇気が出るわけです。

「親密性」をとばして中年期に達した人は、自己喪失の恐怖が倍加します。
そのためにますます対人関係に深く関わらず、心理的距離をとろうとします。
違った価値観の人と普通に語り合うことも、論議を深めることも困難になり、幅が広がらずにしぼむ一方になります。
人間関係から孤立し独りよがりの中年に陥ってしまうことになります。

当然、「親密性」は、夫婦の間と家族の間で試されます。
心理社会的危機として、離婚の問題、家族の崩壊、暴力の底には「親密性の問題」が存在しています。
親が親密性の主題に直面しないまま、親密性を土台としない家族が形成され、
そこに生まれる育つ子供の世代と親密性「対」孤独感が交叉することになります。

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   ■      
   ■     
 ■■■    褒められて自信を取り戻そう
 ■      ニッポン人・・・・2
 ■      YANASE LIFE plaisir
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地球上に日本人のような人種は他にない。
ジェイムス・力ーチス・ヘボン

「地球上に日本人のような人種は他にない。日本人は哲学的精神の研究の対象である。
日本人は審美眼のある人種である。美しいものを好むが、またグロテスクなものをも好んでいる。
美術の方面、たとえば青銅の作品、陶磁器製造法、
園芸などにおいて日本人をしのぐほどの他の国民はない」(1886年11月2日の手紙)
★「ヘボンの手紙」高谷道男編訳、有隣堂、P211
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以下説明
「ヘボン式ローマ字」で有名なヘボンは、明治時代日本に医学を教えに来た宣教医者です。
自分の家で開いた「ヘボン塾」から外務大臣や学者など多くの人材を輩出し、現在の明治学院大学に引き継がれました。
また横浜の自宅では施療所も併設して半年間で3,500人もの日本人を無料で診療したので、
「ヘボンさんでも草津の湯でも、恋の病はなおりゃせぬ」と横浜で歌われたほどです。
だれも「ヘボンはヘボだ」とは言わなかったんですね。
1845年に奥さんが病気になったので帰国。ニューヨークで開業し、名医として知られました。
96歳まで長生きして、なくなった日の早朝、明治学院のヘボン館が焼失したそうです。
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日本人はおそらく世界一の礼儀正しい国民である。
エドワード・ワーレン・クラーク

「子供たちは、学校でも家庭でも、長上に対する礼儀と尊敬を第一の絶対必要条件として躾られる。
若い人たちの上品な挙止には全く驚かされる。
日本人はおそらく世界一の礼儀正しい国民である。
はだしで歩き、アメリカ人ほど衣類は身につけないが文明人と自称する多くの国民よりも、
たしかに礼議正しく親切である。
殊に子供たちは決して喧嘩腰になったり、手に負えないようなことがなく
両親や教師には従順で忠実であり、それだからかえって幸福なのだ。
学校でも無秩序な状態に近づくようなことは起らず、ごくつまらぬ服装の子供でも態度に上品な所があった」
★「日本滞在記」飯田宏訳、講談社、1967 P44-45
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あの「少年よ大志をいだけ」のクラーク先生とは別人です。
徳川幕府が崩壊し賊軍となったあと明治政府に駿河府中藩(明治2年静岡藩と改称)に押し込められました。
徳川家の再興を図ろうとしてまずやったのが人材の育成でした。
数多くの旧幕府の一流の学者達が一緒に静岡藩に流れてきたから、
その資源を使って人材で明治政府を見返してやれと藩を上げてはりきったのです。
そのかな中で、勝海舟が、エドワード・ワーレン・クラークというまだ大学を出たばかりの
22歳のやる気に満ちた新進気鋭のアメリカ人研究者を招きました。
勝海舟は幕臣時代、旗本には日本の危機を乗り越えられるだけの人物がたりないと嘆いていました。
クラーク先生は若いだけに知識欲にあふれた学生たちに体当たりで教育をほどこし、
彼らに多大な影響を与えました。教師は歳じゃありませんね。熱意が一番大きいです。

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 ■■■       
   ■     
   ■   人生を切り開く
 ■■■   じゃんけん
   ■   ・・・・・2
   ■  
 ■■■ 

早大の寒川恒夫教授によると、じゃんけんはハリウッド映画の中でも、
世界中の人がじゃんけんしていますが、アジアの知恵だそうです。
研究者の間ではじゃんけんの起源は中国ではなく日本にあるとの見方が強いそうです。
もともと欧米は「数あて拳」中心でした。
二者択一のコインの裏表あても白か黒か善か悪か一神教文化ベースの欧米的ですね。
じゃんけんは「すくみ拳」三つどもえでアジア独特の遊びとのこと。
「五行思想にルーツがあるのか、アジアには絶対的な強者がいない世界観がある。
あいこという曖昧な概念も独特だ」。(寒川教授)
なるほどーと感じます。たしかに日本は絶対的な強者を認めない風潮があります。
猟師はきつねに強く、きつねは庄屋に強く、庄屋は猟師に強いという
図式が社会のあちこちに展開していますね。
営業はマーケの人に強く言い、マーケの人はクリエイティブの人に強く言い、
クリエイティブの人は営業に強く言い、
社長は社員に強く言い、社員は労働組合(管理局)に強く良い、労働組合(管理局)は社長に強く言う、
お父さんは子供に強く言い、子供はお母さんに強く良い、お母さんはお父さんに強く言い、
といったぐあいに、立法権・行政権・司法権の三権分立が生活レベルででき上がっていてバランスをとっています。
ゴルバチョフかロシアの首相が「日本ほど社会主義の国はない」と言ったそうですが、
日本には権力者はいるが独裁者がいないということも東洋文化ベースの日本の知恵なのでしょう。
この三すくみ関係は「まあまあいいじゃかいですか」「悪いようにはしないから」を引き起こすあいまい社会でもあり、
「だれが責任とるの」ということにもなりますが、それもじゃんけんで決めるとかなるんでしょうか。

じゃんけんのスタイル
日本はじめとして世界的にはパーは紙ですが、中国や韓国では布だそうです。
しかし九州久留米ではパーはハンカチや風呂敷と言っていました。
チョキははさみですよね。
日本では最初は親指と人さし指の鉄砲形でした。
和ばさみがこの形だったからでしょう。
寒川恒夫教授によると九州地方には今も男チョキが残っています。
たしかに久留米と福岡では、和ぱさみ風のチョキを「男チョキ」と呼んでいました。
洋ばさみ風を出すと「やー女チョキー」とからかわたようなかすかな記憶があります。
韓国では今も男チョキが主流だそうですが今度韓国の人と竹島を賭けてじゃんけんしてみます。
九州の「じゃんけんほい」と東京の「じゃんけんぽん」は聞きますが
関西の「いんじゃんほい」はドラマでも聞いた事がありません。
同じ東京でも多摩は「ちっけった」だそうです。
「サザエさん」の最後に大きな手が出てきてじゃんけんぽんは面白かったですね。
テレビの画面とじゃんけんをやってた人多いんじゃないでしょうか。
一人でやってたんじゃつまんないのであれは家族の団らんとセットですね。
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文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)



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