もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■週刊
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■■■■■■■■■■2008年5月7日(水)発行
■■■■■■進む原田
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目次 0 ・・・・・・・「まくら」
1・・・・・・・・自律訓練法
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ゴールデンウィークいかがでしたか?
それなりに充実していましたが
あっというまに終わってしまいました。

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●前回の「人前で上がらなくなるには」について
○○さんからメールいただきました
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以下○○さんのメール
あがり防止に自立訓練法が効きますよ。
3月末に経験したことです。
一年前にはじめたクロマチック・ハーモニカの発表会が今年3月末にありました。
私の初舞台です。
午前中にリハーサルがあり気軽に舞台に立ちました。
観客はリハーサルの出番を待つ出演者が数人いるだけです。
譜面台の前に立ちました。当然のことですがスポットライトがあたっていました。
とたんに心臓がドキドキしてきていやな予感が走りました。
演奏は独奏でG線上のアリアです。案の定メタメタでした。
先生から「初舞台だからしょうがないですよ、落ち着いて行きましょう。」
と言われ、落ち込みました。
そこで自律訓練法を、昼休み中6回、本番直前に楽屋で4回やりました。
本番では観客が満席200人以上はいましたが、すっかり落ち着いて、
練習のときの80から90%の出来で、私としては大成功でした。
以上○○さんのメール
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○○さんはベテラン心理セラピストで実際のセラピーに自律訓練法をよく使われます。
日本自律訓練学会のメンバーで、私の自律訓練法の師匠でもあります。
今回は自らが「自律訓練法は効く」を実感されたわけです。
「自律訓練法を忘れちゃいかい?」というメッセージも含まれいているかもしれません。
自律訓練法については以下の本文に書きます。
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●落語家でだれがイケメンか?

 季刊誌『らくご☆まがじん』を発行しているエンピツむすめ代表の○○さんが5号を送ってくれました。
女子大生によるフリーマガジンで今月号は
「ぴちぴち子大生が選ぶイケメンらくごグランプリ2008」。
対象は東京にいる約420人の落語家。
下選びでエンピツむすめの女子大生スタッフが48人に絞った後100人の女子大生で投票。
4つの年代別になっています。
50歳以上の部の1位は、日本テレビ『笑点』で見れる三遊亭楽太郎(以下師匠の敬称略)。
        2位は、桂 幸丸、3位は、立川 志の輔
49−35歳の部の1位は、林家 いっ平、
        2位は、林家 たい平、3位は、立川 志の吉
34−30歳の部の1位は、柳家 三三(さんざ)
        2位は、昔昔亭 慎太郎 3位は、左三遊亭 王楽
29歳以下の部の1位は、春風亭 昇々
        2位は、三笑亭 可龍 3位は、春風亭 昇吉
受賞者の写真がありますが、たしかに皆さん落語家らしい善良な良い顔してます。
ぴちぴち子大生が落語に興味をもつことはとっても良いことだと思います。
4月22日(火)に明治大学「紫紺館」で「グランプリ表彰式、女子大生50人との公開取材」が行われました。
「エンピツむすめ」はフリーマガジン『きゃんぱす☆まがじん』『らくご☆まがじん』5万部発行の他に、
60大学300人の女子大学生ネットワークを活かして、
リサーチやマーケティング、商品開発も行っている面白い会社です。

●ボールペンかシャープペンシルか(日経5.3日経生活モター)

 結果はボールペン派が3966人でシャープペンシル派が1672人。
私も以前書いたようにボールペン派とかシャープペンシル派をいったりきたりしていますが、
期間の長さはこのアンケートに比例します。たしかにボールペンを使う期間の方がながい。
ボールペン派の主張は、
●インクが少しずつ減っていくのが見えるし、使い切ったあと「頑張ったな」という達成感がある(30代女性)
●留学中に「(消せる)鉛筆で書くのは自分の言葉に貴任を持っていないことになる」と指摘されたので(40代女性)
●ペン回ししながら、考え考えメモするのが好き。ボールペンの重み、形がちようどよい(30代女性)
●老眼が進み、シャープペンシルの薄い文字より、太くてはっきりしたボールペンの字の方が見やすい(50代男性)
●チラシの裏側をメモ用紙として使っている。ツルツルの紙だと、シャープペンシルでは書きにくい(50代女性)
●シャープペンシルだと、受験勉強を思い出してしまうので抵抗感がある(30代男性)
というもので、共感できますね。

シャープペンシル派の主張は、
●どんどん書いてみようという気になって、いいアイデアが浮かぷ気がする(20代男性)
●重要と感じたときは濃く、とりあえずメモ程度あの場合は薄く書くなど、文字に強弱をつけられる(40代男性)
●そばにあるティッシユボックスや雑誌にメモしてしまうことが多く、後で消せる方がいいいから(40代女性)
●間違えたら消せるから。しばらくたつと消えなくなる鉛筆が欲しい(30代女性)
●子どもの使いかけが家にあふれている。ボールペンは時間をおくと書けなくなるので(50代女性)
●ボールペンは書き出しがきれいじゃなかったり、インクだまができたりするので(20代女性)
これも共感でる。たしかに消せるのが良い。
それにエンピツでも消しゴムで消さなければ消えないから意外と記録性はある。

 文具業界では「シャープペンシル22歳卒業説」なる仮説が存在するそうです。
大学まではノートをとるのにシャープペンシル派が多く
大学生協の文具売り場でも「6対4でボールペンよりシャープペンシルの売り上げの方が高い」(大学生協東京事業連合)。
ところが社会人になると「会社ではボールペンでメモを取るため、私生活でも自然とボールペン」(20代女性)に。
そこで無料で配るノベルティーも「幅広い層に受け取ってもらうには、やはりボールペン」(NTTドコモ)
ということになります。

 シャープペンシルは家電メーカーのシャープの創業者、早川徳次氏の発明が有名な話です。
以前は芯が太かったのですが、チューインガムを見てて芯を強くする素材を思い付き、
今のような細くて強い芯が生れたのだそうです。
芯だけでなく本体も進化し続けています。
三菱鉛筆が三月に発売した「クルトガ」はシャープペンシルの芯がわまって、
片減りして字が太くならないようにしました。
パイロットが去年に消せるポールペン「フリクションボール」を出しましたが
摩擦熱でインクが無色になることで消る工夫です。

 好まれる芯の太さは国によってちがっていて、
漢字圏やハングル圏などでは、ボールペンやシャープペンシルは0.3の細い製品が好まれ
アルファベット圏では逆に太い径が好まれます。
日本でも若者のノートのサイズが一回り小さなA5サイズにシフトしつつあるので
小さく書ける0.3ミリが人気だそうです。

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 ■      究極のリラクゼーション
 ■      自立訓練法(じりつくんれんほう)
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自立訓練法はautogenic trainingといいます。
1932年にドイツの精神科医シュルツ(Schultz,J.H.)によって創始された自己催眠法であり、治療技法です。
ストレス緩和、心身症、神経症などに効果があります。『ウィキペディア(Wikipedia)』
やりかたは、楽な姿勢で座って目をつぶって「気持ちがとても落ち着いている。手足が重ーーい」と自分で自分に言い聞かせるだけです。
あまりにあっけなさ過ぎて「これで本当に効果があるの?」と疑いたくなるほどです。
実力(効能)に対して、これほど世間になめられた手法ははありません。(笑い)
訓練法という名称も世間になめられる一因ですが、習得プロセスが鍵になるのでピッタリの名称ではあります。
そうです。訓練が必要なのです。そのためにはまず信じてもらう必要があります。

自律とは「自律神経」のことです。
自律神経は私たちの意志に関係なく朝昼眠らずに働いて、私たちを生かしてくれているとってもありがたい神経です。
例えば食べたものを消化したり心臓を動かしてくれているのも自律神経様々ですね。
誰も頼んだわけじゃないのに。
感謝されようがされまいが、だまーって黙々と働いてくれている忠実な自律神経大明神。
自律神経が「もうやーめた」と怒ってストライキされたらわが命は1貫の終わりですが、たまに壊れることはあります。
昔はノイローゼーや“うつ”の人も医者に自律神経失調症と言われました。
“うつ”になると勝手に汗が出たり涙が出たりするからで、自律神経の調子が悪くなったと言うわけです。
ということになると“うつ”の治療は、薬と心理療法とこの「自律訓練法」は切り離せないセットの様な気がします。
 自律神経には交感神経と副交感神経があって、交感神経が「アクセル」で副交感神経が「ブレーキ」的な役割をします。
たとえば火事に遭遇してかーっと頭が熱くなり心臓がバクバクするのは、
早く身体を動かせるように(逃げるか人を助けるか)重いものが運べるように(火事場のバカ力)
交感神経が暴走して最大に身体能力のメモリーを上げてくれているわけです。ありがたいですね。
仕事などでも、良い意味で交感神経が身体能力のメモリーを上げてくれています。
良いストレス状態です。俳優が舞台の上であがるのを良いエネルギーと考えているようなものです。
ところがいじめや残業などでストレスの度を越すと悪性のストレスになり、
交感神経のアクセルが下がらなくなった緊張のままの状態になります。
そこで「ブレーキ」的な副交感神経を始動させるたいわけです。
しかし、普段黙って働いてくれている自律神経ですから、こういうときはお願いを聞いてくれません。
そこで、自律神経が休めるように、軽い自己催眠で自分の自律神経に暗示にかけるわけです。
自律神経が落ち着いてバランスをとりもどせれば結果として、
コントロール不可能と言われてきた自律神経を、コントロールする手だてを得ることになります。
一度まぐれでも自己暗示にかかれば、その言葉が引き金になり、だんだんかかりやすくなります。
かかったかからないは、特徴のある脳波で出ます。
起きているのでもなく寝ているのでもない波形で座禅や瞑想している時と同じ波形だそうです。
この状態を臨床心理学では変性意識状態という言い方もします。
セラピーなどで「ああそうか!」と大きな気付きを得る時はこの変性意識状態の時だそうです。
そもそもシュルツ(Schultz,J.H.)という医者は、
座禅や瞑想や催眠で変性意識状態の時になった経験のある人に会って、
多くの人が、「その時は手足が重いと感じた、手足が暖かいと感じた。心臓が静かに打っていると感じた・・・」
という証言を聞いていて、
「そんなら結果の方の、手足が重いと自分に言い聞かせれば、変性意識状態になるのではないか」と考えたわけです。
そこで、「インドの山にこもって修業しよう」と考えないところはさすが科学者お医者さんですね。

自律訓練法の弱点は自分が変性意識状態になってリラックスできていることをなかなか実感できないことです。
しかし中には才能がある人もいて“うつ”のセラピーで、
はじめての場で効果を実感できたと言った人が何人もいました。
私は25年前からのTM瞑想法の下地があっても
「ま、効いていることにしよう」といえるまで何ヶ月もかかりました。
だから訓練法なんです。
自律訓練法ができるようになると、座禅や瞑想と同じ、疲労回復、ストレス緩和、仕事や勉強の能率向上、
抑鬱(よくうつ)や不安の軽減、心身症、神経症などの精神科、心療内科領域の病気にも効果があります。

やりかた。
コンディションを整え静かな場所を見つけます。
身体を締め付けるベルトやネクタイは外して
楽な姿勢でゆったり座って深呼吸します。
そして、気持ちがとても落ち着いている。(背景公式)手足が重い(第1公式)と
目をつぶって自分に言い聞かせます。
4〜5回やって「何となく重く感じたかな?(と思わなくても)」次に
気持ちがとても落ち着いている。手足が暖かい。(第2公式)
・・・・ここでやめてもいいです。
気持ちがとても落ち着いている。心臓が静かに打っている。(第3公式)
気持ちがとても落ち着いている。呼吸が楽になっている。(第4公式)
気持ちがとても落ち着いている。お腹が暖かい。(第5公式)
気持ちがとても落ち着いている。額が涼しい。(第6公式)
たったこれだけです。上記の言葉を心の中で繰り返し唱えるうちに自己催眠状態になっていくわけです。
1回5分くらいで日に2〜4回程度が適量と言われています。
最初から手足が重く感じなくても気にせずにやります。
「なるようになるさ」という気持ちで、しかし手の平と足の先に注意を向けます。(受身的注意集中といいます)
終わる時は手足を数回伸ばし、深呼吸を行なってから目を開けます。(消去動作、終了動作といいます)
最後に重要事項ですが、自立訓練法は心臓、呼吸器、消化器、脳に疾患のある場合は行なってはいけません。
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