もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■デザインジャーナル257号
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■■■■■■■■■■2008年7月7日(月)発行
■■■■■■進む原田
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目次
0 ・・・・・・・「まくら」のみ
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●梅雨明け宣言はまだのようですがイッキに夏の暑さになりました。

●サミットの警備で東京でも車の検問が行われています。
車体に何も書いていないバンやライトバンが多く止めれられているようです。

●電車の座席
電車に乗って座れるか?座れないか?の差は、特に疲れている時は大きいです。
将来は、座れた人からは二割増、座れたなかった人は二割引の運賃になるかもしれません。
仕事の帰りは市ケ谷から総武線に乗りますが、座れるチャンスは5つ目の新宿駅です。
電車に乗ったらまず座席を見渡し空き具合によって自分のテリトリーを確保します。
込んでいる時は2〜3人分の権利が限度で、
空いている時は座席一列の半分という時もあります。
四谷、千駄ケ谷と「どの人が降りるかなー」と観察・分析しながら、
その人の前にじわじわとさりげなく寄っていき斜め前に立ちます。
「この人が立ったら私が座りますからね」という、他に立っている人との微妙な距離です。
「まだかな」と新宿が近づくにしたがって頭をあげるミエミエサインの人もいます。
時々そういう人が新宿で立たないと腹が立ちますね。
「居座って図々しい」という怒りと、見る目がなかった自分を責めます。
反対に、しっかり寝ているから当分降りないだろうと思っていた人が、
あわてて降りていく人がいます。
このように何十年も観察力を鍛えたので50%以上は座れるようになりました。
予想が当って座れてたら、もう幸せの絶頂、至福の一時です。
端っこの席が最高の席で、3人掛けの真ん中の席が一番が悪い席です。
真ん中が空いたら、じわ一っと熱いお風呂に入るように座ります。
3駅くらいで慣れてきて身体がほどけてくるのが感じられます。
人が入れ替わると、今度はこちらのほうが古株になるから堂々と座リなおします。
これは海外移住する一世の感覚なんだろうなと、
一世になり損なった私はいつもそのことを考えています。

●前々回の号で、
「日本人がワープロの普及で漢字が書けなくなったというのはわかるが、
アメリカ人の学生がワープロの普及でスペルが書けなくなるのはおかしい」
という若いデザイナーのご指摘を受けました。
たしかにそのとおりです。アメリカは変換なんか必要ないわけですから。
こういう頭の切れるシャープなデザイナーは競争相手として怖いですね。
この文章は「国家の品格」 藤原正彦著の中にあった言葉で、
スペルを覚える授業時間を削ってタイピングの時間に充てたから・・・・
と書いてありました。
アメリカ人にとってもワードのスペルチャック機能もいけないのかもしれません。
日本人にとっても英語のスペルをますます覚えられなくなりました。
Macのシステムテンは英語をカタカナでシステムといれたらsystemと変換されるので
英語のスペルから遠ざかります。一面ありがたいことですが。
「国家の品格」の 藤原正彦さんは、「国際人を育成するというのなら、
小さい時から英語教育するよりも国語を教えろ」と言っています。
文芸春秋で「大学から教養学部をなくすと国家をやせ細らせる」と書いています。
私もアメリカ滞在中、英語がネイティブみたいに話せたらどんなにいいか、と思いましたが、
今は 藤原正彦著さんの考えに賛成です。
国語をしっかり学んで日本人のアイデンティティを持つことが真の国際的(人)だし、
技術を進化させるのは教養(一件無駄に見える雑多な知識)だと思うからです。

●癒し犬
犬好きでマンション住まいの方には申し訳ないのですが、
毎日、メロン(トイブードル犬)を散歩さていると、
5人に一人が犬好きだと、顔を見てわかります。
中には我を忘れてメロンに吸い寄せられるように
何か言いながら近づいてくる人もいます。
メロンは誰にでも愛嬌ふりまくので、しばらくなでさせてあげます。
すれ違う時に微笑むだけの人も多いですが、なんともいえない優しい顔です。
一番癒されているのは私ですが街のアニマルセラピーです。
知り合いの企画会社は事務所にシーズとポメラニアンを二匹放し飼いにして
皆で可愛がっているので、我が社もと考えないでもないのですが、
私がメロメロになって示しがつかなくなるので止めています。

●女性性の獲得
中年期男性の発達テーマに「世代性」を書きましたが、
それはある意味では女性性の獲得でもあるんですね。
人のお世話という感覚はもともと女性に備わった感覚で男性には少ない感覚ですから。
老年期のテーマである「統合性」の準備として、
反対性の獲得ということは重要なことのようです。
もう行くところまでいったら(固くなったら)異性に学ぶしかないのでしょう。
「男は黙ってサッポロビ−ル」で一番男らしく肩を怒らせて頑張る中年期に
実は女性性を獲得しなければならないというのが予想外で、
マッチョを目指す男性にとっては難しいところのようです。
中年期男性が仕事面で後退してでも(しないままの人も)
育児その他の家庭内部の活動に、積極的に従事する傾向は
ある意味では正しい発達過程にあるともいえます。
ハンフリーボガードが映画の中で言った
「男はタフじゃなければ生きてはいけない。 優しくなければ生きている資格がない。」
の後半の部分がテーマになるのが中年期です。


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