もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■週刊
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■■■■■■■■■■2009年2月24日(月)発行
■■■■■■進む原田
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目次
0 ・・・・・・まくら 
1 ・・・・・・Change・・・・2  
2 ・・・・・・わが教え子、金正日に告ぐ
         脱北エリート教授が暴く北朝鮮・・・・2
3 ・・・・・・アルバートエリスの健康的な生き方・・・その6
        「健康な人は不確かさを受容できる」
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■  ■   まくら  
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●花粉症たより、マスクの威力

毎月送ってくる人間総合科学大学通信「華蓮だより」の
星山佳治先生の花粉症一ロメモから、マスクの威力を知りました
マスクってスカスカでほとんど効果なさそうですが効果絶大とのこと。
「鼻内花粉数はマスクなしでは1,848個だが、
花粉症用マスクですと304個と激減(星山先生)」
と書いてあったかららさっそく使っています。
衣類の選び方も関係あるそうです
「羊毛素材が最悪で、花粉付着率は綿素材の100に対して、なんと980にもなる(星山先生)」
といっても冬はやはり羊毛素材でこれは実行していません。
今年使ってみて意外と良いのが鼻腔塗布クリームです。
綿棒で奥まで塗ると効果ある気がします。
薬はドイツ生まれですが販売がフマキラーとかアース製薬というのがちょっと・・・・

●今年の「サラリーマン川柳コンクール」受賞作

第一生命保険恒例の「サラリーマン川柳コンクール」発表です
今年で22回目で、は全国から21,455句が寄せらその中の受賞
「円高を実感したいが円が無い」「遼君に生涯賃金追い越され」
「金融危機慣れたものです我家では」「コスト下げやる気も一緒に下げられる」
「妻からはいつも低額給付金」「俺もだよ何も言えねえこの家じゃ」
「子供らにまた教えてる総理の名」「投げ出すな!国とは違う学業は」

●合格して泣こう。

また今年も出ていました。
栄光ゼミナールのドア上ー行広告です。
「合格して泣こう」の全文は、
「落ちて泣くんじゃなくて、栄光ゼミで勉強して、合格してうれし泣きしよう」ですが
私も一生に一度で良いから泣くくらいのうれしい目にあってみたいです

●「我らがホスピス、地球」。

精神科医の神田橋條治先生のコピーです。
たしかに地球上の全ての生物は生れて生きて消えていくのだから
地球はホスピスでもあるんですね。
世界人類みな兄弟、我々は同じホスピスで生きているわけです

●儲けている企業がある!!!

「東京ディズニーリゾート」の「オリエンタルランド」が今期純利益41%増の208億円
最高益を更新。入場者も最多に(日経2.6)従来予想を33億円上回るそうです。
「任天堂」の2007年4〜12月期の純利益が前年比約2倍の、2589億3000万円(1.24 AFP)
次世代ゲーム機「Wii(ウィー)」「Wii Fit(ウィーフィット)」の順調な売り上げも寄与。
「マクドナルド」は、2007年12月期連結決算が純利益は+404.7%の78億1,900万円。
積極的な投資が寄与。
「ミクシィ」の2008年連結決算は、純利益が15億円。広告収入の伸びが寄与。

●教室に犬

2.5の日経に教室に犬を放し飼いにしている立教女学院小学校の記事がありました。
動物介在教育っていうんですって。
集中力もアップするし思いやりも育つとのこと。
言い出しっぺは宗教クラスで聖書を教えるている吉田太郎先生(34)
「不登校でも飼い犬と一緒なら学校に来ることができる児童の相談にのるうち考えた」
「言葉だけで命の大切さを伝えることに限界も感じていた。」さすが宗教の先生です。
ミッションスクールの宗教の先生の提案だから受け入れられやすかったかもしれませんが、
新聞種になるくらいですからビンゴーだったのではないでしょうか?
「バディ」という名の5歳のエアデールテリアが教室の中で座っている写真が写っていますが
とってもなごみます。
「授業中、子どもたちがバディに気を取られたり、犬の落書きを描きだしたら、もっと教え方を工夫しなきゃと思います」
という先生の受け取り方も素晴らしい。
とうぜん他の先生や親から「アレルギーやケガしたらどうするんだという」を反対されましたが、
「不登校など心の問題に立ち向かう力にもなる」と頼み込んだそうです。
犬は専門家と相談し、大型で性質が穏やかなエアデールテリアを選び自腹を切って訓練所にも通わました。
我が家にいるようなトイプードルでは授業をかき回して絶対にだめでしょう。
「不登校などの問題を抱えた児童がバディの部屋に集まり、次第に教室に来るようになった」
「子どもにとって学校がより魅力的な所になった」
「バディが怖がるよの一言で教室が静まることもある。」と吉田先生。
そうだろうそうだろうと理解できます。

●文化庁のメディア芸術祭

知人が「第12回文化庁メディア芸術祭」で入選したので
六本木の国立新美術館にはじめて行ってきました。
駐車場がないのでミッドタウンに停めて歩いて5分のところにあります。
曲線ガラス張りの建物の設計は日本設計と黒川紀章さん。
9つのつの大きな展覧会が同時にあっていて、まるで展覧会のデパート
「第12回文化庁メディア芸術祭」は、アート、アニメ、映像、ゲーム、ウェブ、マンガなど、
世界44ヶ国・地域の2,146作品から選ばれた作品です。
マンガ部門は有名な一流のプロばかりでしたが、後のメディアアートは
当然でしょうが若いアーティアスト達が多かった気がします。
芸術大学の卒展を洗練させた感じ。
音と映像と立体とイベントと電子テクノロジーと組み合わせたものが“メディア芸術”。
視覚だけじゃなくて五感を刺激してアートしようとする試みです
たしかに未来へのつながりを予感できるイベントです。
人が少なければもっとよかったけど六本木芸術デパートじゃしょうがないですね

●東京ミッドタウン

東京ミッドタウンにも地下駐車場に車とめるためにはじめて行きました。
おどろいた!日本じゃありませんね。豪華絢爛。不況どこ吹く風。
インテリアを見たらいかにお金をかけているかわかります。
15年前アメリカのショッピングモールをあちこち見て回った時に
「さすがアメリは豪華さが違う」と驚きましたが狭いけど負けてない豪華さです。
アメリカンレストランに入ったけどハンバーガが1,500円。
隣は外人カップルで、後も外人ファミリーが大声で我物顔。
進駐軍時代の福岡板付け空軍基地を想い出しました。
地下にはスーパーマーケット、高級ブランド店、上にはサントリー美術館もあり、
キーボードのサイズのチョコレート4コ入りが7,000円!!!!
どれをみても値段しか目に飛び込んで来なくなりました。
帰りに「虎や」の喫茶店であんみつと水だしコーヒー飲みましたが美味しかったです。

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前回の「健康な人は柔軟性が高い」に対して
○○さんからメールいただきました
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以下○○さんのメール

私は嫌いな人は少ない方だと思いますが、どうしても気に入らない人がいた場合は、
「この人の奥さんは、この人のどこかに惹かれたんだから、どこか良いところがあるはず」
と思う事にしています。
それでも苦手な人はいますけど、大概はなんとかなります。

以上、○○さんのメール
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原田の感想
なるほど!!
勝海舟か坂本龍馬も「龍馬が行く」で似たことを言っていましたね
殿様みたいな身分違いの偉い人の前に出ると気圧されるから、
殿様が家の中で奥方とじゃれあっているところを想像することで、
心を落ち着けたそうです。イメージ療法です。

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 ■■      
  ■     Change・・・・2  
  ■     前回の「Changeについて考える」に対して
  ■     ○○さんからメールいただきました
  ■    
  ■      
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以下○○さんのメール

 現代社会では、昔のあいまいさを否定して、
あらゆる事を白・黒つけるように規定されつつあるように思います。
プライバシーマークや環境ISO、品質ISO等は、事業活動を行うための全ての行動を記録し、
マニュアルに照らして正しいかをチェックさせる仕組みになっています。

 例えば情報管理にしても、外に出して良いか?悪いか?
と言われれば悪いけど、相手を信用して出す事によって得られるメリットもあるものならば、
一昔前なら「あんただけだよ。」といって見せたりしました。
今は、Noです。

 社内においても、末端従業員が外に漏らす可能性があるものは、
社内従業員向けにも開示しません。
そのため、従業員自体が情報を得られなくなっています。

 これって組織・社会の「白か黒か思考」ですよね。
リスクを排除するにはマニュアル通りなら楽だけど、
いつもマニュアルに従った仕事しかしていない従業員は、変化に対応できません。
変化に対応できない方がリスクとして大きいといつも思います。

 自分達が本当にその事が必要か?とか、
危険性は無いのか?リスクとメリットの比率はとかを考えて判断するような思考回路が無くなってしまいます。
すべてマニュアルなんて、なんだか、情報を出す方も、受け取るほうも未熟な感じがします。
成熟した大人の世界の話とは思えません。

 アメリカの一部エリートが、他国を含めて自分達以外の人間になるべく思考させないようにして、
世界征服するための戦略だったりして(SFの読みすぎでしょうか)。

以上、○○さんのメール
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原田の感想
今は国や社会が、企業経営者が、管理者が、社員が「うつっぽい状態」になっていますね
特に、健全な心身を維持している人社長は少ないのではないでしょうか
社員の行動も、以前は多少不都合が起きても、
「本人が会社のためによかれと思ってチャレンジしたことだから」と赦されましたが、今はクビ。
社員は責任回避に走り、トップも決断保留です。
社会全体が萎縮してしまって固まった感じです。
一方で350万円の携帯電話や3500万円のフェラーリや、
3億円のマンションが売れたりというニュースは、ちょっとした抗うつ剤ですが・・・

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   ■    わが教え子、金正日に告ぐ
 ■■■    脱北エリート教授が暴く北朝鮮
 ■      赦し・・・・2
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 この本のテーマは「赦し」だろうと書きました。
前回は赦しに関する韓国でのエピソードを載せましたが、
今回はアメリカでの出来事です。
金先生はエール大学に客員教授として招かれますが、
その時のエピソードです。
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以下本文286〜287ページから、

仇の土地、米国で2001年初夏。
私は、車に乗ってワシントン市内を観光していた。
国会議事堂、ホワイトハウス、リンカーン記念館をぐるぐると周りながら、
こぢんまりとした一軒家が立ち並ぶ街にたどり着いた。
家は皆同じかたちで、他の街と少し違っていた。
「これらは、朝鮮戦争の時に戦死した軍人の未亡人のために国家が建てた家です。
降りてご覧になりますか?」ガイドについて、街の中を歩いた。
朝鮮戦争時、米軍は多くの兵士を失った。
北朝鮮の地理をよく知らなかった彼らは、毛沢東の共産軍が押し寄せた時、
爆弾をうけて命を落とし、寒さで凍死し、また、食糧がなくて餓死した。
よく手入れされた芝生が青々としていて、とても静かな街並みだった。
ある家の前で、おばあさんと孫と思われる幼い子供がベンチに腰掛けていた。
彼女は、子供に本を読んであげていた。
私が彼女に挨拶をすると、日本人かと聞く。
いや韓国人だと答えると、私の手を握りしめた。
「韓国からいらしたんですか? こんなことが・・・・。
私の夫が眠っている国から来たのですね」彼女の目が赤くなった。
「夫は遺体も探せなかったんです。戦死通知書だけが一枚残されて・・・・。
それでも、韓国のどこかに眠っているはずです」涙を流した彼女をみて、昔のことを思い出した。
オランチヨン1950年冬。
威境北道の漁郎川の山の頂に布陣していた私たちを敵軍の爆撃が襲った。
爆撃音が鳴り響くたびに、次々と仲間が息絶え、小隊長と数名の兵士がかろうじて生き残った。
敵軍は、私たちが皆死んだと思い陣地に上がってきた。
彼らがわずか30−40メートルに近づいた時、小隊長が叫んだ。
「手榴弾投弾準備!投弾!」派手な音をたてて手榴弾が爆発すると、敵軍が後退していった。
小隊長と私たちは敵を追いかけ、さらに手榴弾を投げた。
だが、私は、それ以上走ることがとうていできなかった。
私の目の前には、体格のいい米軍の兵士が血だらけになり、横たわっていた。
「私はあなたの旦那さんや多くの米軍に手榴弾を投げた北朝鮮の兵士です。どうか、お許しください」
彼女の前に脆き、許しを請うた。
しかし、彼女は私に恨み言を言わなかった。
それどころか、私の頭や腕の傷跡をなでながら、
「どんなに痛かったでしょうね。あなたも米軍が投げた爆弾にあたったのですね。
私のほうこそ、ごめんなさい」彼女は、私の手を握り、祈ってくれた。
祈りを受けながら、気持ちが静まっていくのを感じた。
戦争で、敵軍に銃を向け、敵軍の砲撃に遭い、
死の間際までいったときに受けた心の傷が、彼女の祈りできれいに洗い流された気がした。
彼女と別れた後、朝鮮戦争記念公園に行った。
公園の入り口の銅板には、こう刻まれていた。
「見も知らない、面識のない他人の国を守るために、
国家のよびかけに応じた私たちの息子、娘に、私たちは敬意を表する」

以上、本文286〜287ページから
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   ■     
   ■   アルバートエリスの
 ■■■   健康的な生き方・・・その6
   ■   「健康な人は不確かさを受容できる」
   ■  
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(6)不確かさの受容

エリス博士の「心理的健康について13の基準」の6つ目
以下原文のまま(25P〜27P)

エリス博士の「心理的健康について13の基準」の6つ目
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以下、原文のまま(25P〜27P)

(6)不確かさの受容
健全な人間は、我々の住んでいる世界には、絶対に確実であることなど存在しない、
また今後も存在する可能性や機会はない、
不確実な世界であると認識しているものである。
こういう人々は、このような不確実な世界で生きるのがしばしば素晴らしく、
刺激的で、恐ろしいものではないことに気づいている。
彼らは秩序や順番というものをかなりの程度楽しむが、
決して将来どのようになるか、あるいは自分自身に何が起こるか、
ということを克明に知ろうとはしない。
以上、原文のまま
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以下、原田の感想。
「不確かさの受容」・・・聞き慣れないけど奥が深い言葉です。
考えとか感情といったレベルを超えて「たましい」の安定を言っているような感じ。
不確かなのは未来のことです。
「不確かな未来」を受け入れられるかで健康度がちがってきます。
過去に受けた試験に通ったか落ちたかも結果は未来に関わってきます。
「不況がこれからどのくらい続くのだろう」といったことも、
いくら経済誌や論文を読んでも予想ですから不確かです。
ノイローゼになるほど不安が強い人は、裏を返せば
「未来の出来事に対して誰かに保証を求めている」ことになります。
「未来にいやなことは起こって欲しくない」が本音の我々は
どうやったら「不確かさの受容」ができるのでしょうか?
エリスは「どんなことがあっても自分をみじめにしないためには」(川島書店)
の最後のページで
「人生において不快、苦痛、失敗、拒否、喪失は不可避であるということである。
人生とは、論理療法によれば、苦悩である。」
と言い切っています。
「死の確かさ」がしっかりとハラに収まればハラがすわり、
死の瞬間までの「不確かさ」を受け入れることが出来て不安が減少する仕組みです。
その前提の上で、エリスは、
「大変な苦悩ではあるが、あなたは思考と努力でもってあなたの人生を大きく改善することができる。
ただし、全部ではない! 完全にではない!!
人生は困難である。
しかし、八方ふさがりでもなければ恐怖と絶望のかたまりというわけでもない。
ただ人生は困難であるというだけである。
さて、今よりもっと楽しい人生になるようにあなたはどんな努力をするのだろうか?」
とエリスは書いています。
その点、宗教は「たましい」の安定の助けにはなるでしょう。
宗教は「死の確かさ」だけじゃなく「死後の確かさ」まで記述するので、
「将来良かれかし」と祈りながらも、最終的には、
「神に委ねる」「仏様におまかせする」という心境になり、
たましいの安定が得られ「不確かさの受容」につながるのだと思います。


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文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)



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