もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■週刊
■■■■■■■■■■デザインジャーナル274号
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■■■■■■■■■■2009年5月12日(火)発行
■■■■■■進む原田
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0・・・・・・間があいたから「まくら」のみ

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■  ■   まくらのみ  
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●心はローマ

 ずいぶん間が空いてしまいました。
週刊とはもう名ばかりですね。
なぜ間が空いたか?

 ロ一マ時代に逃げ込んでしまっていたからです。
塩野七生の「ローマ人の物語」(新潮文庫)を読み出したのが運の尽き。
イッキに15冊読んでしまいました。
あとまだ16冊残っています。
私の場合、他に何もできなくなるから、
普段こういった続き物には手を出さないのですが、
帰りに毎日のぞく近所の本屋にズラーッと横に31冊並んでいたので
つい手を出してしまいました。
売り場が限られている小さな本屋で31冊は目立ちます。

 「読む」が続くと「書く」がお留守になるんですね。
タイトルは・・・物語ですが、書き方は歴史書に近いです。
物語なら「クレオパトラを一目みたシーザーの胸の奥がふるえた」ですが、
歴史書的に「何年に二人は出合って、何ヶ月間供にナイルの川下りした」と、
出来事が順序にそって淡々と書いてあります。
聖書のような感情を抑えた書き方です。
しかし、間にはさんである、解説と感想が面白い!!!
ためになります。「歴史から学ぶ」教科書です。
特に政治家と経営者が読んだら面白いでしょう。
先週テニスクラブで、テニス仲間の、元政治家が、
「これからまた三国志を読み直してみようと思う」と言うので
「ローマの方が面白いし政治の勉強になるよ」と言ったら
「いつか読んでみようと思っていたから読む」と言っていました。

●花粉症仲間の皆さん!!!

 もうすぐ杉花粉症の季節が終わろうとしています。
まだくしゃみはでますが、目や鼻の粘膜系は変化しつつあります。
くしゃみって鼻水がうっとうしい反面、ハーックションする時は快感ですね。
「えーい!どうにでもなれっ!ハーックション」ていう感じ。
若い女性はクシュンとかわいくやり、おばさんもまあまあ上品ですが、
おじさんは、あたりかまわずわざわざ大きな声を乗せて
「ヘーックションウウウウウ」と、やけっぱち気味でやります。
人迷惑で嫌われるのを代償に、ストレス発散にはなっているようです。

●アッという間に

 ゴールデンウィークがアッという間に終ってしまいました・・・空しい。
だんだんと時間のスピードが増している感じがします。
齢が近い仲間は皆「アッという間に・・・・」を連発します。

 散歩途中で(この私が散歩するようになるなんて!)道端の野花に感動したり
本読んだり映画を見ても、以前よりも涙腺がゆるんできたので
感受性はそれほど鈍ってない気もしますが時間の経過は速いです。

 豊臣秀吉が辞世の句で
「・・・・難波のことも 夢のまた夢」と詠んだと聞いて、
「あんなドラマチックな人生を送った人が?ウソだろう、
周りの学者か右筆(ゴーストライター)が作ったにちがいない」
と思っていましたが、最近は「あれは本物だ」思えるようになりました。
夢のまた夢の意味を、夢の連続と思っていましたが、
解説みると「夢の中でみる夢」で、そのようにふわふわしてはかなくて
現実感がなくて頼りないという意味だそうです。

 なぜ歳とともに時間が早く感じられるのか? 
物忘れと、ものごとへのこだわりが減るだけでなく、
日々の過ごし方の自動処理運動部分が増えるからでしょう。
自動処理運動というのは、考えなくても正しく動ける能力です
例えば赤ちゃんなら最初は歩くことすら難しいですが、
よちよち訓練で右足左足交互に動かして歩けるようになった後の
幼児以後は何も考えずに歩けるわけです。

 仕事やテニスだって最初は基本動作一つとっても考えないと出来ませんが
いつか体が覚えてくれ、だんだんと意識しなくても自動的に動けるようになります
経験が増えると、日々経験する出来事に対して自動的に動くことも増えて、
「・・のことも 夢のまた夢」になってしまうわけですね

 秀吉のような、波乱万丈、大成功を収めた英雄でも
後に不安をいっぱい残して「人生は夢のようにはかない」と言いながら
死んでいくかと思えば、
何の変哲のない人生でも「人生の妙味をたっぷり味わった」と満足して
誰かれに感謝しながら死んでいく人もいる・・・などと、
ゴールデンウィークが終わって、私に空しさ感が増量中です

●ゴールデンウィークは卓球だ!!

 というファッショナブルでオシャレなボスターを
駅のあちこちで見かけました。
「世界卓球」2009 YOKOHAMAは、
横浜アリーナで行われた、144カ国577選手参加の世界卓球選手権で、
テレビ東京開局45周年記念番組です。
若くきれいな女性が7名卓球ラケットかマイクを手にポーズをキメテいます。
ポスター見た時は観ようと思ってて、忘れてました。

 先日、卓球の先生と食事しました。
学生時代に世界レベルを目指していて怪我したことで選手をあきらめ、
現在は企画の仕事しながら趣味で社会人チームのコーチしています。
私が卓球部にいた(遊んでいた)中学生時代は、
ポーンと高く放り投げて落ちてくる玉に変化をつける
天井サーブ(投げ上げサーブ)はなかったので
「打つ瞬間にたもとで隠すようにして打っているけど、
どのくらいの種類の変化をつけているんですか」と聞いてみました。
無理に分けると縦横斜、逆回転順回転と7種類くらいは変化つけるそうです。
最初から勝負になりませんね。

 日本女子のエース福原愛選手は天井に向かって約4メートルも投げ上げ、
試合前に100本近く練習したとあるので、
プロでも場所によっては照明の問題など難しそうです。
 その他、テレビで球がよく見えて、ラリーが続く
(つまり観てる人が面白くなる)ように
玉(ボール)が従来の38mmから40mmと大きくなったそうです。
大きくなると空気抵抗が大きくなり、
回転変化が付きにくくスピードも遅くなってラリーが続くという仕組みで、
それでもプロ同士そんなにラリーは続きません。
44mmのデカタマもあるそうで、近代卓球を経験するのが楽しみです。

●富士山

 だれもかれもが富士山は日本一美しいと言うから、
ひねくれ者の私はふーんと無視してきました。
昨日、久しぶりの快晴の中、山中湖で見た富士山には、
ほととと感心(感動)しました
濃い緑と明るい緑でおおわれた山々の間から真っ白な山が見えた時はビックリしました。
近づくにしたがってだんだん全体が見えるのですがだんだん遠くに感じます
地上は夏の陽気と景色だというのに、上から3分の1が真っ白です。
一点のしみもありません。
3分の1の雪が1番美しい富士山の比率なのでしょう。
次の日の、帰りの富士はもっと感動しました。
淡い青空と雪富士が溶け込むようで、それでいて凛と存在感が有ります。
3年前アメリカ人の友人を、富士山を見せに同じ場所に連れてきて、
雨空に霧がかかったぼーっとした富士山しか見せられなかったので、
「これを見せてあげたかった」と思いました。

●アラフォーの意味

 「私今までアラフォーのことを、アラ私もうすぐフォーティだわ、
のアラフォーと思っていた」とアラフォーの知人が言っていました。

●SOYJOY

 大豆のことをソイビーンズ、醤油のことをソイソースと言いますが
大豆でつくったフルーツ味の健康食は「ソイジョイ」といいます。
単純だけど良いネーミングです。
朝が早いので「ソイジョイ」バナナ味をかじりながら電車に乗ったら
「ソイジョイ」車内ボスターが貼ってあり、大豆の効能書きの横に
「ここ、ダイズなとこ」と書いてありました。

●車内の週刊誌広告

 電車の吊り広告を読んだらその週刊誌を買う必要はありません。
買って読んだらがっかりするだけです。
広告を片っ端から見てると世間が何に騒いでいるかと、気分がわかります
4月23日号「新刊新潮」の広告みていたら、メイン特集が、
「朝日新聞阪神支局襲撃事件。週刊新潮はこうしてニセ実行犯に騙された。
本誌はいからなる間違いを犯したのか?実名告白手記掲載までの437日」
つまり自分が起した事件を特集記事にしているのです。
自分のことですから全部信用はできませんが、書くに事欠かないでしょう。
すごい週刊誌根性です。

●MOSDO!のロゴデザイン

9日土曜の毎日新聞にミスタードーナッツとモスのコラボ新商品
「あげバンズ、穴あきパテ」が記事になっていました。
商品名は「MOSDO!」でパッケージにロゴがついています。
どんなデザイン?
デザイナーの皆さんはもうイメージつきましたね。
そうです0が2つ含まれています。
どちらかの0をドーナッツにして、片方の0をハンバーグにするんですね。
そのとうりになっています。

●ホームレス人生相談

 毎回買っている、ホームレス支援雑誌「THE BIG ISSUE」
(ホームレスの人が駅前で300円で売っていて、
 うち160円が売っているホームレスの人の懐に入ります)
の中に、ホームレスの人が読者の人生相談に答える(反対じゃありません)
「ホームレス人生相談」コーナーがあります。
今回の118号で79回目です。
発想がおもしろいですね。
仕事や立場で人を決めつけるのが一般的だから、
「ホームレスの人のアドバイスなんて」と考えている人は多いでしょう。
しかし「THE BIG ISSUE」の読者は違うようです。
私も、ホームレスの人を失敗者とはこれっぽっちも思っていませんが、
(同時に人生の成功者の存在も認めない)ヨコから見たらおもしろいです。

 一般では人生相談に答えるのは人生の成功者とみられる有名人です。
有名人が成功者の権威や、成功者モデルとして、
「自分はこうやって悩みを乗りこえて今の成功がある」がベースになっています。
時々、変わり種として登場する昔ワルだった有名人が
「こう考えてやっているうちはロクな人生しか待ってなかったけど、
それに気が付いた俺はこうやって成功した」
(つまりこうしなければとんでもない人生が待っている)
という同じメッセージが底辺を流れているわけです。

 ところがホームレスの人は立場上、
「こう克服した」とか「こうすべきだ」の構図がとれません。
「ああ、自分も同じ下手やったな」からはじまったて
「まあ、いいんじゃないのー」が底辺に流れているから、
肩の力が抜けていて、語り口はおだやかで、ユーモアがあり、
とっても人を安心させる力があります。
安心させるということはアドバイスや示唆する言葉が「通る」ことであり、
結果として相談者が解決へ向けて自ら動くその力付けになります。

 「一般の人は他人を立場や仕事で判断する」で思い出したのは、
映画の「おくりびと」のワンシーンです。
おやじが、娘を交通事故で死なせた不良少年の胸ぐらをつかんで、
正面に座っている「おくりびと」を指さして
「お前も、あの人のように、つぐないの人生を送るか?」と言います。
死に関する仕事・・・・不浄の仕事・・・・つぐないに生きる
という文脈なのでしょう。
「おくりびと」のポカンとした複雑な表情に観客は苦笑します。


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