もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■デザインジャーナル287号
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■■■■■■■■■■2010年3月19日(金)発行
■■■■■■進む原田
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0・・・・・・・まくらのみ  

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■  ■   まくらのみ
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●What's my name?

6日の日経の全段広告のキャッチコピーです
2010年春デビューする新しい東北新幹線の列車愛称募集の全段広告
黒のあなかに流れるような車両の写真があってその上に
What's my name? という1行。
「私の名前は?」は「私は誰?」と同じこと。
愛称募集だから話題を盛り上げる意味なのでしょうが、
自分で作っておいて私は誰でしょう?というのもなんですね
開発コンセプトとかネライとかを言葉にするのが本来、名称というものです。
言葉に自信がないのなら言葉のプロに開発した人達の思い入れを伝えて、
言語化してもらえばいいのです。
何に決るかみてましょう

●キーマンが動かす

最近だんだんわかってきたこと。
どんな巨大な組織でも1人+2〜3人で運営されるものだということです。
必すキーマンがいてそれを補佐する人がいます。
「24」の映画見ていても、国が危ないという状態でも、
大統領と側近2〜3人とジャック・バウワーとCTUの2〜3人が携帯電話で話しながら
アメり力をテロの危機から救っていきます。
巨大テロ組織にしても悪人は2〜3人です。
「プりズンブレイク」の悪の巨大組織といったって、
ボスとその手下2〜3人をやっつけたら、その組織はつぶれて正義は勝ちます
企業もそうです。
規模に関係なく会社を動かしているのは1人+2〜3人です
国や大企業の場合、1人+2〜3人に選ばれた人は、
たいへんな重荷を背負うことになります。

●ポストイットべんちゃら法

(私の持論では)組織で出世するには、上司や偉いさんに
べんちゃらの一つも言えなければいけません。
お愛想の一つも言えないと小売り商売人になれないとのいっしょです。
上司にはしょっちゅう会えますが、偉いさんにはなかなか会えません。
偉いさんは高速回転しているから、うかうか近づきすぎると火花で火傷します。
そこで距離を保ったままべんちゃら言うにはポストイットを使います
「社長小耳にはさんだんですがたいへんでしたね」と社長机に残します。
社長室に入れないほど身分の差があれば部長・課長に対してやります。
「私はあなたを嫌ってないから気にしてますよ」という信号だけで十二分。
偉くなるほど、他にだれもそういうこと言ってくれませんので、
たとえメモでもタイミング次第でとても印象に残るものです。
「ポストイットおべんちゃら法」と名付けました。
やってみてください。

●「日本人の知らない日本語」が

売れてます。
85万部シリーズ累計と2巻目の帯にかいてありました。
蛇蔵(構成・漫画)&海野凪子(原案)著。
外国人生徒に日本語を教える、
日本語学校の教師の体験を描いた漫画です。
超マニアックな質問や誤解がとってもおもしろい。
我々の知らない日本の風習、日本語の成り立ちが、
「へー」ととても勉強になります
例えば先生が「漢字クイズです」と言って
鳩と蚊と鴉(カラス)と猫の共通点を外国人の生徒に聞きます。
正解は全部漢字の中に泣き声や出す音が含まれていることです。
中国人の生徒が「食べたらおいしいのかなと思った」と言います。
蚊も目玉スープにして食べるしカラスはくちばしが細い方がおいしい。
「じゃあ猫は?」と先生が恐る恐る聞くと、
「だって日本人だって食べてるじゃないですか」と猫缶のことです。
「あれは猫のエサだからヒトは食べないように」と言うと、
何人かの生徒がエーッと叫びます。
猫の絵を単なるブランドキャラクターだと思って食べてたわけです。
・・・といった話が満載です。

●鍋の教訓

友人が「これはネットで見たことだが」と話してくれました。

ナイロビ大学で「時間管理」の授業での話。
教授が「ではちょっと頭の体操を」といって鍋をとり出した。
拳ほどの石を鍋いっぱいに入れて生徒に尋ねます。
先生「この鍋はいっぱいですか?」
生徒「はい、いっぱいです」
次に教授は、小石を入れたら石の間に入ってしまいます。
先生「この鍋はいっぱいですか?」
生徒「多分違うと思います」
今度は砂を注いだら全部なべの中に消えました。
先生「この鍋はいっぱいですか?」
生徒「いいえ!」
今度は水差しから水を鍋がいっぱいになるまで注ぎました。
・・・・
友人「ところでこの教授は生徒に何を教えてようとしてると思う?」
私「わかった!限られた時間でも隙間がありまだまだ入る余地がある。
  これでいっぱいだと思ったときが限界だ」
友人「それがちがうんだよ。大きな岩を先に入れないかぎり、
  それが入る余地はその後二度とない。
  大きな石つまり大事なことを先に入れろっていう意味。
  そうしないと重要じゃないもので人生が満たされてしまうから」
  私「うーん・・・・・・」

こういう授業が一番説得力を持ちますね。
会社の場合、大きな岩は理念やビジョンじゃないでしょうか?
会社が小さいうちにちゃんと作れ、ということかもしれません。
論文だったら中心となる理論、人生だったら哲学とか信条なのかな?

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前回の「二番ドリップ、二番搾り以降はどうしているんだろう」という
疑問に対してビール会社担当の広告ディレクターの
○○さんからメールを頂きました
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以下○○さんのメール

「ビールは、麦芽という麦に芽が出た状態のものをお湯で
グツグツ煮込みます。
この時に、香付けでホップも入れます。
そこから、最初にあふれ出たものを一番搾りと呼びます。
通常、もう一度同じ工程を繰り返し、二度目に出たものを
二番絞りと呼び、一番搾りと合わせて、そこに酵母を入れます。

この酵母が、搾り出した麦汁の糖分をパクパク食べて、
アルコールと炭酸に分解します。
これを若ビールと呼び、低温でゆっくり熟成させたものが、
ラガータイプと呼ばれます。
日本の代表的なスーパードライ・黒ラベル・モルツなどもこのタイプに属します。

一番搾りは、最初に出たものなので、とてもすっきりしています。
ただ、ビールのボディを創り上げるのは、タンニン酸などの
苦味成分などを含んだ二番搾りなんです。

一番搾りは、いわゆる、酒の純米大吟醸のようなものですね。

二番絞りには、たくさんの栄養素が含まれるため、これを
牛に食べさせると、松坂牛のように、サシが一杯入ります。
また、ミミズの養殖などにも使われています。

もったいないことはしていません。

以上○○さんのメール
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自分のクライアントを愛してこういうことを書いてこられる
広告ディレクターの鏡のような方です。
ところで・・・
たくさんの栄養素が含まれる二番絞りを
牛やみみずに食べさせるってもったいない気もするのですが
最後は人間様のおなかに収まるからこれでいいんでしょうね。
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●おじさん達の趣味に交じって
 
テニス仲間のプロカメラマンの趣味は、
仕事の合間に虫を鳥と追いかけて撮影することです。
日本に何人かしかいない昆虫カメラマンになるのが夢です。
陶芸、蕎麦打ち、撮影がおじさんの三大趣味ですが、
その何割かがカメラ持って鳥や虫を追いかけているのです。
彼らはお金の余裕があるので、
プロでも買えない100万もする最新、最高級カメラに、
一本150万円する超望遠のレンズを付けて公園などを闊歩します。
珍しい鳥が飛んでくるという情報が、ネットで流れると、
たった1羽で飛んできた鳥の周りに、
大砲とよばれる超望遠レンズがずらっと取り巻きます。
去年、六義園(りくぎえん)にヤツガシラが飛んできた時には、
池の周り360度ビッチリ300人が取り囲んでそれが壮観で
友人のカメラマンは取り囲んだ人々の方を撮影しました。
150万円×300本で、3億円が一羽の小鳥を囲んでいると、
彼は計算したんだそうです。豊かな国です。

写真の趣味の世界もすそ野が広く、
いちばん多いのは鉄道を追っかける人で「てつとり」とよばれます。
鳥や虫を追っかけている人は「むしや」か「とりや」とよばれます。
都会の公園は多くの人が鳥や虫を追いかけているので
周りの住民とのトラブルも多いそうです
超望遠で鳥を追いかけてもそのむこうには民家があり、
中で着替えているかもしれないのです。
撮影の場所取りの先陣争いで喧嘩になったりします。
犬猿の仲は「とりや」と、ながめるだけの「バードウォッチャー」
「バードウォッチャー」からすれば「とりや」は、鳥に限りなく近づいて
写真に納めようとするから、鳥の平和を乱す極悪人にうつります。
「かわせみ」と赤い実のなる「ぴらかんさ」は、
いわばつきあわせのようなものでセットで撮影されます。
そのセットを「ぴらかん」と呼ぶのですが、
そのぴらかんを狙って全国から何百本という大砲が終結します。

周辺住民も困ったり頭に来て防衛はじめます。
去年の夏、千葉の山奥で地元の人が、やってきたサンコウチョウを
木の枝を打ち払って追い払ってしまったんだそうす。

いま「とりや」と「むしや」を不安にさせているのが
今年は鳥が全国で極端に少ないということです。
去年から蜜蜂が少なくなったと騒がれていますが
みつばち同様、原因がわからず、
「何かの変動の前兆じゃないか?」と皆が不安になっています。

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●おからを捨てているという話に
フードコンサルタントの○○さんから情報です
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以下○○さんのメール

今朝、テレビで、
深谷(埼玉県)の主婦グループがやっている豆腐工場の話が出ていました。
ここでは、おからを使っておかずを作り、弁当や老人給食にまで手を広げ、
今では15名で年商3億円を商売に成長してきたそうです。
昔はおからを使って卯の花などの料理を作るのは当たり前でした。
でも、最近は、料理を作れる人、知っている人、少なくなっています。
まして、豆腐を作る工場では、おからを使って製品を作れる人などいません。
だから、おからは、産業廃棄物になったり、
再生としてれんがのように加工した建設資材になっているのです。
でも、おからの料理は美味しいし、ヘルシーです。

以上○○さんのメール
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原田の感想
こんどおからを何十年かぶりに食べてみます。
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