もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■週刊
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■■■■■■■■■■2010年4月2日(金)発行
■■■■■■進む原田
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0・・・・・・・まくらのみ  
1・・・・・・・防災特集 地震が来たら・・・2

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■  ■   まくら
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●四谷の土手の桜は今日が満開です

あいにくの小雨ですが、夜までに止むでしょうか?
今年も、桜の下の地べたに場所取りの青や緑のシートが拡げてあります。
上に重石とパウチッコした紙に、
「○○株式会社御一行様 4月2日 金曜日 午後6時から9時まで」
と書いてありました。留守番はいません。
旅行業者がやるわけないし自分で自分に様をつけているんでしょうか?
その他、社名だけのところもあるし、何も書いてないところもあります。
・・・と見ていたら千代田区の腕章をした3人がやってきて、
シートの横を素通りして、場所取りで、囲った紐と社名を書いた茶色のボードを、
木と柵からほどいて解体を始めました。
そこへ留守番の若者がもどってきて、何か文句を言っている様子。
1人の女性は遠めに見てぺこぺこしていたけど、
3人とも紐とボードを持ったまま行ってしまいました。
場所のとり方もシートなら良くて紐ならダメということのようです。
若者は納得いかないでしょう。紐を持ち去られた後に呆然とたたずんでいました。

●ペット入園禁止の公園

赦せませんっ! 怒りすら感じます。
近所に「坂の上のけやき公園」ができました。
工事の柵は一昨日から取り払われましたが、
たぶん昨日の4月1日が正式オープンでしょう。
大きな「けやきの木」を残したいという地域住民の署名運動で出来た公園です。
木の周りの土地が転売され木を切り倒すといううわさが拡がった時に、
「ととろの木(地域住民が付けた名称)を切り倒すな!」運動が起きました。
署名する時は、3階建てのマンションをはさんで隣に「どんぐり公園」があるので、
上手く行くかなと半信半疑だったのですが、
杉並区が買い上げて公園にするというのです。
「ほう、区もやるもんだ」と思って、毎日出来上がっていくのを見ていました。
ところがです。
完成したら入口に「犬などのペット入園禁止・杉並区」の大きな立て札が!
犬のシルエットはあきらかにかわいいテリア系で、進入禁止の斜めの線でばっさり。
サインを見たとき目を疑いました。仮サインかな?
「けやきの木」の下にベンチを二つ置いただけの他になにもない公園です。
なぜペットを入れてはいけないのか。
フンを持ち帰らない飼い主がいるから?犬嫌いの子供がいるから?
子供は隣の「どんぐり公園」で遊ぶはずです。
そちらのほうはペットつれて入れます。
清掃は日本環境○○会社に外注しているんだし、
フンを放置する飼い主もほとんど見なくなった今、おかしな話です。
コンビニだったらカウンターでおでん売ったりしているから
ペット持ち込みは困るのは納得できるけど、
公園という公の場にペットがダメというのは犬権無視。
井荻自治会協力なのにどうしてこうなったんでしょう。

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  ■     防災特集
  ■     地震が来たら・・・2
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 なんでこんなに防災にこだわるのか自分でもわかりません。
しかし身内や親戚、友人知人、読者をイメージすると
「知った以上は知らせとかなきゃ」という気持ちで書いています。
最近街を歩いていて「今地震がきたらあのビルに逃げ込もう」
なんて、豊島区の消防の人と同じ妄想がわきます。
寝るときは「今日も無事で良かった、どうぞ寝てる間に来ませんように」
と考えてしまう。そのうち遠のくのかな?
しかし「災難は忘れたことにやって来る」という怖い言葉もあります。
何が起ろうと自分だけは死なないという心理を「正常化の偏見」といいますが、
私のように実際の被災経験があると、この幸せな心理もあまり働かないんですね。

 豊島区防災館で無料で地震体験ができますが10%が外国人だそうです。
我々の時も何組か来ていました。
外国人の4人一家が私たちの順番を抜いて先に彼らだけで地震体験しましたが、
こちらの部屋からモニターで見ながら、
「ああ、あの一家は早々に自分の国に帰るな」と思いました。
係の人によれば必ず外国人からでる質問が、
「地震のない場所は日本のどこか」というもので、
「日本中、地震のない場所はありません」と答えるそうです。
多くの外人が日本を離れる決心をするようだと話していましたが、
この体験の提供は「日本に住めないように」怖がらせ、
外国企業や人材の日本誘致の、反対の宣伝効果になっていると思いました。

前回のおさらい

1.グラッと来たら潜れ
2.あわてて外に飛び出すな
3.外を歩いていたらオフィスビルに飛び込め
4.火が天井に移ったら即逃げろ
5.煙を吸わない
6.エレベータで逃げない
と、書きました。いいですね。覚えておきましょう。

今回の補足

1.グラッと来たら机の下に潜れの補足です
大正12年の関東大震災の後の80年間の合言葉は
「グラッと来たら火の始末!」で、私も覚えています。
しかし今は「グラッと来たら身の安全!」(物陰に身を隠せ)です。
理由は、消火しようと慌てて、鍋・やかんの熱湯や、油を浴びて大火傷を負からです。
1993年の釧路沖地震や、2004年の新潟県中越地震は、
炊事や食事時間帯に起きたので、火傷の事故が多かったそうです。
とにかくいったん火から離れて、もぐってユレが収まった時チェックします。
ガスは震度5程度以上で自動的に元栓が閉まりガスを遮断するので、
油でも使ってない限り燃え上がることは少ないでしょう。
運悪く燃えていたら布団かけるか水かけるか消火器です。
消火器はキッチンにおくのが良いですね。
一度消火器の練習しとくと良いです。
消防署や防災会館では、水がはいった消火器で練習させてもらえます。
まず大声で「火事だっ!」と叫ぶ練習。実際には声が出ないそうです。
燃えている映像に向かって消火器の水をぶちまけると火は消えます。
そこまでやる気ない人は、家庭や職場に置いてある消火器を実際に持ってみます。
上に黄色のピンがあるのでイメージで抜いて(実際に抜いてはいけません)
ホースを持ってイメージした火に向むけてレバーをにぎります。
1.火の側に持っていく 2.ピンを抜いて 3.ホースを火に向けて 4.レバーを握る、
たったこれだけの動作もその時になったら慌ててなかなかできないそうです。
訓練がいかに大事かということです。

 近くに潜る机などが無い時は、座布団などで頭を保護します。
街中ではかばんを頭にの乗っけたままビル内に逃げ込みます。
血管が集まっている後頭部が特に大事だと聞きました。

2.あわてて外に飛び出すなの補足
 地震で壊れそうな古い木造家屋の一階に住んでいる人は迷うでしょうね。
うちの社員の実家が「確実につぶれる家」(本人談)だそうだから、
子供たちでお金出し合って補強するか、プレハブに建て替えてあげるか、
家族会議したらどう? と勧めました。
重い瓦屋根を持った古い日本家屋が弱く、
「1階より2階のほうが安全性が高いので、2階にいたら階下に降りない」と聞きました。
被災地の写真を見ても、たしかに2階部分が1階部分を押しつぶして、
地上に座っています。
古い日本家屋の1階に住んでいる人は、1回目のゆれの後、
外に逃げ出すしかないでしょう。

3.身一つで逃げろ
グラッと来たら何を持ち出すか?
とアンケートしたら財布や印鑑を抑えて「携帯電話」が1位になった。
という記事が(2009年8月31日 読売新聞)ありましたが、
本当は「何も持たずに身一つで逃げろ」「屋内に何かとリにもどってはいけない」
が原則です。
私だったら携帯はほっときます。
名古屋の洪水で経験しましたが、被災地では携帯も普通電話もまずつながりません。
約17時間ずっと東京方面に連絡できませんでした。
だから防災訓練は無線でやりとりします。
ただし夜だったら携帯電話が懐中電灯かわりになって避難する際、
ガラスを踏まないなど役立ったケースがあるそうです。
(と豊島区消防の人が言いました)
夜は必ず電気が消えて真っ暗闇になります。
携帯電話程度のあのボーッとした明りで助かるのなら
懐中電灯を枕元においておきましょう。
防災リュックを1人に一つ用意できたらいいですね

4.普段の準備と寝るときの注意

家具類が寝てる頭の上に倒れたり置物や照明器具が落下して、
亡くなった人はたくさんいます。
頭の上にものを置かないことです。
狭い家に住んでいる人は見栄えは悪くても
転倒落下防止措置を壁か天井に付けます。
実験映像を見ましたが端をつなぐだけで相当効果があります。
ガラスには飛散防止フィルムを張るといいそうです。
他のガラスが床に飛び散るから寝るときスリッパを枕元におきましょう。
煙にかこまれても逃げれるように逃げ道を二つ考えて練習しておきましょう。
消火器による消化活動中も背中で出口を意識していろと指導されました。
出来るわけないと思うけど、訓練すればそういうアドバイスが活きるのでしょう。

続きます





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