もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■週刊
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■■■■■■■■■■2010年4月23日(金)発行
■■■■■■進む原田
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0・・・・・・・まくら 
1・・・・・・・防災特集 地震が来たら・・・3
        最終回
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■  ■   まくら
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●四谷の土手の桜はまだ満開状態で頑張ってくれています・・・・
と書いていたら・・・メルマガ出す間に葉桜になってしまいました

四谷の花見の場所取り事件のその後の感想
先週(じゃなくなったけど)の四谷の土手で、
区の職員が、場所取りのための紐とボードを撤去していたシーンと、
撤去された後に呆然とたたずんでいる場所取り担当の若者の姿が目に残っています。
千代田区の腕章をした、3人の係のうち1人は作業服で年配者だったから
公園係のプロだと思いますが、後の若い男女はブレザーに腕章だったから
他所からかり出されてきたかアルバイトだったと思います。
若者に頭を下げながら、気の毒そうに立ち去ったのは女性だけで、
年配者は一番先にさっさと行ってしましました。
周りの青いビニールシートはそのままです。
ああいうのを紋切り型お役所仕事というのでしょうか?
ビニールシートはOKで縄張りはだめだという決りなんて、
そんなこと誰も知らないし、若者は納得してませんでした。
区もそんなこと周知徹底されていないことぐらいわかっているのだから
場所取りの若者が困らないように「待ってあげるから上司に連絡しなさい」とか、
その間、場所確保用の千代田区の名前の入ったビニールシートを貸すとか
とかなんとかやりようがあるでしょう。決りと決りの間を埋めるのが人情です。
プロ管理人になると、「俺が決めたんじゃないし、
そういうこといちいち関わってたら仕事にならない」と
面倒になるんでしょうね。だからさっさと行ってしまう。
素人の穴埋めボランティアが必要です。
四谷の桜を護ろうというボランティア団体はあるようですが。

●近所に出来た中華料理屋

近所の地下に中華料理屋ができました。
安い、早い、美味いけど、とにかく騒々しいです。
入ったら「たばこすいますか?すいませんか?」と必ず聞かれます。
全員若い中国人でぺちゃくちゃ大声でよくしゃべること。
「いらっしゃーい」というのをコック以下全員でやるからやっかましいけど、
中国語が氾濫する中華料理屋は本格的そうで美味しそうに感じます。
グルメをつれていったら「美味しい」と言っていました。
彼らは本当に楽しそうに中国語でおしゃべりしていて、
その前でお客さんがおとなしく食事しています。
ボリュームもありごはんのお代わりができるので、
おむかえの上智大学の生徒に知れたら混むからまずいなと思っています。

●モビット(ローン)の車内広告

には毎回、昔大河ドラマで秀吉役だった竹○○人と綺麗な女性が出てきます。
今回の広告は二人がいっしょにスカイダイビングしています。
「下へまいりまーす。」というコピー
金利が、7.5%〜18.0%に下がったという意味らしいです。
前回は美女を横に立たせて、竹○○人が豪華な椅子にふんぞり返って、
やたらと長いネクタイがこちらに絨毯のように伸ばしています。
どうもこのやたらと無意味に長いネクタイが毎回のテーマシンボルのようです。
しかしそのシンボルが解せない。
絨毯のように拡がったネクタイして美女を横にふんぞり返っているという誇張は、
「背伸びして見栄を張るための不必要なもの」のメタファー(隠喩)
としか考えられないんです。
「貸付条件を確認し、借りすぎに注意しましょう」と言いつつ、
ローンで借りればこんなことまでできるというメッセージが解せない。

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  ■     防災特集
  ■     地震が来たら・・・3
  ■     キリないからこれで最後にします 
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「さてここで問題です。火事の原因の一番はなんだと思いますか?」
と防災講習会で消防の人から聞かれました。
答えは全国どこでも「放火・放火の疑い(33.2%)」が一番。
次がたばこ(13.7%)です。

最初はこんなに防災に関わるつもりではありませんでした
心理大学院の同級生の○○さん(年齢は上の女性)から、
被災地に行って被災者のショックや悩みを聴く、心理ボランティアの、
立ち上げ検討を誘われたのがきっかけです。
○○さんは政府、病院関係で、私が消防関係と、
二人で手分けして情報を集めることにしました。
そうしているうちに・・・
他人事じゃない!自分も家族も近所も危ない!と判り、
足下に火がついたわけです。性格もおっちょこちょいですし。

自分で自分の身を護るしかない
災害があったときに助けてくれるのは、
「役所」「消防」「病院」「警察」「自衛隊」でしょう。
これを「公助」といいます。
しかし「公助はアテにしないでくれ」と「公」が言っているのです。
東京都には消防車が1869台しかなく、地震が来て消防士が全員無事かどうか?
消防車が動いたとしても道路はふさがり、水槽や川は壊れ、
海から引いたホースは避難する車にずたずたに斬られ(阪神・淡路大震災)
おそらく今回も助けに行けそうにないからよろしくね、というのです。
関東に大地震が来たら約2万2000から2万8300人が死ぬと、
予想まで出ていて、各消防署も自分の管轄の予想死者数を発表しています。
エレベータの閉じこめられる人数まで書いてあるので参ってしまいます。
「俺はそんなことは聞いとらんぞ」と言っても
「火事になっても助けに行けませんから自分達で守ってね」と、
消防がいまのうちから率直に公言してくれているのです。
「自助」「共助」で少しでも被害を抑えたいということで
防災教育を国をあげて進めています。 

防災ボランティア セーフティーリーダー
「危機に瀕した傷病者の救命には、救急現場に居合わせた人による応急手当が不可欠」
ということで、防災ボランティアが各所で組織されようとしています。
各消防署にボランティアが組織されていますが、
別にセーフティーリーダーというのもあります。
心理ボランティアの調査を兼ねて参加した4日間の講習と訓練で、
セーフティリーダーと上級救命士の証明書と、
黄色とオレンジの目立つ帽子とユニフォームまでいただきました(貸与)。
ベッドの横にかけてあります。話はそれますが
先日友人と飲んでいてセーフティリーダーの話していたら
「あの丸が二つ重なったシンボルマークは僕がデザインしたんですよ」
と言われ世界は狭いとビックリ。ユニフォームのデザインにも関わったそうです。
しかしですよ、近所が被災して直後にそんな目立つものを着て
1人でうろついていたら「公助」と勘違いされて、全然助けられなくて、
怨嗟の的になりかねません。1人2人では着れないのです。
だからどうしても、グループで組織化しないと、
いざというときに機能しないことになります。

帰宅困難者

防災セミナーで「仕事中に被災したらあなたはどうしますか?」と
いう設問で、おじさん全員が、
「家族の安否が気になるからすぐに自宅に向かって歩き出す」でした。
基本的には間違いなんです。
こういう人達を帰宅困難者と言います。困難が伴うからです。
東京で大規模地震が起きると帰宅困難者は何人出ると思いますか?
約390万人です。いっせいに道路を歩き出したらどうなるか?
中心から放射状に帰りますが道は限られます。
私の徒歩の帰宅路は青梅街道ですが、緊急車用に一般の通行禁止になります。
そうすると人々はすいているから青梅街道を通おろうとします。
警官や消防に阻まれて騒動になります。収容されるか脇道にそれます。
途中にトイレはありません。
東京マラソンの3万人のスタートであの混雑ですから、
途中で水のや食料の奪い合いが発生するかもしれません。

教わったこと
「あわてて飛び出さない」と同じく「あわてて帰ろうとしない」が原則です。
学校や会社でにいてラジオで安全を確認してコースを計画して確認しあったり
同行者(協力者)を募ったりします。
帰るのが難しければ最寄りの避難所に駆け込みます。
東京都の調査では、自宅までの距離が10kmを超えると1km増すごとに1割が挫折し、
20kmを超える距離では全員が帰り着けないという条件を設定しています。
この場合の挫折するってどういうことなんでしょうかね。
おそらくあきらめて最寄りの避難所にかけこむということでしょう。
しかしこれは家族の安否が知りたいという要求と反対の行動になるから
苦しい選択になります。
「あわてて帰ろうとしても、そのじぶんにはどちらか結果は出ているから。
だれかまわりの人が助けてくれているから」と
講師の先生は話していました。さすが専門家。達観されてます。
はぐれた場合のために家族で見印を決めとくといいそうです。
我が家の家紋は島津家と同じ丸に十の字ですから書きやすくそれにしています。

学生の力
防災セミナーは定年後のヒマなおっさんばかりと思って行ったら、
参加者の80%が学生で予想外でした。
約15%が中高年のオジサンで、5%以下がおばさん。
そうだろうなと後で思いました。学生は身軽ですから。
正義感も強いですしそれに遠くからきているので帰ろうなんてあまり考えない。
どこか被災地に飛んでいくのも学生が多いようです。
「楽しく学べる帰宅困難者教育」ゲームを(人生ゲームのようなもの)を
学生グループが作っていてそれで我々も楽しく学ばせていただきました。
「へーこんなに多くの真面目な若者がいるのか」と驚きです。

心理援助ボランティアをどうするか?
 必要なことはわかっています。実際に活動している団体もあると聞きます。
前に書いた足湯のグループもとても効果的な心理援助の一形態でしょう。
ポイントは被災者と最初に接触するその仕方です。
災害直後に、援助者が、被災現場や避難所に出向いて、
被災者と顔を合わせ、言葉を交わすことをファースト・コンタクトといいます。
最初は当然、救命救急や鎮火、ライフラインの確保などが優先されます。
この人達は顔見知りになりアテにされ頼りにされます。
こういう人がうかつなことを言って被災者を傷つけることはあります。
心理援助の資格を持った心理ボランティアが1人でも、
ファースト・コンタクトに交じる必要があるでしょう。
当初はおにぎり配ったり、便所掃除しながら、
ファースト・コンタクトチームの心理面のチェックとフォローをする。
心理専門チームがきたら繋ぐということかもしれません。
はたして心理専門チームは来るのかという疑問もありますが、
これから実態を調べます。
なければ新たにチームを組んで、普段から訓練とプログラムを作っておく必要があります。
しかしそれをだれがやるかです・・・・






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