もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■「デジャ」
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■■■■■■■■■■週刊
■■■■■■■■■■デザインジャーナル295号
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■■■■■■■■■■2010年7月16日(金)発行
■■■■■■進む原田
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0・・・・・・・まくら
1・・・・・・・健康的な人格とは・・・4 マズロー 
2・・・・・・・人は何をめざして動くのか?
アルダーファーのERG理論
3・・・・・・・人は何をめざして動くのか?・・・2   
マグレガーのXY理論
人をXでみるかYでみるか
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■  ■   まくら
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●6億円

BIG宝くじは最高6億円と決っているんですね
今朝の社内刷り広告のキャッチが
「6億円当せん、もうすぐ100人!」
6億円が当たればあと30年生きるとして
365日×30年で約1万日だから、
6億円あたったら一日6万円の豪華生活ができます。
そういう幸せな人が世の中に100人近くいらっしゃるわけです。
当選者が出なければ次に持ち越すので(キャリーオーバー)
現在66億円もたまっているんだそうです
いっそのこと外国みたいに賞金を66億円にすればいいのに
6億円当選者がが100人もでないことになるけど。

●パワースポット特集ばやり

先日友人ががっかりしていました
密かに通っていたマイスポット、○○○○にある○○○○が、
パワースポット特集でテレビに出てしまったというのです。
パワースポットはエネルギースポット、気場などともいうそうです。
私は鈍感でパワースポットに行っても何も感じませんが、
車で横を通り過ぎただけで霊的エネルギーを感じる友人がいます。
危ない橋を渡ってやっとたどり着ける崖の上の神社とか、
富士山、高尾山とか広い場所だったら、テレビに映っても、
パワースポットとして保てるのでしょうが、
電車でいける街のスポットだったら人が集まって神秘的な場所ではなくなります
特別な場所と時間と空間と静けさの他に、
秘密という要素は大きいのでしょう。
視点を変えて拡大解釈すれば、いま自分がここに生きて立っているいることが、
神秘とも奇跡ともとれ、あちこちがパワースポットなのでしょうが、
目も心も騒がしいから気が付かないだけかもしれません
・・・ということは誰も知らない自分だけの静かな場所を持つことは大切なのか

●懐中電灯の進化

夜に地震・火事になると電気が切れて闇なります。
防災セミナーで、闇の中を火事から逃げる際に、
携帯電話の液晶の明りで助かった人がいる話を聞いたので、
家に帰って懐中電灯の再点検をしました。
私はずっとアメリカのマグライト (MAGLITE)のファンでした
デザインがシンプルで、それに合ったシンプルな広告も上手でした。
永年の間に、大小何種類もたまりました。
なかにはアメリカの警官が持っている長く武器になる「こん棒」型も持っています
ところがその「こん棒」のフタが中の電池の液漏れが原因なのか開かないのです。
ホームセンターに日本製の懐中電灯があることは前から知っていました。
デザインはまあまあとして、ロゴのデザインが良くなかったので、
避けていたのですが試しに買ってビックリ。
ケタ違いに明るい!!!
すごいのはパッケージに明るさの基準と電池の持続時間が書いてあること。
30時間というものあるし、単4電池1本のキーホルダーサイズは、
2時間ですが3ヶ月間ずっと持ち歩いてまだ光っています。
明るさはルーメンという単位で表示され最大1000ルーメンから
キーホルダーサイズは26ルーメンですが明るさは充分です。
暗闇で55ルーメンで照らされたら一瞬目がくみます。
本を探すときに150ルーメンで照らすと明るすぎて文字が読めません。
メーカーは2社とも大阪の会社で一般には知られていない会社です。
家族や社員や親戚に「枕元に置いて寝るように」と55と26ルーメンを配りました。
マグライトを「ライカ」とすると、日本の2社は「ニコン」と「キャノン」で、
懐中電灯でもまたいずれ世界を席捲することでしょう。

●インク消し

インク消しは重要なデザイン用具の一つでもあります。
マーカーやボールペンを消すのに液体のインク消しをよく使いました。
消すのだったら最初から鉛筆にすればいいじゃないかと思いますが、
ボールペンの転がる書き心地、マーカーのくっきり濃い潔さといった魅力は、
大きいです。 消えるボールペンは書き心地がいまいち。
そこでインク消しが活躍するのですが、試しにテープ式を使ってみました。
もう液体にもどれません。
液体は乾くのに時間がかかり、待てなくて生乾きの上に書くとくと、
ぐちゃっとかえって汚れたたりします。
テープ式は前から知っていましたが、テープがすぐ無くなり、
もったいない気がしたので躊躇していたのです。
使い出したらもう液体にはもどれません。
Scotchもトンボもノック式のペンの形PLUSも使ってみましたが
それほど品質の違いはありません
テープも相当永くもます。

●高齢運転者標識(もみじマーク)のデザイン

私が属しているJAGDA日本グラフィックデザイナー協会から
もみじマーク一を一般公募で5案ばかり選んだのでどう思うか意見をくれと、
会員全員に言ってきました。本日が締め切りです。
先日、新聞で見たのですが「本当にこれ採用するの?」というデザインばかり。
今の紅葉マークのほうがシンプルで明快でまだマシです。
公募したあと専門家集団に聞くなんて無駄なことをされます。お上は。
聞くだけまだましだけど。おそらく会員全員からダメ出しをくらうでしょう。
私は「いずれその時が来た時に、こんなの付けて走りたくない」と、
ネットで回答しました。

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  ■    健康的な人格とは・・・4
  ■    マズロー
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1月8日(金)283号で、
心理学における健康的な人格・・・3、フロムで止まっていたので
今回は、Maslow,A.H.,マズローを書きます。

マズローは自己実現を言い出した人で、トランスパーソナル心理学までいっちゃった人です。
私の母校の先生だったと聞いて、自分まで偉くなったと感じるところが私未熟さです。
心理学には、誰が言い出したのか、第一から第四勢力(潮流)まであって、
マズロー先生は、第三勢力と第四勢力の2つを作ったというのですから、
大物ではありますね。
ついでに書いとくと
第一勢力は実験・行動主義心理学(ブントやワトソン)
第二勢力はフロイド派精神分析
第三勢力は人間性心理学(マズローやロジャーズ)
第四勢力はトランスパーソナル心理学と、
第四勢力はまだ自分たちが勝手に唱えているだけですが。

マズローで最も有名なのは欲求階層説で学校で習ったことあるかも知れません
三角の図になっています。
最初の一番底辺の要求が「生理的要求」、それが満たされると上の「安全の要求」
それが満たされると「所属と愛の欲求」、次に「承認の欲求」、
そして三角の頂点が「自己実現の欲求」とこの5段階です。
晩年に6段目、トランスパーソナル心理学の源流になった、
「自己超越の欲求」を加えましたが、上記の5段階説が知られています。
最初は動物的な要求で次が社会人的要求でだんだんレベルが高尚になってきます。
最後に「自己実現」と「自己超越の欲求」と生物としての人間を超えようとします。

マズロー先生のいう健康的な人格というのは、
4段目5段目を着実に歩んでいる状態をいうのでしょう。
マズローは人間は生まれつき自己実現の意欲ないし傾向を持っていると考えましたた。
まず「生理的要求」や「安全の要求」がある程度保証されてこその、
次の段階の上の次元の要求だと段階説だったのです。

自己実現の意欲ないし傾向は個人差があるようです。
欲求の弱い人は、最初の段階の、生理と安全要求を、まだ保証されてない、
たりないと引っかかったままでそこから進んでいないかもしれません。
反対に自己実現の欲求が強い人は、生理と安全要求とその上の社会的余裕は、
そこそこ満足して通り過ぎます。

自己実現した人はどういう人だとマズローは言っているか?
これまで述べてきた他の人と同じような内容です。

1..現実を的確にとらえ、不確かさを受け入れることができる。
2..自分や他人をあるがままに受け入れる。
3.考えや行動が自然で自由である。
4.自己中心的であるよりは問題中心的である。
5.ユーモアがある。
6.非常に創造的である。
7.無理に型を破ろうとしているわけではないが、文化的になることに逆らう。
8.人類の幸福に関心を持つ。
9.人生における根本的な諸経験について深い理解をもつことができる。
10.多くの人とではなく、少数の人と深い満足的な人間関係を形成する。
11.人生を客観的な見地から見ることができる。


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   ■    人は何をめざして動くのか?
 ■■■    アルダーファーのERG理論
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1.でマズローの要求5段階説を書いたので、
返す刀で、マズローを発展させたアルダーファーの考えも紹介します。
要求ERG理論で、マズローを単純にした3段階です。
1.E (Exlstence) 生存欲求・・・「生理的欲求」「安全と安定の欲求」に相当。
2.R (Relationship) 関係欲求・・・「所属と愛の欲求」「承認の欲求」に相当。
3.G (Grouth) 成長欲求・・・「自己実現欲求」に相当。

マズローは「下の欲求が満たされなければ上の段階の欲求には行けない」
と言いましがた、アルダーファーは下から上に上がるのではなくて、
このERG、3つの欲求は連続的であり、3つが同時に生じることもあるとしています。
また「上の高い高次の成長欲求が満たされなければ、
下の低いレベルの関係要求や生存欲求は強くなる」とも言っています。
つまり仕事が停滞していて成長欲求が満たされないと、
低次の欲求である、人と楽しくすごしたり(関係要求)、
上手いものを食ったり(生理的要求)といったことが、
働いたり生きる動機となるといっているのです。

マズローの「自己実現欲求」アルダーファーの「成長欲求」にしても、
注意してみれば、まず自分にそういった要求があることがわかり、
そうなると周りの誰にでも動機として備わっていて、
その人の言動に見え隠れしていることが見えてくるので、
尊重するようになると思います。

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   ■     
   ■   人はなぜ、何をめざして動くのか?・・・2   
 ■■■   マグレガーのXY理論
   ■   人をXでみるかYでみるか
   ■   
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産業心理学で、X理論とY理論は有名です
マグレガーによる働く人のタイプ分けです
組織における個人の欲求で、X理論は、
人はそもそも怠け者だから、ムチを手に目を離さずに働かせる必要がある
という性悪説(字面と意味からバツ理論で覚えましょう)
Y理論はその反対で、
人はそもそも目的に向って責任を持って働くようにできてるのだから、
ほっといても大丈夫、という性善説
いまどき XかYかという極端な管理者はいませんが、
管理者個人の腹の底がどちら寄りかで管理スタイルが変わってくるでしょう

社員にすれば、性善説のY理論で扱われるほどありがたいでしょう。
「管理者が自分を信頼してくれてて任せてくれている」と思うから
権限委譲が進み、裁量権が拡がり、仕事も張りがあって面白く、
信頼に一生懸命に応えようとします。
信用されるとかえってサボりにくいでしょう。
こういう職場ではマズローの「自尊欲求」や、
アルダーファーの「自己実現欲求」につながります。

反対にX理論で扱われるとどうなるか。
サボらないように目を離さないぞとやられると、
「そっちがその気なら」と上司の裏をかくことに情熱を傾けます。
こまかくチェックされ裁量権は狭くなり、窮屈な職場になります
社員は管理・統制して初めて動くと考えているから、
ああしろこうしろあれするなこれするなと指示命令の連続になり
結果がそぐわないと罰による管理行動を取ることになります。
X理論では、マズローの「安全と安定の欲求」つまり給料のためだけに働く、
となりがちです。

マグレガーも、人を動かして組織目標を達成するためには、
社員の自発的努力につながる、Y理論に立った管理行動が良いと言っていまが、
X理論が存在するということは何らかの意味があります。
仕事が単純労働のみであること、未習熟の新しく寄せ集めのメンバーであること、
組織と仕事内容が渾沌とした移行期であること、
あるいは本当に信用できない社員が交じっている場合などX理論との
使い分けができなければなりません。
でないとただのお人良しぼんぼん社長で組織の危機は早く来ます。






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