もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■2014年1月3日(金)発行
■■■■■■進む原田
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目次
0・・・・・・まくら

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■  ■   まくら
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 皆様、あけましておめでとうございます。
元旦の午前10時、メロンを散歩させていて、
暖い太陽の日差しの中、全く人通りがなくて、とても平和な時間を感じることができました。
自然災害や原発事故の問題とか、いろいろありますが日本は平和な国のひとつでしょう。
この平和が今年も来年もずっと続いてほしいと願っています。

 日本は平等に教育チャンスが与えられた国でもあります。
もし私が、他の国例えば、インド・ビルマ・インドネシアなど東南アジアの国々、
およびアフリカの新興諸国に生れていたら、
あるいはアメリカでも住む場所によって就学率はまだ低いので、
今の私はなかったと思います。

 義務教育が多くの国の法律で定められていますが、日本は15歳、中学生までとなっています。
私が中学生を終わる時代にはすでに「本人が希望するなら高校までは行かせてやろう」という、
お役人の計らいがありました。
ミャンマーは4年(昔は日本も尋常小学校4年が義務教育でした)、スペインは6年、
オランダとイタリアは8年 日本、中国、韓国、アメリカの大部分が9年(つまり中学まで)です。
義務教育は国が「中学までは面倒みてやろう」という制度ですが、
それが「せめて高校までは」とみなし延長(お目こぼし)されていた事はとてもラッキーでした。
アメリカに留学してわかりましたが、
日本の高校はとても高レベルで世界で生き抜く知恵を得るには十分だと思います。
そこまでやらせてもらえば、田中角栄さんのように後は自分で勉強して成功することだって出来るのです。
この国の教育制度に感謝して今年も儲かったらきちんと税金を納めようと思います。

●1年の計

 今年はできるだけコンスタントにメルマガ「デジャ」を書くつもりでいます。
まくら1つでいいから毎週だしたい。
あまり長いものを書いても、皆さん疲れさせるだけですしね。
「まくらしか読まない」という人も多いですし。
これが正月に考えたことですが宣言はしません。
仕事じゃないので締め切りを引きのばす楽しみとしてとっておきたいからです。
先延しって高級な楽しみのひとつです。

 今年1年、皆様に仕事がありますように、健康が維持できますように、
成長につながる何らかの発見がありますように、
喜びや充実感や慰めが得られますようにとお祈りします。

●自動車の自動運転車

 考えてみたら現在の自動車も人が運転しているから半自動です。
未来の自動車は車が自分で運転してくれる本当の全自動車です。
各車会社も研究していたのですがもたもたしている間にGoogleが、
「うちがやる」と言い出したので各社の尻に火がつきました。
Googleは地図を作っているので車に覚えさせて走らせるという発想です。
自動運転車のことを(Intelligent Transport Systems)ITSというのですが、
「いつまで・たっても・進まない」と悪口言われてたそうです。(日経2013.12.30)
「Googleのうちがやる」には、各車会社も「じょーだんじゃない」とあわてたでしょう。

 目の見えない人はもちろんのこと、もうすぐ高齢者の私達にとってはありがたいことです。
眠ってても目的地につれていってくれるのですから、こんなにいいことはありません。
歳とったからと免許証を返す必要がない。
全自動は20年先と言っていますが、こちらの高齢化に合わせてもう少し加速して欲しいです。
その意味でもGoogleみたいな会社がどんどん出てきたらいいですね。
SoftBankもなにかやりそう。

 車のデザインも今のような流線型は必要なくなり、
居住性のよい、映画に出てくる FBIやCIAの指揮車のような、
昔のクロネコヤマトのトラックみたいなデザインになるでしょう。

●懐中電灯集め

 アクション映画で、犯人を追いつめた捜査官が、懐中電灯を照らして、
暗い部屋を歩き回るシーンがあります。
ハラハラさせるためでしょうが、画面が暗くボーッと丸く照らされるだけです。
アメリカの軍隊や警察が使っている懐中電灯は、実はとても明るくて、
室内に電灯がつく位の明るさになるのです。
懐中電灯は丸く照らされますが、アメリカの懐中電灯はそのまわりに大きな明るい円ができ
その部分は電灯並みの明るさになります
マニアックなことを指摘してもしょうがありませんが、
暗いシーンが怖いこともあり「あのメーカーの懐中電灯はもっと明るいはずだ」
と思って観ています。

 懐中電灯集めのきっかけは、救急救命士の研修を受けた時です。
闇の中に白い煙が立った部屋での避難訓練を受けた時に手探りで進んだら、
「はい、こっちに来た人は死んでます」と言われ、
パニックの中で光がいかに大事かという事を知りました。
災害時が夜だったら、現代人が経験したことない、町全体が闇になります。
懐中電灯を家族、親戚、知人に配り、台湾人にお土産にあげたこともあります。
最初は3,000円〜5,000円の日本製、中国製を買っていましたが、
だんだんと目が肥えて、今はアメリカ製を使っています。
値段も10倍しますが明るく、無駄な装飾が一切なくてほれぼれするデザインです。
明るさはルーメンという単位で表しますが中国製の1,300ルーメンよりも、
アメリカ製の500ルーメンのほうが明るいのはなんなのでしょうか。


■怒りを表す言葉

 以前、「おこ」からはじまる怒りを表す言葉とその意義も書きましたが、
「ミクロネシアのイファルク諸島の人々は怒りの種類を表す言葉がある」と友人が教えてくれました。
●ヌグック(Nguch)=家族や友人が期待どうりに協力してくれない時に感じる怒り。
●チプモックモック(Tipmochmoch)=風邪をひいたり、病気の時に感じる苛立ち。
●タング(Tang)=挫折感や無力感の時に、やりたくないことをさせられる時の怒り。
●リンガリンガ(Lingeringer)=小さな上手く行かない事が積み重なった時の怒り。
●スノグ(Snog)=公平、公正でない場合の、不当に対する、モラルに関する正義の怒り。

 これだと相手がなんで怒っているのかわかるから便利ですね。
よく「なんで怒ってんの」と聞きますが、その言葉により怒ったりする。
本当はいろんなことで怒っているのでしょうが、怒りの種類を明確化することは、
セルフモニタリングのヒントであり、話し合いの突破口になる便利な言葉です。

●話を聞くときのコツ

 毎朝NHKのラジオで目を覚ましますが、毎回ためになることを言います。
先日、妻の話を夫が聴く態度について評論家がポイントを話していました。
妻の話を聴くポイントは、1.あいづち 2.イタネギ 3.おうむ返しの3つで、
これだけはやってくださいというものでした。
イタネギとういのは、いたわりとねぎらいだそうで、うまいこと教えるなと思いました。

 これは心理療法の基本中の基本姿勢でもあります。
最後のまとめや評価や解決案の示唆は省くのがポイントでこれは言ってませんでした。
「どうしてそれしなかかったの」「それはおかしい」「こうすればよかったんじゃない」と、
夫は会社の延長で言いそうですよね。
これをやったらせっかくの15分がオジャンになる。
専門用語では「無条件の肯定的配慮」と言います。
最後に妻の話を何分間我慢して聞いてられるかその限界は?
平均すると「15分間が我慢の限界」という調査結果がでてました。

 15分間でも「無条件の肯定的配慮」ができたら立派なものだと思います

●軍需産業の誘惑

 最新兵器、ロッキードのステルス戦闘機=F35も、
今や日本の企業も分担して一緒に作っているのだそうです。
昔、名古屋のあまり知られていない会社の工場を取材した時に、
ピカピカに磨かれた羽のような部品が床に並べてあり、それを指して案内者が、
「これはロッキード社に納めるジェット機の重要な部品です」と言われてびっくりしました。
最初は部品でもだんだんと外側まで作り始めて、
いつの間にか単独でまるごと作れるようになるわけです。

 日本憲法の三原則の1つ平和主義というのは、
核兵器を持たない武器を輸出しないというものですが、
「日本だけそうはいってられない」という動きがあって、原則がなし崩しに壊れていくと、
メイドインジャパンの優秀な兵器が世界中に広がりそうです。
確かに軍需産業は儲かるし、例えば潜水艦を輸出すれば一隻2,000億のお金が入ってくるわけで
ちまちま自動車売ってるよりはずっと効率がいいでしょう
日本の防衛費、世界4位の英国とほぼ同額の600億ドル(5.9兆円)のたしになります。

 しかし永い目で見たらどうでしょうか?
今日本が漫画やキャラクターやカメラや車といった生活用品の優秀さで知られている、
平和で優秀で真面目でおちゃめなイメージが、優秀な兵器でくつがえされるでしょう。
「この機関銃何発撃っても故障しないけどどこのだ?日本製か、さすがだな」
漫画やアニメを輸出するのとは大違いです。

柳沢さんと言う人がサラエボで「バルカン半島室内管弦楽団」をやっているのですが、
日本人だからこそ信用されて、それまで20年間も(太平洋戦争で3年間)戦争してた
セルビア人とアルバニア人の音楽家達が言うこと聞いて集って演奏してくれるのだそうです
その他にも、マケドニア人、ボスニア人、ギリシャ人、スロベニア人、ブルガリア人、
ルーマニア人、トルコ人が参加しているそうです。
世界中の国が隣の国とは領土問題で仲が悪いのだそうで、
その人達が日本人の仲介ならということで兵器を楽器にかえて集ってくれるのです。

兵器を輸出したり日本の兵隊がどこかで戦ったらまず無理な話ですね

●心理相談と保険の関係

TSUTAYAから借りて「名探偵モンク」(原題 Monk)をずっと観ています。
サンフランシスコで活躍する探偵のエイドリアン・モンクは、
強迫性障害だからこそ、ちょっとした歪みや変化に目が行き事件を解決します。
もちろん強迫性障害でカウンセリングを受けています。
 
 ある日、保険会社から手紙がきて
「保険適用の生涯2,000回目がきたので、これが最後です。
これでも全国平均の7倍だから延長はできません」という内容です。
ということは全国平均は約300回ということになります
保険がきかずに有料となると一回いくらか聞くと200ドルだと言われます
(日本は平均100ドル)
強迫性障害の人はお金に対しても強迫観念を抱くから、
「そんな大金に払えない」と言うと、抜け道として、
週2回のグループカウンセリングだったらまだ保険がきくからと言われます。

 これは日本の20年後の姿だと思います。
そのころには心理士が国家資格になり保険がきくようになっているからです。
映画を観ているといろいろ勉強になります。

●前回の「若い時の何倍も時間が短く感じるのはなぜか?」
に対する○○さんのメール

これは算数の問題です。
10歳の時の1年間は、人生の十分の一の時間です。
50歳の時の1年間は、人生の(たった)五十分の一の時間です。
だから10歳の時の5倍のスピードで一年間が終わってしまうからです。

原田の返事
なるほどさすが企業コンサルタント
しかし、
10歳のときの1年間は、言葉を変えれば、 10回目の1年間
50歳の1年間は50回目の1年間ということになりますね。
という事はやはり、10回目よりも50回目の方が慣れているから、
短く感じるのではないでしょうか。
同じこと言っているのかな?

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