もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■デザインジャーナル336号
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■■■■■■■■■■2014年5月11日(日)発行
■■■■■■進む原田
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目次
0・・・・・・まくら

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■  ■   まくら
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●ビジョン・プレゼンテーション

 来週22日、明治大学でプレゼンテーションの講義をします。
年に一度この時期に呼ばれ、5年ぐらい話に行っています
去年から4人の講師で週代わりで教えるのですが、
私以外はプレゼンが専門のプロです。
私はいつも3番目だから起承転結の「転」の部分で、
ちょっとここで本筋から離れ話題を変えてみましょうというノリで気楽です。

 マーケッティングの学生だから「デザインの話をしてくれてよい」ということでした。
最初2年間ぐらいはデザイン主体にやっていたのですが、
デザインと関係ない人がほとんどだから何か役立つ話ということで変化してきました。
価値が数値化できないデザインのプレゼンテーションから学んだ、
あなたの数値化できない夢やビジョンをどうやって人に説得するかという話に発展させて
だんだんと資料がそろってきました。
しかしいくら資料を見せても身に付かないので、
今回は実験的に皆さんの夢やビジョンのプレゼンをしてもらったらと考えています。

 なぜその考えになったかそのきっかけ。
私は、別の大学院から依託されて、特別クラスを教えています。
年に一度の難しい資格試験の受験のための塾です。
一次が筆記試験で、二次試験は何と10分間の口頭試問(面接試験)です。
それが悪ければ落されて(医者と海外の大学院卒業生と中高年は半分は落されると言われている)
また次の年、一次の筆記試験から受けなければならない、それはそれは緊張する10分間なのです。
10分間の面接の中でいろいろ聞かれますが一番重要な質問は2つあり、
1つは「どういう経過でどういった理由でこの世界に入ってきたのか?」
もう一つが最も重要な質問で「この資格を取ったらどういった○○○士になるのか?」と言う質問です
まさにビジョンを中心に組みたてれられたアイデンティティを問われるわけです。
それを試験官に伝わる簡単にスッキリした言葉で伝える、
そのためには内容を精緻化して言葉に磨きをかけて完成度を高めなければなりません。
いくら「やる気や情熱」「どんなにここまで苦労して来たか」といった話をしても、
試験官からすれば、そんなのは誰にも当てはまる当たり前の動機で合格させる理由として聞いてくれません。
皆さん自分の物語や情熱は特別だと感じてしまうのですね。
どれも、かけがえのないストーリーといえばそのとおりなのですが、選抜試験ですから。
去年の受験者生徒は7名でしたが全員が最初はできてなくて平均3回は皆で一緒に練りなおしました。
皆さん落ちたらまた来年苦労するので私や仲間の言うことをよく聞いてくれました。
7名全員合格で「ミラクルセブン」と命名して、その後大学院を尋ねていったら、
先生や職員からカリスマススム塾長と呼ばれて有頂天になって帰ってきました。
「英国王のスピーチ」が人生最も感激した映画というくらいで、
私はこういうことに喜びを感じるたタチのようです。

 22日夜明大の講義が終わって、その内容に付いて触れてみますね。


●サイン

 皆さんは騒がしいレストランで「お勘定」と店員に知らせるにはどうしますか?
神楽坂のちょっと入ったところにある洒落たフレンチレストランで、
フランス人のウェイターに向って両手のひとさし指で空中に四角を書いたら、
お勘定書きを持って来ました。
そして、あのサインはフランスでは「ワインリストを持って来て」という意味で、
お勘定の場合は、ペンをにぎる形の指で空中にサインするんだそうです。
「アメリカではそうしてたので」と言ったら、アメリカに8年いたいた若い友人が、
「私はしなかった。あのゼスチャーは小さい時の『おべんとうばこのうた』しか思い浮かばない。
ところで・・・」と話が発展しました。
 
 あの歌詞の「これっくらいの おべんとばこに おにぎり おにぎり ちょいとつめて・・・・」
のおにぎりおにぎりだからおにぎりが2つとばかり思っていたけど、
実際は「おにぎりをにぎり」ということで、
1つのおにぎりだということを最近聞いたんだそうです。
幼稚園の頃、あの歌の通りのお弁当をお母さんに作ってもらったことがあるそうで、
幸せな子供時代だったんですね。
お弁当の中身は、つまりおにぎりと、
「・・・きざみしょうがに ごましおふって にんじんさん さくらんぼさん しいたけさん
ごぼうさん あなーのあーいた れんこんさん すじーのとおった ふーーき」という内容です。

●企業対抗戦

 企業は常に競争しています。
負けたら売り上げが落ち、給料が減り、へたするとつぶれるかもしれない、辛くて暗い戦いです。
企業は競争には勝って当たり前で、喜ぶのは資本家だけ。
あと社内の売り上げ競争、出世競争もあります。

 日経7日に「なぜか職場対抗戦」という記事が目に付きました。
たとえば、緑をビルにはわせる競争とか、育児休暇取得率とかを企業同士で競わせる仕掛けです。
こういった競争は明るく面白くて人々のためになるからでいいです。
企業人は競争体質になっているから本気になって燃えるようです。
ちょっとはずれたところの「あの会社には負けたくない」という競争は明るさと楽しさがあります。
これを自然発生的に広まったように見せかけて仕掛けた人はなかなか頭のいい人です。

●3Dプリンター展に行ってきました

 印刷会社のOBから「3Dプリンター展」の案内が送ってきたので、行くことを計画していたら、
前日に3Dプリンターで作ったピストルで摘発される記事が出て、
「人が詰めかけるかな」と心配していったら、連休明けの金曜ということもありすいていました。
ピストルはネットでは大騒ぎだったのですがとうとう日経6日の夕刊に写真入りで載りました。
写真出てたけどこの構造なら本物の弾丸が撃てるなと言うデザイン。
あれが本物のピストルと同じデザインだったらモデルガンを作ったと言う感じで、
「みせしめ逮捕」手前の、大目玉程度で済んだかもしれません。
あのデザインではいかにも実際使用のために工夫したとわかるので、警察は危機感を持ったはずです。
ネットでは実際に弾を発射した画像も見れますし。

 材料も色々使えます
●ゴムに見た樹脂 ●アクリル ●ナイロン ●石膏 ●チタニウム 
●ステンレス ●木に見える粘土のよう素材 ●紙(重ねたもの)・・・
つまり何でも可能の世界。
チタニウムやステンレスが使えるのなら実用品が作れ、様々な武器も出来そうです。
これらの材料をメモしていたら係の女性が寄ってきて何か言われるかと緊張したら、
「すみませんメモはこの鉛筆を使ってください」と渡されました。
各素材で作ったサンプルは触っていいのに、
ボールペンや万年質では汚されると思ったのでしょうか?

 あの事件があってから
3Dプリンターを販売する際に登録制度など、法的な制約がつくのではないかと、
欲しがっている友人が心配していましたが、カラープリンターが出たときに偽札が簡単に作れても、
登録制にはならなかったので今回もそうならないだろうと私の予想です。

 考えてみたらあの事件は3Dプリンターメーカーからしたら、
「ほう、そこまで実用的なものが作れるのか」ということで宣伝になったでしょう。
値段ですが展示してあったビール箱程度の大きさを後で調べたら6〜7万円で
実際は60〜70万でゼロを1つ間違えたのかと思いました。
外国製の高いので18万、30万、40万とあるので間違いないようです。
10万以下なら慣れるのに試しに買ってみても良い値段です。

 ネットで別の人が「3Dプリンターで拳銃を造りました」というタイトルで、
銃という漢字一字をさいころ立体にしてそれを持っている写真でした。
なかなかのユーモアです。

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