もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■週刊
■■■■■■■■■■デザインジャーナル341号
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■■■■■■■■■■2014年9月19日(金)発行
■■■■■■進む原田
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目次
0・・・・・・まくら

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■  ■   まくら
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●ワサビプリンス

 今朝、日経新聞(9.7)を開いて飛び上がりました。
「アメリカ人がアメリカでワサビを作っている」という記事です。
カリフォルニアのシリコンバレーのそばでジェフと言う人が栽培していて、
「ハーフムーンベイ・ワサビ・カンパニー」という会社まであります。
 
 アメリカでワサビ栽培は我々の夢だったからです。
前々回メルマガで書いた、日本の暑さで体調を壊して病院に行った、
アメリカ人の○○○○は、植物や木が大好きです。
○○○○はボストン美術館附属美術大学の卒業生ですが、
卒業制作は木がモチーフのオブジェアートということからも、
「草木好き」は半端じゃんありません。
日本好き、植物好き、テキサス油田のボンボン・・・
「よし○○○○にアメリカでワサビ作らせよう」となり、
本人もその気で「ワサビキング」と呼んでいましたが、
シリコンバレーのジェフに先を越されたので「ワサビプリンス」に格下げです。

 アメリカで醤油(ソイソース)を作って成功した人を知っていますが、
アメリカ人がワサビの良さをしったら、醤油のようにアメリカ食文化に定着するでしょう。
それにしてもアメリカで食べる豆腐は硬くてまずいです。
日本人が行って作ったら、きっとプレミアムがつくはずです。

●アップルの時計スマホ

 腕時計型のスマホをウエアラブル(身に付けることができる)端末と言います。
サムスンやソニーが発表していたのにアップルはどうした?
と思っていましたがやっと発表。
さすがアップル、デザインは素晴らしいです。・・・
と思っていたらネットで若者がデザインをぼろくそ言っているそうです。
電池の持ちが悪いんじゃないかという専門家の意見でしたが、
アップルも最初は見切発車で無理をします。
iPodだって最初はズッシリとと重い鉄の塊のカイロみたいで、
ポケットに入れて持歩ける代物ではありませんでした。

 だからだんだんと電池の持ちも改善されるでしょう。
音声認識、人工知能「Siri(尻じゃなかったシリ)」でメッセージを送ったり、
運動量や心拍数などフィットネスデータを集めたり、
かざすだけでホテルの部屋のドアを開けられたり、
電気自動車(EV)の充電状況などを確認できたりするそうです。

 この流れは腕時計会社にとって驚異のはずです。
だって今スマホ使っている人はそちらに流れるはずですから。
以前、時計業界は、1970年代にセイコーが特許を世界に公開した、
クォーツ革命ショックに見舞われました
スイスをはじめとする欧米の時計メーカーは大打撃を受け、
特にアメリカの時計産業はほぼ全滅しました。

 しかし、一部の高級時計メーカーは、
機械式腕時計の希少価値とデザインやブランド価値が見直され、
身に付ける宝飾品として、50万円から500万円という価格帯で、
生き残ってきました。

 しかしクォーツショックの時は、
時間を見るという同じ土俵で差別化がなされたけど、
腕に付けるスマホとなると、機能がイッキに拡がるので、
今度のスマホショックでまた時計業界は淘汰されるでしょう。

●病院のサービス向上

この10年、年に3回、目の定期健診に大学病院に通っていますが、
すこーしづつサービスが世間並みに近づいています。
11日の日経の記事では、診察待ち時間に関するサービスが充実してきました。
行くと小さな端末を渡されて、診察が近くなったら音で知らせる仕組みです。
それまで近くの喫茶店で待つこともできます。
画期的なのは大声で名前を呼ばれないことです。
大都市の大病院だったらともかくも、地方の病院だったら、
「○○さんとこの○○ちゃんが産婦人科に来てた」とすぐ拡がりますからね。
それと一番わかってしまうのが、薬剤師との会話で、いろいろ病状を話しますし、
薬の説明をしたりします。
だからその会話が特別な音声で消える装置を、ヤマハが開発して
あちこちの病院(現在650ヶ所)の窓口周辺に置き始めたそうです。

●楽観主義・・・2

前々号の楽観主義に対して○○さんからメールいただきました。

以下○○さんのメールに、原田のコメントを挟み込みます
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私は周りからは相当な楽観主義に見えるようです。

たとえば妻からは「あなたは、好きなことばっかりやっていて良いわねえ。」とか
友人や上司からは、「いつも楽しそうにやっているよね。」とか
部下からは「ストレス耐性を見習います。」など言われます。

自分では、”気を使って”楽しくしているのつもりなんですが、
周りからは、この「頑張って」のところが見えず、
「お気楽主義」「何も考えていない」に見えるようです。

楽観主義と呼ばれる事自体は不愉快では無いのですが、
お気楽と一言で片付けられるのはちょっと反論したくなります。
「楽観主義」「執着心」「柔軟な対応」が他人から見とズレているようです。
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********原田のコメント
   会社での○○さんを知っていますが、ひょうひょうとした人柄で、
   にこにこと責任の重圧を跳ね返してらっしゃる姿を見てきました。
   たとえ「お気楽」と言われても、それは褒め言葉と受けとりましょう。
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一つのプランを企画・推進するときに執着心は絶対必要な要素だと思っています。
困難にぶつかったときに「まあ、なんとかなるさ」とそのまま進める場合と、
「まあ、いいや」と次の手を考える場合があります。
プランのコア部分に対する「執着心」はあり、最終的にコア部分が実現出来れば良いと思っているので、
コア以外の部分についてはどんどん変えても構わないと思っています。

原田さんのおっしゃる「楽観主義」とは、一つの事象を悲観的にばかり捉えるのではなく、
楽観的にも捉えることの出来る能力を指していると思いますが、
それを仕事に対する姿勢に置き換えたときには、多様な視点を持てる能力、
柔軟な対応力としても良いのでしょうか。
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********原田のコメント
  全くその通りだと思います。楽観主義を獲得するプロセスにある人は考えが柔らかいです。
  視点が多様だから、人や物事を決めつけないので「器が大きな人」という印象になると思います。
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メルマガで楽観主義になるためには「先の楽しみ」を意識するというのがありました。
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********原田のコメント
   すみません言葉足らずで誤解を招きました。
   「楽観主義になるためには“先の終り”を意識する」が正しいでしょう。
   先の楽しみのまた先を見て、人生を達観(悲観ではりません)することです。
   そうすると「今・ここ」の楽しみが観えるし、また先の楽しみも観えます。

   「必ずやってくる死、永く続く責任、人生の浮き沈み、老い、・・・」(狼と駆ける女たち・・エステス)
   「一切の形成されたものは苦しみである。(一切皆苦)と明らかな智慧をもって観るときに、
   人は苦しみから遠ざかり離れる。それこそが清らかになる道である」(お釈迦様)
   またチクセントミハイは「フロー体験、喜びの現象学」で
   「幸福になるのが難しいのは、宇宙は人間の幸福のためにだけあるわけではないからだ」ともっともなことを言い、
    我が師、アルバート・エリス博士は
   「人生において不快、苦痛、失敗、拒否、喪失は不可避であるということである。
   人生とは、論理療法(REBT)によれば、苦悩である。」と本に書いています
   その後で、「大変な苦悩ではあるが、あなたは思考と努力でもってあなたの人生を大きく改善することができる。
   ただし、全部ではない! 完全にではない! 人生は困難である。
   しかし、八方ふさがりでもなければ恐怖と絶望のかたまりというわけでもない。
   ただ人生は困難であるというだけである。
   さて、今よりもっと楽しい人生になるようにあなたはどんな努力をするのだろうか?」と書いています。
   

   楽観主義に向う努力ポイントは2つです
   1. 人生を達観する(事実を認める、あきらめる、ゆだねる)
   2. 「今・ここ」に気持ちを集中させる(感謝が出てくる)

   つまり「今・ここ」ではそれほど苦悩ではないからです
   不安は空想上の未来の出来事で、それが的中することはほとんどありません。
   「今・ここ」はわりと安全で平和でたとえば今日一日でも良いことは起きます。
   友人が「毎日良かったことを3つ探してメモすることにした」というので
   昨日飲んだ時に、お互い今日の良かったことを3つ出し合ったら、
   私もけっこう楽しいことがあったんですね。
  「医者から余命1週間と言われたら、この世は素晴らしい奇跡のように感じられるはずだ、
   普段の何気ない状態だと、なぜこうも簡単に沈んだり、
   あきたり、まったくうんざりしてしまうのだろう」(ブルースト)
   
  「今・ここ」に集中するためのスキルは毎日の良かったこと日記の他に、
   瞑想や座禅や祈りが良いと言います。
  「私はここにいる・・それ以上何もできない」と言ったキング牧師などは達観組でしょう。
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最近の世の中は、「先の楽しみ」が高度成長期ほど明確でなくなっているため、
現在の業務の中に楽しみを見つけるのが難しくなっているのかもしれません。
弊社社内や今いる学校においても、なかなか「先の楽しみ」を見つけられず、
ただただ収入を得るために業務時間を過ごしているような人が多く見られます。

「将来」といっても20歳過ぎから一つの会社の中だけで過ごしているので社内にい
る自分の姿しか想像できず(社内で昇格しても幸せかどうか分からないし・・・)、
定年になった先輩の姿を見る機会もない為に定年後の自分の姿を想像することも出来ません。

いまの業務を、将来の楽しい人生のプラクティスと捉えられたら、
全く違った見方になると思うのですが、なかなか出来ないようです。

私は、幸いに定年後も楽しい人生を謳歌している先輩を沢山見ているので、
今の会社業務をプラクティスと捉えて色々チャレンジすることが出来ますが、
現在の業務を人生の本番として捉えたら失敗を恐れて慎重になってしまうのも分かる様な気がします。
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********原田のコメント
   ははー会社とか社会レベルで考えると悲観的な受け止め方になりますね(笑い)
   過去の良き時代と比較すると将来が不安になります。
   今後の会社人生と定年後のあとには老化と死が控えていますのでね。
   宇宙の目で観たら、会社人生をうまく切り抜けた運の良い先輩方も例外ではありません。
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本当は、失敗を恐れて会社人生を小さく生きるより、
いろいろチャレンジして失敗を重ねた方が、
将来、沢山の人と話の出来る人になって人生が楽しい思うのですが・・・。
今の世の中で楽観主義になるには、将来を考える訓練が必要なのかもしれませんね。

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********原田のコメント
   全くその通りだと思います。
   思慮深い○○さんはそのプロセスのメインロードにいらっしゃると思います。
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