もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■■■■■■週刊
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■■■■■■■■■■2014年12月31日(金)発行
■■■■■■進む原田
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目次
0 ・・・・・・ まくら  
1 ・・・・・・「調整さん」「ちょー助」で集り方が変わった
2 ・・・・・・「いま間違えるのは、正解」 失敗は成功と同じ   
3 ・・・・・・ 年末年始で食をエンジョイ 家族の食卓を考える
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■  ■   まくら
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ぎゃー! 今日で今年も終わりっ!!
一昨日の忘年会で、それぞれ各人の最大ニュースをNo.1として、
No.3までそれぞれ言い合いましたが、
皆、No.2とNo.3がなかなかできてきません。
私は愛車水没事件がNo.1でしたが、皆さん良いニュースをNo.1にしていました。
来年の夢もそれぞれ出し合いましたが、このメルマが上では秘密です。

●東京駅開業100周年記念スイカ希望者全員に

日経夕刊の一面に「記念スイカ希望者全員に」という記事が出ていました。
増刷して再販売するのだそうです。
当日あっという間に売り切れて、買いそびれた群衆が駅員に食ってかかってる写真が出ていましたが、
その後JR首脳が集って話し合ったんでしょうね。
ネットオークションで10万円の値がつくほど希少価値が出たのに、
希望全員に渡るように増し刷りなんて日本的解決法。
夕刊とはいえ一面にこの記事が出るのですから日本の新聞は楽天的です。
世界で中でもっと重大なことが起っているはずなのに。

●いつの間にかきれいになった川

家のすぐそばに幅6メートル位の善福寺川が流れています。
メロンの散歩の途中で橋の上から見たら、鯉が15匹くらい泳いでいました。
黒い鯉に混じってオレンジ色の大きな鯉と、赤と白と黒のぶちが目立ちました。
水は澄んでいますが、残念ながら底がコンクリート上に泥がこびりついている感じで清流とはいえません。
私が子供の頃は、日本中がドブ川化し悪臭が漂っていました。
津和野に旅行した時に、町中を流れる綺麗な川に鯉が泳いでいるのを見て感激しました。
善福寺川も川底をなんとかすれば完成に近づくでしょう。
あの頃は「もう綺麗な川は取り返せない」と言われていたけど、
関係者がこつこつ頑張ってくれたおかげで、
いつの間にか鯉がすめる川にもどっていました。

●名誉学生

テレビで、広島の70歳位のおばあちゃんが放送大学名誉学生として紹介されていました。
名誉教授はたくさんいますが名誉学生というのは初めて聞きました。
全てのコースを修了した人の中から、人物、学習態度が立派な人に、
「放送大学名誉学生」の称号があたえられるのだそうです。
テレビは短いドキュメンタリーでしたが、
おばあさんにとって勉強が生活の一部になり喜びになっていました。
卒業生総代として、若い女生と中年の男性もラジオに出ていました。
22歳の女性は、高校卒業してそのままディズニーランドでアルバイト続けたいということで、
放送大学に入学して4年ストレートで卒業した人です。
もう一人の中年男性は企業で働きながら優秀な成績で卒業した人。
名誉学生候補者でしょう。
名誉は無料ですのでどんどん発行したらいいと思います。
話は変りますが、今年で日本REBT協会の会長、2年2期の4年の任期切れで終わりました。
名誉会長の称号をいただきましたが、勝手に名乗っている感じで頼りないです。

●ダメ幹事

忘年会がほぼ毎日続きましたが幹事を2回やりました。結果は一勝一敗。
「忘年会の幹事をやってくれ」と元上司や先生から言われたら従うしかありません。
「面倒だな」と思いながら、ネットで探し予約したらとっても楽でした。
店のウェブに入るとカレンダーがあって空いているところに人数と自分の名前を入れたら、
確認のメールがきて予約完了です。
客でごった返す騒がしい店に電話する必要がありません。
ところが・・・
新宿駅から3分とあったので予約したのですが、
地図を見ながら歩いて行くといつの間にか歌○伎町に入っていました。
「このあたりでは客引きをしてませんので」という、
商店街組合の街頭アナウンスが中国語です。
店に入ったら受付も従業員も外国人で不安になりました。
全館完全個室と書いてあったのにすぐ隣に別のグループが座っていてタバコの匂い。
一人500円の割り増し料金 時間制限ありで散々でした。
帰りに靴を間違えてはいてきたので、もどったら隣のグループの人の靴でした。
エレベーターの中で料理がひどかったと文句を言っていました。
もう一つの幹事で、ネット予約した高円寺の店は当りでしたが、
ウェブだけのネット予約は気をつけましょう。

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  ■     「調整さん」「ちょー助」で
  ■      集り方が変わった
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 「調整さん」は多人数で遭う日を決めるのに便利なネット上のツールです。
幹事が候補日を何日も書いてネッ上に載せます。
それに対して参加者がこの日は○この日×この日は△と入れると、
全員の○×△が出て、全員が○つけたところに決るという仕組みです。
先日別の人から「ちょー助」という、同じサービスで聞いてきました。
こちらはパスワードを入れるぶんちょっと面倒でそれに△がありません。

 このてのサービスは無料で便利だけど不都合な面もあります。
○×を付けた以上、参加することを暗に強制されるからです。
参加したくなければ全てに×をつければよさそうですが、
候補日が10日とか15日と書いてあれば全部×というのもちょっと不自然。
以前だたら「いやー今忙しくて」と大ざっぱに断りやすかったのですが、
書き入れた以上は・・・といったプレッシャーが生じる。
反対に「全員○のところがなかったのでこの日に決めました」とくると、
「あ、自分をはずしたな」と根に持ったりします。

 長生きのコツの一つに「義理を欠くべし」というのがあります。
全部付き合っていたらキリがないですから、
これからは「○月○日に○○やるので来れる人集れ。予約があるから連絡くれ」方式に、
した方がいいのではないでしょうか?

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 ■■■    「いま間違えるのは、正解」
 ■      失敗は成功と同じ
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 「いま間違えるのは、正解」電車のドア上の栄光ぜミナールの広告です。
コピーラーイターが知り合いの知り合いだからではありませんが、
なかなか良いコピーだと思いますよ。
大失敗したと落ち込んでいる人に、
「あなたはこうずれば失敗することを学ぶことに成功したんだ」と、
ややこしい慰め方をしますが、これと同じリフレーミングですね。
「正しく生きてこそ人生」と考える人は不幸で、
「失敗することが人生」と考える人は幸福です。

 実際、成功したってそのすぐ後には別の失敗が待っています。
何か新しいことにチャレンジすればするほど失敗の確率は増えるわけですからね
慣れたことだけやっていれば失敗は少ないけど成長は少ない。
世の中が進んでいるのでむしろ衰退かもしれない。
「いま間違えるのは、正解」「間違いの連続こそ人生としては正解」なのかもしれません。

 「恋はデジャ・ブ」という映画は、毎朝目覚めるたびに同じ日が繰り返されるのですが、
毎日同じ体験を何度もするので、だんだんと後先が見えてそのぶん学習し、
もともと我ままで嫌みだった主人公が、優しい良い人間に成長していく映画です。
その他にも、SF映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は主人公が死んだら元の時間に戻って、
同じ経験をするので危険を避けつつ試行錯誤して目的を達成するという映画です。

 失敗をしながら学んで、バージョンアップしていく、
しかしその先にはまた新しいことが待っているのでまた新しい失敗も待っている。
映画の場合は目的が達成されてそこで一区切りつきますが、
実際の人生においては死ぬときが一区切りです。
ノーベル賞もらった人で「この受賞が一区切りだ」と言ったのを聞いたことがありません。
「失敗から学ばない人」という言い方もありますが、失敗すると痛い目に会うので何か学びます。
だから失敗の数と成功の数は(成功の質)はだいたいにおいて比例しているはずです。

 話はそれて極論かも知れませんが、
日本とアメリカの若者を比べたらアメリカ人のほうが失敗は多い気がします。
自由とチャレンジ精神と、自立心が尊重され親の影響が少ないことと、
それに伝統文化の薄さと若さもあるかもしれません。
アメリカは「大いなる実験の国」と言われていますが、
皆で失敗しながら新しい秩序や道徳や文化を学んでいる気がします。
日本は深く精密に詳しく精緻化する文化ですが、
失敗し学習して変化していくのがアメリカのようです。
ドラマ「glee」の中では、高校生が自分で判断して思うまま、はちゃめちゃ振る舞って、
案の上、失敗しながら傷つきながら、だんだんとしっかりした大人になっていく姿がみられます。

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   ■   年末年始で食をエンジョイ
 ■■■   家族の食卓を考える
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 ナショナルジオグラフィックの今月号の特集は「食べるは楽しみ」です。
「食べるのは何のため?一緒に食卓を囲めば、おなかも心も満たされる」がサブタイトル。
「人は食べ物を通じて、友をつくり、愛を育み、自分の幸せに気づく。食べるは喜びの源」
素晴らしい文章でさすがナショジ。
「一緒に食べることで親密性がます。だから食事接待など行われるのだ」と、
以前何かで読んだときに全くピンと来ませんでした。
おそらく私が小さい時から大人数で食卓を囲む経験がなかったからでしょう。
今でも黙ってもくもくと急いで食べるので家族から文句言われています。
外で仲間と会食するときは酒もあるのでそれほどではありません。

 アシスタント時代の馬場先生は予科練あがりで食べるのがあっという間で、
「軍隊上がりは食べるのが早いと」ということを目撃しました。
私の5〜6歳上の先輩で「いやしんぼ」が多かったですね。
一緒に出張しても仕事の話よりも「今晩どこで何を食べるか」ということばかり話されます。
戦中派といっても戦争中は幼児だから、ひもじい思いをしたとは思えないのですが、
今思えば、戦地から帰ってきた親が、豊かになり始めた食生活を、
心から楽しんでいるのを見て育ったからかもしれません。

 食文化における家族の影響は大きいです。
私は子供からも影響を受けました。
九州出身で納豆が苦手だったのですが、東京っ子の娘達が、
ちょこんと座って、おいしそうに納豆を食べているのを見て、
いつの間にか納豆が食べられるようになり、先日ふと美味しいと感じました。

 食に対する要求は「ヘビの脳」(脳幹)と言われている脳の深いところにあります。
ほかに性欲、呼吸、排泄、睡眠など、生命と子孫を維持するための本能欲求です。
家族団欒における幼児期の体験は精神面で大きな影響を与えます。
一般家庭では、普段怖いお父さんも、おいしい食卓を前にご機嫌でその間は安全でした。
ところが、人格を病んだ人の講演を聴いたことがありますが、
医者の父親が食事中不機嫌で、ちょっとした事で叱られるので、
母親も子供たちも食事の間物音一つさせずにピリピリしていたそうです。
暖かな食事団欒がいかに大事か、まずいといかにダメージを与えるか、というサンプルです。
だから父親が怒ってちゃぶ台をひっくり返すのは、子供からすれば犯罪に近いですね。

 フェイスブックに「今日は何食べた」と写真をアップする人が多くて、
ひがみ根性の私は「それがどうしたの?」と聞き流しますが、
食にこだわるのは幸せな家族団欒を経験できた人の特徴かもしれません。
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