もどる 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp)
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■■■■■「デジャ」
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■■■■■■■■■■週刊
■■■■■■■■■■デザインジャーナル344号
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■■■■■■■■■■2015年2月3日(火)発行
■■■■■■進む原田
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等倍フォントが読みやすいです
目次
0 ・・・・・・ まくら  
1 ・・・・・・金銭問題は心理問題
2 ・・・・・・いつの間にかきれいになった川・・・だけじゃなくて海も空も! 
3 ・・・・・・ハトはハト派じゃなくて狼がハト派だ
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■  ■   まくら
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1月が終わり2月になってしまいました
今年初めてのデジャです

●東京駅開業100周年記念スイカ希望者全員に・・・2

 前回「記念スイカ希望者全員に」について書きましたが、
1月30日から3日間で何と170万枚の予約がきたとのこと。(本日の日経)
予定では1万5000枚をイメージしてたみたいですがその100倍以上の注文。
すぐ横には後藤さん殺害の記事が載っててそのコントラストがすごいです。

●使い回しはなんとかならないか

 総武線のドア上の一行コピー広告のことをよく書きますが
今回も「合格して泣こう・・栄光ゼミナール」と、
去年(たぶん一昨年も)の使い回しコピーでした。
どうもこの業界は使い回しが習慣になっていて、
毎年センター試験の解答が日経に載る裏には、
「あなたの夢まで採点しないでください・・・○○予備校日」と、
一頁広告が載りますがこれも毎年の使い回しです。
予備校としては「毎年訴求相手が変わるから、同じでいいや」
と思っているのでしょうが、何とけちくさいうえに能がない。
TVコマーシャルのような繰り返し浸透を狙っているのだったら、
訴求相手(通勤中の親も大きく関わる)を見誤っている。

 困るのがコピーライタとデザイナーです。
お金貰えませんから。
それに前年を超えるアイデアで勝負したいと腕も鳴っているはずです。

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  ■     金銭問題は
  ■     心理問題
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 2月21日(土)に「金銭・・・自分で自分をみじめにする」
について講義することになっています。
金融セミナーではありません。
心理セミナーのテーマです。
テキストがあるのですがその冒頭に、
「お金ができるとそれがまるで悪魔にとりつかれたように、
あなたを絶えず悩まし続けるだろう(ヘンリー・フィールディング)」が引用されています。

 これをみて皆さんは、自分は金持ちじゃないから関係ないと思われるでしょう。
ところが我々日本人は世界的にみて金持ちです。
If the World Were a Village of 100 People
「もし世界が100人の村だったら」という有名な文には、
5.If you have money in the bank,
money in your wallet and spare change somewhere around the house,
you are among the richest 8.
「あなたが銀行か財布かタンスかどこかにお金をもっていたら、
世界で8パーセントの金持ちに入る」と言っています。

 大部分の人の「お金の悩み」は、おそらく、
破産するとか、借金を返せない、騙された、という(金銭トラブル)ではなくて、
これから安心して生きられるだけのお金のメドがたたない、という将来不安でしょう。
この不安が強すぎるとどうなるか?
楽しめる時期に楽しめない。(私にこの傾向が強い)
あるいは自己投資ができないなどの不都合が生じます。

 小さい時からお金に興味を持たざるを得なかった私にとって、
お金がない(なくなる)というのは恐怖の対象でした。
会社やってて社員が多いときは固定経費も大きくて、
夜中に恐怖でがばっと起きたこともあります。

一般の心理学習でお金を正面からとりあげませんが、
我々のREBT(=認知感情行動療法)はちがいます。
現代社会においてお金は「されどお金」で、
心理学的な要素が強いからです。

金銭問題と金銭感覚を制するものが幸せを制する(原田進)

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 ■■■    いつの間にかきれいになった川
 ■      ・・・だけじゃなくて海も空も!
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 前回「川がきれいになってありがたい」と書いたばかりなのに、
1月20日の日経「東京に『海水浴場』と復活」を見てびっくりしました。
川がきれになれば海もきれいになる道理ですが。
東京都は16年度には「江戸川区の葛西海浜公園で海水浴してもよい」と指定するそうです。
すばらしいですね。
ここまで回復してくれた。
海水浴ができる大都市は世界でもめずらしいんですって。
お上としては東京オリンピックで世界に誇示したいようです。
私も子供のころは家から歩いて行けた福岡市内の「ももち海岸」で泳げたのに、
高校生の時はもう汚れてだめで「生の松原」とか、どんどん市内から離れていきました。

 大きな買い物を両手にした中国人観光客が、テレビのインタビューに答えて、
「空気がきれい」と言っているのをみてへーと思いました。
住んでるとありがたみがないのですが中国から来たらわかるのでしょう。
1月31日の日経夕刊に「富士山がよく見える」という記事がありました。
「都内のあちこちから富士山が、この50年で6倍も見えるようになった、
・・・明治時代以上かも」とのこと。
50年間も続けて観測した人も偉い。
こういう日が来るのを知ってて観測したのでしょうか?
私もテニスする時に青く澄んだ空を見上げて、
何となくきれいになったなと感じていたのですが。
1968年の大気汚染防止法やディーゼル車の排ガス規制が効いたのは間違いありませんが、
ヒートアイランドで水蒸気が減ったということも良く見える原因の一つのようです。

 川と海だけじゃなく空気もきれいになっていたんですね。
一旦決めたらとことん真面目にやり通す日本人に、
日本人として誇りを感じます。

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 ■■■   ハトはハト派じゃなくて狼がハト派だ
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 今朝の放送大学の「国際理解のために」(高橋先生)の授業は面白かった。
今日は紀元前からのユダヤ民族の話ですが、
紀元前6世紀に捕虜になってバビロンに連れていかれて、バビロンをペルシャが征服して、
エルサレムにもどっていいよと言われても、多くがそのまま居ついた。
ユダヤ人はその後インドに行き香港と中国で成功して避暑で横浜に来てて、
そして今は銀座のどこどこで、なになにビルを所有していると、
バビロンから銀座までつなげられると、遠い民族の話が「へーと」親近感がわきます。
なかなか上手な教え方だと思いました。

 放送大学だからさすがに脱線はありませんが関連話が面白いです。
ローレンツの本「ソロモンの指輪」の話が出てきました。
ローレンツは「ガチョウが生まれて最初に観たものを親と思ってしまう・・・刷り込み現象」
を発見した動物学者でノーベル賞までもらった人です。
単なる学者と思ってたら、ファーブルのように動物を観察して面白い本を書いています。
ちなみにソロモン王はイスラエルの王で、ある指輪をすると動物と話せたそうです。

 その本で「ハトはハト派じゃなくて狼がハト派だ」と書いています。
ハトは雄2羽を入れておくと喧嘩して勝負が付いても勝った方がずっといじめ続けるそうです。
狼は片方が勝つと負けた方は首を下にうずくまるそうですが絶対に噛み付かないそうです。
がぶりとやれば死ぬほどダメージを与えられるのですがそれをやらない、
狼こそがハト派というわけです。
 ローレンツによれば、狼は相手を殺傷する武器としての牙を発達させてきたと当時に、
仲間を殺すまで使わない抑制力も獲得したというのです。
反対にハトは他を殺傷するほどの武器を発達させなかったかわりに、
抑制力も獲得しなかったというのです。

 さて、人間はどちらでしょうか?
そうです鳩です。
だから捕虜を殺してしまう。
人間はナイフを手に入れ、核兵器を手に入れた今も中身は鳩だからやばい。

 ペルシャ帝国が発展した理由に、
それまでは他の国を征服したら皆殺しか連れ帰って奴隷にしていたのに、
キュロス王は戦争に勝って征服しても、殺さないだけでなく、
安全を保障する、自治を認める、財産を保全する、自分の宗教を信じて良い、
という政策をとったからだというのです。
 これはローマ帝国の「同化政策」と全く同じです。
負けたら殺されるとなったら、だれもが命を懸けて最後まで抵抗しますが、
負けても生活は保障される上に、ペルシャ経済圏に入れてもらえて、
儲けることができるかもしれないとなったら、今日のEUみたいに、
「どうぞ仲間に入れてください」とういう民族もでてくるでしょう。

 時間が経つとそのペルシャもローマも内側からくさって内紛で潰れました。
突然出現した英雄の狼が国を興しても、後を鳩が引き継ぐからでしょう。
アメリカ帝国もいつか終焉がくるでしょうが、
家族・友人がアメリカにいるから、これから100年はもって欲しい。
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