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0・・・・・・盛りだくさんの「まくら」 1 ・・・・・・アルバートエリスの健康的な生き方・・・その8 「健康な人は科学的な思考ができる」 ////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ まくら ■ ■ ■ ■ ■■ ●ローマ帝国実況中継 「ローマ人の物語」33の「迷走する帝国」まできました。 読者としては永遠に続いてほしかった、すばらしいシステムのローマも、 いよいよ滅亡に向かって坂を転げ落ちはじめます。 先週、経営コンサルタントとランチしていて、 「会社が合併・統合する際、ローマから学ぶことたくさんあるから、 この本を教科書にしたらいいですね」と話していました。 「ローマを強大にした第一要因は.敗者同化ストラテジア(政略)の成功にある」 と歴史家が口をそろえて断言しているように ムラ社会型の日本企業では、例えば、出身会社で差別しないということを、 ことさら明文化して意識して気を付けるべきでしょう。 ●世の中を快適にするアイデア・・・その1 車の2段階クラクション 東京のドライバーはずいぶんとマナーが良くなりました。 クラクションをほとんど鳴らさないのがその表れです。 道に人が溢れているという事情もあるでしょう。 後ろからブーッとならすと、 「おどかすない」と江戸っ子にどやされるかもしれません。 ドライバーとしては前を歩いている人を追い越せない狭い道路では困ります。 乗用車のエンジン音が静かになったことと、 ヘッドホン付けたり携帯電話しながら歩いている人が多いからです。 そこで自動車会社にご提案。 乗用車に小さな音のクラクションを一つ追加して欲しいです。 自転車でチリリンとならして走ると雑踏でもちゃんと避けてくれるので、 音はチリリンでもなんでもかまいません。 音の種類は携帯電話の呼び出し音がヒントになるでしょう。 「ほら、どきなさい」用、「迎えに来たよ」用、「まだかなー」用、 「ゆずってくれてありがとう」用、と種類を増やして行くと楽しいでしょう ●世の中を快適にするアイデア・・・その2 駅の柱の色変え 帰りの電車で、手前で降りたり先まで行ってしまったり、 降りる駅をよく間違えます。 酔っぱらって本を読んだり携帯メールしたりするからです。 手前の荻窪駅だったら同じホームで待てばいいけど、 通り過ぎて吉祥寺駅とか三鷹駅まで行ったら、 階段を昇って降りて別のホームに行かなければならないので えらい損した気分になります。特に夜遅いと暗く寂しく惨めです。 電車の窓の外はなんとなく見ているのですが、 車窓枠内の光景はたいして違いはないのです。 駅名表示は飛び飛びだし文字も小さいです。 中野で測ったら天地7センチしかありまセんでした。 そこでアイデア。柱の色を各駅で変えて欲しいです。 予算がなかったら車窓から見える高さに、幅30センチで、 腕章のように色付けて欲しい。 自分の西荻駅だけだったらボランティアしても良いです。 荻窪は青、西荻は茶色、吉祥寺は緑とがらっと変えてゆきます。 「西荻は骨董の町だから茶色」とか何か意味付けしてもよいでしょう。 ●駆け込み乗車 社内アナウンスで「駆け込み乗車はやめてください」と、 車掌さんにだれかがしょっちゅう注意されていますが、 電車がドアを開けて目の前に止まっていると、 どうしても駆け込んでしまいます。 どのタイミングから駆け込み乗車か、単に間に合ったことになるのか、 境目が曖昧なところもあります。 「これがついたら駆け込み禁止ランプ」があるといいですね。 間に合ったときのた時のうれしいこと!皆さん幸せそうです。 反対に間に合わなくて目の前でドアが閉まっても悔しがる人はほとんどいません。 だいたい最初から関係ないような顔をしてスッとその場から離れます。 無事、駆け込めた人も、その入り口からすーっと離れて、 別の入り口に移る傾向があります。 中には厳しい口調で叱る車掌さんがいますが、きっと事故を経験した人しょう。 ●赤い靴底 駅の階段を駆け上がっていく女性の赤い靴底が、よく目立ちます。 フランスのクリスチャン・ルブタンのブランドの証だそうですが、 ちゃんと特許を取得しているんでしょうね。 一番すり減る靴底を赤くするなんてふつう考えないのですが ルブタンはうまい手を考えたものです。 ●留まるところなし、デジカメの進化 5年前のデジカメが古くなったという理由で、見に行ったら、 デジカメの進化に驚かされました。 3〜4万円カメラでも画素数はもちろん1000をゆうに超えています。 カメラでありながらハイビジョンムービーが撮れたりします。 カメラを向けるだけで、接写から風景まで、スピード優先か露出優先か、 逆光か夜景か判断して、レンズ特性と露出とスピードを合わせてくれます。 人の顔に四角がでてピントが合うようになっていたり、 特定の人を覚えてセットすればその人の顔の四角の下に名前も出ます。 動くものだったら、ピントが合ったまま追いかけてくれるとかいうのは 例えば学芸会や運動会で、たくさんの子供の中から、我が子だけ認識して、 つまり四角がでてピントが合ったまま追っかけてくれるわけです。 「実は前から知り合いだった証拠」として、 そのうちサスペンスドラマに使われるでしょう。 広角28ミリから10倍以上のズームレンズはついているし防水も出た。 シャッター一押しで30枚連写というのもあり、 その中からすぐ選べるから表情などの決定的瞬間が素人でも撮れるわけです 裏の液晶がタッチパネルになっているのも便利です。 最終的に、これまで使ってきたRICOHとPanasonic新製品のTZ7が残り 今回はPanasonicを買いました。 ●電車広告ジャック 総武線で大学の広告だけの電車が走っています。 3度乗りました。 「学校を見に行こう!アクセスキャンパストレイン」という企画で キャンペーンマ-クもあります。 各大学のオープンキャンパスや理念や学部名が書いてあります。 昔よく目に付いた独協大学という名前を見るのは久しぶりです。 愛すべき明治大学、亜細亜大学、文教大学も見えます。 先生方を何人か知っているだけですが。 明治大学は先月プレゼンテーションの講義をしてきました。 嘉悦大学ははじめて知りました。 理念が4っつ書いてあり上から、 「共感するカ」 「つながるカ」 「世の中を解くカ」・・・とここまでは普通ですが、4つ目が、 「怒るな、働け」と、いきなり人間性で迫ってきます。 創立者の口癖だったのかもしれません。 こういったブレイクは個性があって良いことだと思います。 「怒り」もうまく使うと、働くエネルギー源にはなるのですが、 副作用があるのでやはり「怒るな、働け」なのでしょう。 東京福祉大学や目白大学や尚美学園大学や東京女子体育大学や ヤマザキ学園大学(日本初の動物看護学部) など、はじめて名前を知りましたが、少子化の中、 「うちはこれでいく」と個性を出さないと生き残れない時代です。 生き方が楽に豊かになる自分のための「自己アイデンティティ学部」なんてのも これからニーズがあり面白いでしょう。 ●デザインがモダンすぎる富士山の標識 「もう迷わない 乱立の標識、統一」(毎日6・25) という記事の写真を見てビックリしました。 JRや地下鉄と同じサインデザインです。 昨年、過去最高の43万人(5合目での調査)も登山する、 富士山ですから、これまでのバラバラで間違いやすい案内標識の統一は もちろん必要です。 だからといって地下鉄のようなサインはないでしょう。 素材とか書体とか、もっと工夫すべきです。 登山に行って仕事モードに引き戻されるのは誰でもいやです。 ●MBA(経営学修士)の誓い (毎日6/11)のコラムで紹介していました。 米欧の医大では、卒業式で 「患者のためになる、あらゆる手を尽くします」 「プライバシーを守ります」といった 「ヒポクラテスの誓い」をするそうです。 そこからハーバード大の学生が、 「最大の誠意と倫理観をもって働きます」 「自分の狭い野心に走り社会を害するようなことはしません」という MBAの誓い誓いを考えて仲間の卒業生に宣言しようと提案しました。 ハーバード・ビジネススクール卒業生の過半数、800人が応えたそうです。 個人の金儲けから公共の福祉優先への使命感と、 アメリカエリートの価値観も少し変化しているということでしょう。 やっとローマ成長期のエリート並のコンセプトになってきたのです。 ●カーネル・サンダースの呪い 復刻版を新聞(毎日5・25)で見ました。気持ち悪い。 完全にきれいにしてしまったのではほかの人形と同じになるというので 「一体どこを修復したの?」と言いたくなる、まだらに汚れたままです。 1985年の阪神タイガース優勝でファンが興奮して そこにあったカーネル・サンダース像を道頓堀川に投げ入れたんですね。 そのあと優勝できなくなったから「カーネル・サンダースの呪い」伝説 それが今年3月に見つかって引き上げられた。 さあ、ケンタッキーフライドチキンにとってブランド訴求の、 千載一遇のチャンスです。何十億円の宣伝費に相当します。 私はもっとお化粧させるべきだったと思います。食べ物屋さんですし。 まだまだ気色悪くデザインは「カーネル・サンダースの呪い」のまんま。 さて、阪神タイガースは今年優勝できるでしょうか? ////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■ ■ ■ アルバートエリスの ■ 健康的な生き方・・・その8 ■ 「健康な人は科学的な思考ができる」 ■ ■■■ アルバート・エリス ウィンディ・ドライデン 1987 REBT入門 理性感情行動療法への招待 実務教育出版より 以下原文のまま (8)科学的な思考 心理的混乱に陥っていない人間は,そうなっている人々に比べて客観的, 理性的,そして科学的に物事を見る傾向がある。 このような人々は深く感じることができ,協調して行動することができるが, 一方で彼らは,自らの感情や行動について熟考したり, 短期的そして長期的目標にどれだけ到達できたかという点で, 感情や行動の結果を評価したりすることで,感情や行動を制御しがちである。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 以下原田の感想 最初読んだ時に、科学的な思考? 心じゃなくて頭で考えることがなぜ健康的なのかと意外でした。 心で受け止める人が健康的じゃないのかと。 でも心で考えるという場合、感情が多く働くんですね。 自分の胸をさして「人はここよここ、ハート」という人は、 良い時は暖かみがあって良いけどけっこう感情が不安定です。 人の悩みが聴けるレベルの健康を保っている人は、 心で受け止める感じで、表面的には科学的から遠い感じです。 しかし実際は、感情的に押し流されないために、 冷静に観察する目や、客観的、理性的な科学する頭が 自分の感情を制御して、感情と思考のバランスを保っているのでしょう。 科学的思考面を押しだすと、理屈っぽいクールな印象を与えますが、 表面は優しく暖かい雰囲気でも中身は、 客観的で合理的で科学的な傾向があるわけです。 科学的な人は、自分はクールに見えすぎているとか、 逆に内面は感情的になりすぎているとか、自己観察ができ、 つまり自分を科学できるので、感情や行動修正も柔軟になるのかもしれません。 ということは、健康のために運動だけでなく、多少学問も続けて、 科学性をキープする必要があるのかもしれません。 続く ==================================================================== 購読申込・購読中止は以下で可能です。購読は無料です。 http://www.praxcis.co.jp/deja/ ==================================================================== メールマガジン「週刊デザインジャーナル」(mag2 ID=0000014473) 発行元:プラクシス株式会社 http://www.praxcis.co.jp/ 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 発行者:進む原田 susumu@praxcis.co.jp ==================================================================== ・・‥……………………………… (c) 2009,Susumu,Harada ……………………………‥‥・・ 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp) |