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W_e_e_k_l_y__D_e_s_i_g_n__J_o_u_r_n_a_l______________________________
目次 0 ・・・・・・・まくら 1 ・・・・・・・効率会議の仕方 2 ・・・・・・・職場の人間関係 急によそよそしい態度をとりだした同僚 3 ・・・・・・・意識内容のリフレーミング ===================================================================== ■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ まくら ■ ■ ■ ■ ■■ ●米の富豪女性が愛犬に14億円の遺産 今月20日に87歳で死去した米国の「ホテル女王」レオナ・ヘルムズリーさんが、 莫大な遺産のうち1,200万ドル(約14億円)を愛犬のマルチーズ「トラブル」のために 使うようにとの遺言を残していたことが29日に分かった。(今日31日の日経) 愛犬「トラブル」写真が出ていますがたしかにかわいいです。 うちの「メロン(トイプードル)」ほどではありませんが。 孫が4人いてそのうち2人には1ドルも残さないと書いてあったそうです。 残る2人には500万ドルづつでおイヌ様の半分以下。 プラス条件がついて、年に一度孫たちの父親つまり自分の息子のお墓参り。 遺言書を書いている時は自分の墓のことは考えから外れていたのでしょうか? 遺産をもらえなかった2人は理由として「彼らも知っている理由により」とあったそうですが、 何かおばあちゃんに逆らって気分を害したのかもしれませんね。 「お前にくれてやるくらいだったら犬にくれてやる方がましだ」とよく言いますがほんとにやってしまった。 全額どこかに寄付してりゃ「子孫に美田を残さず」という論理が成立つのですが、 犬が美田をもらうんですから、孫達、とくに2人の孫は頭に来たでしょうね。 「トラブル」は豪華客船で豪遊なんてできませんから14億円も使い切れないでしょう。 「トラブル」は遺言書も書けません。「トラブル」の遺産はどこへいくんでしょうか? ●オフィス街にかべ打ち専用テニスコート登場!(総合報道8.25) こんなのを待っていました。 スポーツ総合企業のアメアスポーツジャパンのイベントですが、 是非、常設化して欲しいです。 場所は東京・丸の内の丸ビルー階の「MARUCUBE」 当日は、出勤途中のビジネスマンらが突如登場したテニスコートに驚き、 また丸の内の各企業で話題を呼び、昼休みなどを利用して多くの人が参加したそうです。 丸の内は家賃が高いので常設はペイしないでしょうね。 そんな都心じゃなくて良いんです。 高さ3.6メートルの壁と縦14.14×横10.232×の原寸大のハーフコートがあればできます。 テニスやらない人は「なんだ、ただの壁じゃないか」と言うけど、 初心者にも十分楽しめ、ゲームやっていると同じくらい汗をかきます。 会社の近くにあって隣にシャワー室がついていれば毎日通います。 商売にするには残念ながらテニス人口がたりないのでしょう。 ウチの事務所を半分つぶして半コートにしてもいいかな。 前の事務所には卓球台を置いていたから前例はあります。 でも卓球に比べて音がうるさいか・・・・・ と、この暑さで逃避イメージは拡がる一方です。 ●前回号の「男子トイレの便器に広告」に関して ○○さんからメールいただきました ----------------------------------------------------------------------- 以下○○さんのメール この記事。聞き覚えがあるなーと思っていたら「オランダのスキポール空港のハエ」でした。 男子トイレの小便器にハエの絵を描いたところ、 それまで年間7億円かかっていた清掃費が20%も削減されたという話でした。 広告を兼ねてトイレの汚れも減らすという一石二鳥の企画ですね。 以上○○さんのメール ----------------------------------------------------------------------- 以下、原田の感想 なーんだ。オリジナルアイデアじゃなかったんですね。 さっそく調べました。 オランダのスキポール国際空港のアイデアは日本でテレビのクイズ番組で紹介されたそうです。 発端は、空港管理費の高騰で経費を節減するにはどうしたらいいかということからはじまりました。 とくに男子用トイレの汚れが清掃作業の負担を大きくしていました。 日本の駅でも、公衆トイレでもそうですがどこでも男子トイレの前は足元に尿が飛散しています。 目の前に「もう一歩前進」なんて駅員さんがワープロで打ったカードを貼っているけど、 前進しようにも足元が汚れているから、近づけないのでますます汚れるという悪循環になります。 そこで対策委員会を作りアイデアを募りました。 男子用トイレの陶器にダミーのハエを貼り付けるという奇抜なアイデアを提案したのは、 オランダ王室御用達陶器メーカーのデザイナー・ベリング氏。 格好の目標物を与えると、人はそれに集中するもので、広い範囲への尿の飛散を防げるというアイデアです。 ベリング氏は心理学者ですね。 このアイデアは直ぐにメンバーの賛同を得られテストしたら見事に適中です。 男達は子供に戻った感覚で一生懸命狙い射ちするために尿の飛散は防げたのです。 結果、清掃の人件費が20%、年間1億2000万円(1985年当時)も節減できました。 そんなに効果があるとわかっているのなら世界中のトイレに採用して良さそうですが、 1985年から20年以上がたっているのに世界中に普及しませんでした。 奇抜なアイデアつまり奇策にはちがわないから、 普及するとだれもシューティングゲームをやらなくなるので効力がなくなるからでしょう。 でも各都市に一つの駅にくらいあっても良いのではないでしょうか。 便器メーカーとゲームメーカーが共同で「シューティングトイレ」を開発したらどうでしょうか? ハエをたくさん撃ち落しておぼれさせると高得点が出て、 音楽と拍手の音がスピーカから流れ、点数がたまると乗車回数券がもらえる。 /////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■ ■ ■ ■ 効率会議の仕方 ■ ■ ■■■ 会議にも色々ありますが今回の会議は「一般的な会議」です。 お役所が主催する委員会の会議や、政党集会、学生集会、イベント的な会議は除外します。 立ったままやる緊急会議や調整会議、ブレーンストーミングを兼ねた会議も除外します。 ブレーンストミングは最初からそうと言ってそのルールにのってやった方がよいでしょう。 ブレーンストミングは何でもいいから出して拡げるが主題で、 一般的な会議は「時間内により正しい決定を下すこと」が主題で性質が違います。 最悪な会議は、 「ところで今日は何の会議だっけ?」という人がいたり、 発言する人が限られていたり、中には全く発言しない人がいることです。 日本の会社は偉い人か、あるいは当事者が多くを話し、他の人は黙って聞いているか、 中には目をつぶって聞いているふりして半分眠る達人もいます。 これでは時間がいくらあってもたりません。 アメリカで働いた会社は9時に出社して5時に全員退社しますが会議も無駄がありません。 発言しない立場の人は会議に呼ばないという主義で、 いちデザイナーだった私はあまり会議に参加させてもらえませんでした。 会議は参加者をそこに縛りつけるという意味ではとても非効率なことですから、 会議の時間と参加者数と工程は最小限にすべきでしょう。 効率会議のやり方、3条件 1. 参加者全員が事前に資料を読み、参加者全員が複数解決案を考えてくること。 2. 参加者全員が考えてきた自分の案のメリット&デメリットを話し、自分の推薦案を言う。 3. 参加者全員で話し合った末に、時間が来たら最終決定者が決定を下す。 そのためには集める人が、何のための会議か?つまり何が問題か? 何時までに、だれがどういった方法で決定するのか? といったことを事前資料を渡して知らせることになります。 よく、会議のやり方の本に「遅刻するな」「人の話を奪うな」「発言しない人は去れ」と書いてありますが、 以上の条件が徹底されていれば、常識以前の問題だということになります。 /////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■■ ■ ■ 職場の人間関係 ■■■ 急によそよそしい態度をとりだした同僚 ■ ■ ■■■ 何が原因かはっきりしないけど何だか態度が硬化したままになっている同僚がいます。 それまでは、いろいろ忌憚のない話ができたのに急によそよそしい態度をとる同僚。 よほど親しい友人であれば「私のことでなにか怒ってんの? もしそうだったらちゃんと言ってよ」 「べつに何にも怒ってないけど」「だけど様子が違っているじゃない」 となるのですが、相手が同僚だとなかなかそれが言いだせません。 「様子が違うったってこれで普通よ」と相手は言うでしょう。 こういった態度とっている相手は、感情のねじれが起きているので、 つつくと膿が出てきてかえって悪くなる怖さがあります。 そうです、あなたが変だなと気が付いているということは、 同僚はきっとハラに何かイチモツもっているのです。 そんな態度とるんだったらキレてくれた方がまだマシと思うくらいうっとおしいものです。 例えば、心理相談でクライアントが黙りこくってしまったら、 「怒っている」「集中して熟慮している」「混乱のあまり関係や考えを放棄している」の 3つのいずれかがクライアントの心の中で起こっているといいます。 セラピストはセラピー中に相手を怒らせることは少なく「集中して熟慮している」可能性が高いから、 熟慮の邪魔をしないために「なぜだまっているの?」と迂闊に聞くことを避けます。 同僚の沈黙(無視、冷ややかなよそよそしさ)も上のいずれかが起きていますが、 「混乱した後に熟慮」はあるかもしれませんが、やはり「怒っている」が多いでしょう。 怒りを外に向かって出しきれないで内側で渦巻いているわけです。 でもたまらないから、別の形で怒りを表現しているわけです。 何をやって(言って)同僚を怒らせたか? 「あのことかな?」「いやこのことかな?」と考えてもはっきりしません。 ということは自分にとって「ささいなこと」なのですが、 相手にとってそれが「ささいなレベル」ではなかったわけです。 「ささいなこととあなたが思っている」ということで、同僚の怒りはねじれています。 「こんなささいなこと(自分にはそうじゃないが一般的にみると)で腹を立てる自分が恥ずかしい、 そんなレベルで怒ることで肝っ玉が小さいと思われるのがいやだ、 こんなレベルで怒る自分が惨めで情けなくてやり切れない」といった感情が潜んでいます。 こういった怒りの裏側に張り付いている別の感情を2次感情と呼びます。 怒る(1次感情)自分が恥ずかしい(2次感情)、 怒る(1次感情)自分が惨めだ(2次感情)といった感情です。 この感情があからさまに怒れない心理的なブレーキがかかるわけです。 こういった普段は意識されない2次感情があるから「こちらが言わなくても何で怒ってんのか察しろよ」 という甘えになります。 これが同僚じゃなくて上司にこんな態度とられたら、もっとたまりません。 仕事に大きく差し支えるので、距離をとるわけにはいきません。 「怒ってない(俺はこんなレベルで怒るような小さな男じゃない)」と言いながら 態度が怒っているというのはハーフ「ダブルバインド」で一番部下を苦しめる行為です。 本当のダブルバインドは、例えば母親が子供に「おまえを愛している」と言いながら、 子供が近寄っていくと側によらないでという反対の態度をとることです。 母親のダブルバインドが合失調症にかかる原因にもなっていることを精神病院の現場で見つけたグレゴリー・ベイトソンが 「ダブルバインド理論」を作り上げました。 対処法 じゃあ、こういう場合どうしたらいいんでしょうね。 こちらの心の余裕があれば、あれかな?これかな?と言葉でつつく方法もありますが、 なにしろ、とりつくしまがないのですから、しばらくほっとくしかないでしょうね。 その場合「怒っているのはたとえ自分のやったこと(言ったこと)が引き金になったとしても、 自分に悪意がなかったのだから、それは同僚の心の中の処理の問題。 たとえ自分が引き金を引かなくても、同僚は何かのことでそうなってしまう人」と、 こちらの心を処理して、同僚との間に感情の保護バリアーを建てます。 そして仕事は淡々と同僚との業務提携をこなすことです。 案外、時間が経ったら、同僚の感情処理が進み、機嫌が治ってもとどおりになるかもしれません。 もとどおりにならなくても、他の人がちゃんとあなたと同僚の両方を見比べています。 /////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■■ ■ ■ ■■■ 意識内容のリフレーミング ■ ■ ■■■ あなた自身や他人を元気にする「リフレーミング」おぼえていますか? 「私は飽きっぽい」というのを「私は興味が広く好奇心が旺盛だ」に、 「私はあわてん坊だ」というのを「行動が早くてチャレンジ精神にあふれている」にリフレームする。 どちらも事実であり、だったら良い方を採用した方が気分が良くなるじゃないという考え方です。 リフレーミングを人にやってあげると、弱っている人もとても元気になります。 私が研究しているREBT=認知感情療法は、 「非論理的な考え方」を「論理的な考え方」にリフレームする いわば時間をかけた大きな意識内容フレーミングといえるでしょう。 REBTは基本的には「起こった出来事があなたをひどく悩ませているのではなくて、 あなた自身がその出来事をどう受け取るかで悩みが大きくなるのだ、 だから悩みから開放されるためには、あなた自身が受け取り方を変えれば良い」 というのがコンセプトですから、これをヘタに言ってしまうと「みもふたもない療法」になってしまいます。 今悩みのどん底にいる人に「あなたの考え方がそうだから悩むんですよ。見方を変えてみたら?」 なんて言おうものならクラアントは沈黙して(怒りと疎外感で)二度ともどってこないでしょう。 そこを上手に持っていくのがセラピストのウデしだいということになります。 REBTもその他の療法も、目標は同じで、辛い出来事も見方を変えれば違ったものになる、 悩みは軽減する、ということを気付かせ認知させることです。 以下の「リフレレーミング」の本に見方を変えるとこんなに違うという、 わかりやすいとても印象的な事例が書いてありました。 ----------------------------------------------------------------------- 以下、 「リフレーミング」―心理的枠組の変換をもたらすもの ヒューマン・グロウス・センター;星和書店 ・バンドラー,リチャード〈Bandler,Richard〉 ・グリンダー,ジョン〈Grinder,John〉【著】より 強迫神経症の母親がワークショップにきて、 「家族がじゅうたんを泥足でおよごすので、一日に何度も掃除機をかけなければならない」と訴えました。 家族全員にがみがみ文句を言いながら多い時は37回も掃除機をかけていたのです。 セラピストのレスリー・キャメロンバンドラーが婦人にこう言いました。 「目を閉じてじゅうたんを思い浮かべなさい。 どこにも、一つの足跡もついていなくて、清潔でふっくらとしたじゅうたんを」。 婦人は目を閉じて、このうえなく幸せそうに、極楽にいるようにうっとりと微笑みました。 次にレスリーが、「そのきれいなじゅうたんが意味しているのは、こういうことです。 あなたが全くひとりきりで、愛する大切な人達は誰もまわりにいない、ということなんですよ」と言うと、 婦人の表情はがらりと変わって、みじめな気分になったのです。 そこでレスリーは「今度はじゅうたんに足跡をいくつかつけてみて、 それは、あなたにとって何よりも大切な人達がそばにいるしるしだと思ってごらんなさい」 と言うと、婦人の気分はまた良くなりました。 このような介入を、〈感情の交換〉とも、〈方針の転換〉とも、〈アンカリング〉とも 呼ぶことができますが、リフレーミングというふうに考えると、都合が良いでしょう。 以上、「リフレーミング」よりBR> ==================================================================== 購読申込・購読中止は以下で可能です。購読は無料です。 http://www.praxcis.co.jp/deja/ ==================================================================== メールマガジン「週刊デザインジャーナル」(mag2 ID=0000014473) 発行元:プラクシス株式会社 http://www.praxcis.co.jp/ 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 発行者:進む原田 susumu@praxcis.co.jp ==================================================================== ・・‥……………………………… (c) 2007,Susumu,Harada ……………………………‥‥・・ 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp) |