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目次 0 ・・・・・・・間が空いたので、まくらのみ ===================================================================== ■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 間が空いたので、まくらのみ ■ ■ ■ ■ ■■ ●ブータンの国民総幸福量 先週の連休中にNHKでブータン特集をやっていました。 世界の国々はGNP=国民総生産で力を計られますが、 ブータンはGNH=国民総幸福量という別の尺度で自国を計ろうとしています。 国民全体の生産量や収入ではなく、幸福量を増加させる政策をとろうというのです。 どうするか? ものを増やさないことです。 出てくるブータン人が全員「幸せです」とカメラに向かって言います。 「ほんまかいな」と思いましたが、たしかに顔(目)つきは屈託がありません。 新宿か渋谷で、歩いている日本人に「あなた幸せですか」と聞いても「うーん」とうなるだけでしょうね。 最後に出てきた図式、幸福=欲望(分母)の達成(分子)という数式が目からうろこでした。 つまり他の国はものが増えて便利に豊かになっても、分母の欲望が増えるから達成が追っつかずに、 幸福感を感じないというわけです。 じゃあ、今ある達成量(手に入れたもの)の中で幸福を増やすには、 欲望を下げればいいのだということになります。 これは100年前、オールコットが「知的人生案内」三笠書房、で言っている、 「『ないものねだりが』が我が身の不幸をまねく」という考え方に通じます。 ●「実験精神で行こう!」 「考え方次第で失敗はこの世に存在しない。」と、25年前SMIというセミナーで聞いて、 覚えてはいたのたのですが、 先日本を読んでいて「なるほどそういう考え方だったのか」と納得しました。 「こんなとき私はどうしてきたか」 中井久夫/著 ,医学書院,を読んでいて見つけました。 中井先生は有名な精神科医で病院の責任者もされました。 インタビューに答えて、 「ただ『実験精神で行こう!』ということはわりと言っていましたね。 『実験は失敗しない』というのがぼくの屍理屈です。 何かやってみて失敗しても、できないことがわかったんだから成功なんですよ。」(198ページ、中井、2007) 見事なリフレーミングです。 ●音姫(TOTO) ○○心理学会があった、ある都内の○○女子大学のトイレ。 ドアを開けて個室に入ったとたんに、ラジオのようなものからいきなり、 じゃーじゃーーというトイレを流す音がしました。 「へーこんなものがあるのか」と見たら「音姫」(TOTO)と書いてあります。 出る時にサインを見たら、入ったのは女性トイレでした。 帰って男性10人に「音姫知ってるか?」と聞いたところ、 1人がファミレスで見たことがある、 1人が聞いた事はある、後の8人は「知らない」でした。 女性に聞いたら「まえからあるよー」という返事。 TOTOのホームページみたら立派なコンセプトの製品です。 女性は1回のトイレ使用で平均2.5回の水を流すそうです。 「音姫」は電子流水音つまり擬音でこのでムダをなくします。 センサーがあって最初の操作で25秒間、もう一度操作で23秒延長できます。 私が(間違えて)入った○○女子大学のトイレのことが、 たまたまTOTOのホームページに出ていて、 この大学では10年も前から「音姫」が設置されてて、 年間2,097万円の節水が試算されているそうです。すごい金額ですね。 男性も人によっては何度も流しているので「音吉野郎」(原田ネーミング)を取り付けると節水できるでしょう。 あっ、トイレを間違えた理由も書いておかないといけませんね。 別の場所に女性専用の横に男女兼用のサイン(一つの枠に男女が並んでいる図)があったので 「さすが女子大、女性優位」と思って使ったのです。 間違えたトイレもサインに二人図が並んでいたのですが、 「そういえば小便器がなかったなー」と思いながら出てサインを見たら、 なんと並んでいる二人とも女性の図でした。まぎらわしい! ちょっと時間がずれて女性が集団で入ってきたらとゾッとしました。 ●デジタル写真立て 有楽町駅はそのままビックカメラにつながっているから好きです。 あの近辺の企業は、社員がビックカメラに寄り道して効率ダウンが経営を危うくしているので、 学校の補導の先生のように企業の監視員が見回っていると聞きました。というのはウソです。 しかし厳密に調査して金額に換算すると、 「音姫」の節水試算の何倍もの金額になるにちがいありません。 そのビックカメラで液晶画面で鑑賞できるデジタル写真立て売り場が出来ていました。 32MBの内蔵メモリを装備しているので何十枚も保存し自動的に写真を切り替えることができます。 まだ2万〜3万円台と写真立てにしては値段が高いのですが、 何千円になったらブレイクして一部屋に一台は普及するでしょう。 フレームはプラスチック、マホガニー木材の木目、美しい光沢の金属だったりします。 2枚のカタログ見たら1社はSIREN(サイレン)というアメリカの会社で、 もう一社は「ドリームメーカー」という平成11年創業の資本金5,000万円の小さな会社です。 社屋がホームページに載っていますが「夢に向かってがんばってください」と応援したくなります。 以前、このメルマガで、 「液晶の値段が下がるとあちこちに液晶ポスターが出てきて画面が動き出すだろう」 と書いたことがあります。 近所に出来た「いなげや」というスーパーに行って驚きました。 プライスカードが全部液晶で、お買い得品などはアイコンがチカチカと点滅しています。 お酒売り場の棚には液晶モニターがはめ込んであって、 その前を通るとお酒のCMやお酒を注ぐ時の効果音が誘いの声を投げかけてきます。 ♪ランランリラン シュビラレーーーというサントリーオールドのテーマ曲が聞こえてきた時は 思わず「だるま」(瓶の形から呼ばれたニックネーム)を手にとってしまいました。 話をビックカメラにもどすと。 うちの犬は散歩の時、電柱にくると鼻をくんくん突けて動かなくなります。 「匂いを通して他の犬と対話しているんだな」と、ちっと待ってあげます。 それを見ていて、私もビックカメラを歩き回っていて、立ち止まるたびに 、 新製品を通してその製品デザイナーと対話しているんだと気がつきました。 「あんたも、デザイナーとしてほんとうはこの曲線こっちまで続けたかったんだよね。 他のセクションの上司からここで止めとけと言われたんだろうね」と同情することもあれば 「あんたっ!ここまで気を使っておきながら、なんでここでこんな線がでてくるのっ!」 と怒ってることもあります。 「まいりました、恐れ入りました。勉強のために買わせていただきます。」も、たまにあります。 ●色を変えるだけで (9月30日、NHK、街角情報室から) 見慣れたものも色を変えるだけで新鮮になったり便利になったりします。 黒いまな板は食材を美しく見せ、弱視の人も使えます。 黒いしゃもじはご飯粒がよく見えます。 黒い耳掻きや黒い綿棒はとれた耳あかがよく見えます。 黒いお化粧パフは厚化粧を防げます。 ポルトガル製の黒いトイレットペーパーは高級感を感じ 「かわいい、めずらしい」という理由で贈り物用に売れているそうです。 しかし以前、自然食品屋さんで買ったナスで出来た黒い歯磨き粉を使って見ましたが、 それは一度使ってやめました。 ●大事件 外堀通りを帰っていたら、ビルの前にトラックが止まって段ボール箱をびっしりとはしから積み込んでいました。 作業しているのが全員スーツを着ていたので、「おや」と思いながら通りすぎました。 先にテレビのテレビの中継車が3台ほど駐車していました。 そのことは忘れていて、次の朝、ビルの屋上の看板を見たらL&Gで 「ああここだったのか?」とはじめて知りました。 「使っても減らないお金」円天(えんてん)で5万人から1000億円も集めていたということです。 どう考えても減らないお金なんてあり得ない話なんですが、 電子マネーといった新しいツールとセットにすることで5万人も目くらましにあったのでしょう。 ●旭山動物園 東京の○○さんから話題の旭山動物園に行ってきた というメールをいただきました。 例の見せる工夫をして再生した動物園ですね 以下○○さんのメール 話題の旭山動物園に行きました。 従業員のホスピタリティが特別良いというわけではないので、 動物を近くで見ることができるという点で 人気があるということになります。 これだけで勝負できるって凄いことですね! 猛獣は夜行性が多く、訪問した日中は殆どがお昼寝中でしたが、 サービス精神の旺盛なアムールトラが折の中をぐるぐるまわっていて、 それを強化ガラスの外から同じ目線で至近距離で楽しむことができます。 お〜っ!と思わず声が出ていました。 みんなこんな感じで見物できるんです。 ただし、現在は超人気スポットとなっているため、 続々と観光バスがやってきて、 動物園に興味のない人も連れられてきて、園内は混んでいました。 入場料560円という安さも戦術の一つですね。 以上○○さんのメール ==================================================================== 購読申込・購読中止は以下で可能です。購読は無料です。 http://www.praxcis.co.jp/deja/ ==================================================================== メールマガジン「週刊デザインジャーナル」(mag2 ID=0000014473) 発行元:プラクシス株式会社 http://www.praxcis.co.jp/ 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 発行者:進む原田 susumu@praxcis.co.jp ==================================================================== ・・‥……………………………… (c) 2007,Susumu,Harada ……………………………‥‥・・ 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp) |