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W_e_e_k_l_y__D_e_s_i_g_n__J_o_u_r_n_a_l______________________________
目次 0 ・・・・・・・「まくら」のみ ==================================================================== 先日、ヨドバシカメラ東口店で若い中国人店員(たぶん)が 中国人の中年女性に流暢な中国語で デジタルカメラの説明をしていました。 国際化が進んでいます。 ●第一生命の「サラリーマン川柳」 今週の秀逸作 8月31日(日曜掲載) 国民の年金 損なの 関係ねえ(官僚)秀逸作 鈍感力持ってることさえ気が付かず ボーナス日はにかむつもりが苦笑い この仕事お前に任せた責任も 千の風歌える間に墓探し 一週間でこのレベルの川柳が集まります。 このなかから第一生命が100首選び2月頃発表して 一般投票によりベスト10首を選ぶことになっています。 前回第21回の第1位の 「空気読め!!それより部下の気持ち読め!!」 はそうやって出てきた案です。 第一生命は面白いこと考え付いて実行したおかげで大得しています。 これは有料かもしれませんが毎日新聞の経済面で週1回連載されたり その他の媒体に取り上げられるので広告宣伝費に換算したら何百億でしょう。 ●間の抜けた号外・・・福田さん突然の辞任 何が起きたか!と驚きました。 どのチャンネルも福田さんの顔がアップで何か言っています。 最後の記者の「今回もまた他人事のように聞こえるんですが」 という質問に対して(面と向かって失礼な言い方ではある) 「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたとは違う」 と言い残して壇上を去りました。 公の場での「あなたとは違う」が違和感として耳に残りましたが、 案の定「あなたとは違う」が今年の流行語大賞になりそうな勢いです。 イギリスの政治家だったら「そこが首相といち新聞記者のちがいですよ。」 と皮肉ったユーモアで答えたかもしれません。 感情を横に置いて自分を客観的に見れる能力はたしかに必要で、 だからこそユーモアが発揮できるんですが、 記者の辛辣な質問に対して辛辣に答えてしまった。 お疲れで自分を客観視する余裕はなかったのか、あるいは、 ユーモアを解さない日本の記者が「不真面目だ」と 非難するのがわかっているからのどちらかでしょう。 次の日の新聞の見出しがすごかった。 「列島あきれる」「国民忘れ独り芝居」(日経三面)です 列島というのは日本のことで、あきれたのは日本国民ということですね。 日本国民感情を代弁したつもりなんでしょうが少なくとも私は ちょっとビックリはしたけどあきれてはいません。 国民の支持率が下がった不人気内閣と煽っておきながら 辞める言うと「急になにごとだ!」ですから首相もたまりません。 支持率って国の最高権力者がそれほど気にしなければならないものだとは知りませんでした。 首相になりたては支持率は皆高く、時間が経つと下がるのは歴史の事実です。 この第5次吉田内閣は、昭和29年12月10日、鳩山内閣成立まで続きます。 名宰相と言われている吉田茂の昭和29年の第5次吉田内閣は、 内閣支持率が20%まで落ち込んだというじゃありませんか。 内閣支持率は首相一人の責任でもないのに。 7年前9.11後のアメリアのブッシュが戦争始めた時点の90%以上の支持率は、 かえって危険な状態でもあります。 それが今年の5月の時点で支持率は28%(CNN2008.5.02)と最低に落ち込んでいます。 1932年、国連のジュネーブ臨時総会で満州国の建国が認められなかったので、 日本代表の松岡外務大臣が、そのまま席を蹴って退席して来たのですが、 日本では圧倒的人気で凱旋将軍のように迎えられたわけです。 国連を脱退した日本はますます孤立化し、先の世界大戦の敗戦につながりました。 トップがコロコロ代わる国はダメな国か? 私は逆よりはいいと思います。 一人が何十年も権力の座に座っている社会主義国もあります。 2つの理由があると思います。 一つは得するからです。 自分だけじゃなくて子供も親戚もエリートとして繁栄できます。 もう一つは危険だからです。 権力の座を手放したら次の権力者から逮捕されるか殺されるかする可能性が高くなります。 一家郎党が繁栄するのと、逮捕されて監獄に送られるのは雲泥の違いです。 ということで権力を手放させないのです。 ということは 日本は権力を手に入れたからといってそれほどメリットはないようだし、 (首相になったら目立つのであからさまな汚職はないとみていいでしょう) 「首相と言ってもかわいそうなくらい苦労するんだから、 そんなに言うんならあんたやってみなさい」といさぎよく投げ出させるわけです。 国会中継で元首相が何人もカメラに映りますがみなさん余裕のニコニコ顔で、 汚職がバレて監獄にいる人は一人もいません。 麻生さんが幹事長を引き受けたときに多くの政治評論家が 「何でこんな時に損な役回りの幹事長を引き受けるんだろう」 と口をそろえて言っていましたが、 「なるほどこういうことだったのか」と感じました。 新聞にはあうんの呼吸なんて書いてありましたが、 「おれもうすぐ辞めるから」と二人の間には密約ができていたんですね。 次の日のテニス倶楽部で、だれかが急に「福田さんどうしたんだ?」 と言い出して、倶楽部メンバーの福田さんのことかと思ったら首相の話で、 リタイヤ組の皆さんはしょっちゅうテレビ見ているからか、 次の候補者のことまで含め、町内会のように内情に詳しいこと。 むしろ日本は良い国である・・・と言いたい ワーキング・プア、格差の拡大、の犠牲者には悪いですが 日本は新聞テレビで言うほど、一般的に言ってそんなに悪い国じゃないです。 大宅映子さんが「情報未来」(NTTデータ経営研究所 2008年4月 No.31) の巻頭記事「日本の良さにも心を向けよう」で書いていいます。 「日本には自由があり、身分制度もない。 世界一級の長寿国であり、皆保険制度をもつ。 識字率は100%近く、水も電気も使い放題(但し今のところは・・・・だ) 新幹線は四十年一度も死亡事故を起こさず、ホームでは柵に合わせてピタッと停車する。 フランスに星をもらわなくたって、世界中のおいしいものが食べられる。(大宅, 2008)」 最後のフランスにはユーモアですね。たしかに日本はどこでもおいしい。 それに健康維持環境。日本は23年間も長寿国世界一を保っています。 今年も女性86歳と男性79歳と記録更新です(日経8.1) オリンピックの金メダル2連覇で大騒ぎするんですから23連覇はすごい! 皆さん!! 時の権力者が権力の座から安心して自ら降りられる日本を誇りに思いましょう。 そして、企業経営者の皆さん、財布のヒモを緩めて、どんどん投資に向ってください。 つまり企業デザインをデザイナーに発注しましょう。 ==================================================================== 購読申込・購読中止は以下で可能です。購読は無料です。 http://www.praxcis.co.jp/deja/ ==================================================================== メールマガジン「週刊デザインジャーナル」(mag2 ID=0000014473) 発行元:プラクシス株式会社 http://www.praxcis.co.jp/ 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 発行者:進む原田 susumu@praxcis.co.jp ==================================================================== ・・‥……………………………… (c) 2008,Susumu,Harada ……………………………‥‥・・ 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp) |