![]()
![]()
W_e_e_k_l_y__D_e_s_i_g_n__J_o_u_r_n_a_l______________________________
目次 0 ・・・・・・まくら 1 ・・・・・・○○先生から「Yes We Can」についてメールいただき Changeについて考えました 2 ・・・・・・わが教え子、金正日に告ぐ 脱北エリート教授が暴く北朝鮮 3 ・・・・・・アルバートエリスの健康的な生き方・・・その5 「健康な人は柔軟性が高い」 ////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ まくら ■ ■ ■ ■ ■■ ●またまた花粉症の季節が 昨日の3日 社員の Y君が鼻がムズムズしだしたので花粉症の始まりかな? と言っていましたが、私は1日にイッキに花粉症に突入しました。 強風の中をテニスで5時間走り回ったのが災いしました。 日記に最悪状態をレベル5と記録していますが、初日からいきなりレベル3です。 今年こそは体質が変化して治るか軽く済むかのどちらかであって欲しい、 と期待しているのですが、はかったようにその季節はやってきます。 それも今年は早めできりの良い2月1日ですからがっかり。 薬局に駆け込んで棚をみたら去年と同じ薬が並んでいます。 目薬、点鼻薬、飲み薬3点セットです。 ちょっとちがったのは、緑色で「クール」という文字が加わってて ちょっとスッキリするようになっていること。 成分表見たら去年と全く同じだからミントの香りの添加物を加えただけのようです。 それにしても名称に「クール」という大きな文字を加え、 色まで変えているのはインチキくさいです。 薬の研究者達に対して腹が立ちます。 毎年約2000万人、日本人の6人に1人が花粉症で苦しんでいるのに、 去年の薬と全く同じ成分とは、努力がたりないのではないか! お願いしますよ。 ●塗れ傘袋装着装置 冬の雨はつらいですね。 よく珈琲ショップやデパートの入り口に、 傘を差し込んで袋の中に入れる装置おいてありますが、 ネットで調べたら「塗れ傘袋装着装置」と呼ぶんだそうです。 よく器械が壊れてて、塗れた床そこいらじゅうにビニールの袋がちらばっている光景を見ますが、 昨日、初台のスタバの前ではじめて壊れていない器械を見かけました。 使ってやってみたらスムースです。「やった」という感じ。 その後ずっと見ていましたが問題なく機能していました。 昔、出だしのころはシステム構造が何種類かあり外見も違いましたが、 最近は淘汰されてきてるいるようです。 その器械には「傘ぽん」と丸ゴチックのロゴでマーキングしてありました。 ほかにも「傘美人」というブランドもあるようです どのブランドが一般名称になるか競争ですね。 ●早起きは4353円の儲け ASAHIの、WONDAモーニングレポートのポスターを見ました。 サラリーマンに朝WONDAを飲ませようというアサヒ飲料のキャンペーンで 第2回現代ビジジネスマン朝の生活実態調査(2008年8月実施) 「早起きは3文のトクと言いますが、現代ビジネスマンの早起きの価値は?」と 1200人に聞いたところ、4,353円平均と答えたというのです。 最高値は東京5,576円、最安値は札幌1,469円と場所でも違い 既婚者の平均額6,108円、未婚者(親と非同居)は2,951円と、立場でも違います。 当然ですが。 朝の通勤時に一目ぼれしたことがあると答えた人が 24.5%ですって。 朝だからと限らないと思いますが。 ●高橋をうならせたら50万 なかなかキャッチーなコピーです 第13回手帳大賞の格言などの応募広告。 入賞できたら来年の「高橋手帳」に載せられます。 高橋の手帳は昔からあって、 高橋という作家か評論家でもいるものと思っていたらた 発売元が高橋書店で高橋秀雄社長のことでした 手帳、日記、家計簿などに特化した会社で社員100名、平均年齢31歳とのことです。 次回が13回目で3月31日(火)締め切り10月中旬表彰予定とのこと 大賞(名言・格言部門)が1点で賞金50万円と副賞だから 「高橋をうならせたら50万。」 去年の第12回は 名言・格言部門に20,040通、商品企画部門に1,338通の応募があったというから 大盛況と言っていいでしょう。 去年の12回の大賞が「努力したら、できるように産んである!」 11回が「お前は意味だけで生きてんのか」 10回「おれが地球ならお前はいらんわ」 9回「大丈夫!またすぐに『青』になるから」 8回「立ちどまることも一つの『動き』である」 ●博多のお土産がまた一つ増えた 「博多なかなか」といって乾燥からし明太子です。 食べたらからすみに似た味でとっても美味しい。 辛子明太の次の商品として、これはヒットするかも知れません。 ●○○先生から 福田繁雄先生についてメールいただきました ------------------------------------------------------------------------------------- 以下、○○先生のメール 福田繁雄先生とは、あおもりデザイン協会のイベントで 何回かお会いして、挨拶させて頂いたことがあります。 私と福田先生が青森県のイベントで講師を仰せつかり 先生は浅虫温泉へ宿泊されて、○○さんもご一緒されますかと 主催者に聞かれたのですが、恐れ多くて遠慮してしまったのが 今となっては悔やまれます。 以上、○○先生のメール ------------------------------------------------------------------------------------- //////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■ ■ ■ ○○先生から ■ 「Yes We Can」についてメールいただき ■ Changeについて考えました ■ ■■■ ------------------------------------------------------------------------------------- 以下○○先生のメール 「Yes We Can」 以前、ある鉄鋼会社の広告キャンペーンの中で、 鉄鋼会社の「事業多角化をどう表現するか」というテーマに対して、 こんなことまでやっているんだ、という訴求のために 「Yes We Can」というキーワードを設定して ロゴの上に強く訴求したことがありました。 で、当時のエピソードに 「Yes We Can, But I Can Not.」というようなジョークや 「Who Can?」と揶揄する陰の噂が流行して 私の反省としては 名刺に印刷したメッセージ「Yes We Can」を、 「Yes I Can」とすれば良かったと。 この事例はその当時お手伝いした東京都墨田区のCIや 昨年度実現した静岡県庁の部局CIでも、 行動指針に「私は」を入れて、職員一人一人の行動革新が重要なことを アピールするという結果に反映されました。 組織が変革するためには 組織の最小単位である「人の行動変革」が必要であり そのためには「人の心を動かすコミュニケーション」が重要で 人の心に届くコミュニケーションには コピーとデザインというクリエイティブの重要性を訴え続けています。 以上、○○先生のメール ------------------------------------------------------------------------------------- 以下、原田の感想 竜門冬二の吉田松陰や上杉鷹山の小説に出てくる「総論賛成、各論反対」の法則ですね。 「チェンジ!改革しやきゃ、皆、変わんなきゃ」と叫んでいる人も いざ自分の割当部分が見えてくるとグズグズ言って反対しだします。 役員クラスになると賛成したふりをしながら少しづつ時間をかけて計画案を骨抜きにしてゆきます。 「変えるのは他人(世の中と世間)で私は変えたくはない」が本音です。 だれだって変化はいやです。できることならこのままでいたい。 そこが死ぬほど居辛ければとっくに飛び出しています。 良い会社、良い上司、良い経営者は個人に苦痛な変化を迫らないものです。 「無理して変わらなくて良い」は安定つまり平和を保障することになります。 せっかく暖めた布団から外にでるのは億劫ですし風邪引くかもしれません。 私は、休み明けの月曜でさえ緊張するのですから、 会社の小さな変化でも緊張で眠れなくなるほどです。 私が社員で「明日から飛び込み営業をやれ」と言われたら会社を辞めざるをえません。 ロビーの館内係だったらできるかもしれませんが。 「会社が変わんなきゃ」という時、個人物語はそんな悲劇に満ち溢れるわけです。 だれだって変化はいやだから、 社会や会社に変化が必要な時は追い詰めれた時で、いわば苦し紛れの変化です。 変化とは、これから何かを得るための、今までの何かを失う喪失体験だと言ってもよいでしょう。 社会でも会社でも変化した後、損する人と得する人がいます。 光を当てる方向が変化するということですから、 新たに日なたになる人、新たに日陰になる人が入れ替わったりします。 もちろん、はじかれてしまう人もいます。 会社の変革が難しいのは、 改革推進者がだいたい得する側に立場がなってしまうことです。 社会や組織には、追い詰めれたことを早く察知できる人と最後までわからない人がいます。 立場の違いとビジョンのちがいです。 遠目がきく人は、このまま行くとやばいとわかり、身の処し方が上手ですが、 大部分の人は、まだまだうちはだいじょうぶという感覚で受身になります。 変革は成功しても日陰になった人と、はじかれた人の中に恨みが残ります。 革命家が革命が成ったあとで民衆に虐殺されるのもそういった理由です。 だから吉田松陰や上杉鷹山のような立派な改革者は、最初から粗末な日陰レベルの生活をします。 しかし大義名分や、現実の姿を伝え続けるなどの情報伝達には力をいれます。 どこでも変革が難しいのは、吉田松陰や上杉鷹山の真似ができる人が少ないことです。 /////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■■ ■ ■ わが教え子、金正日に告ぐ ■■■ 脱北エリート教授が暴く北朝鮮 ■ ■ ■■■ 韓国とアメリカへ亡命した、金賢植というロシア語教授の生涯ストーリーです。 本人は何度も死ぬ目にあって、結局家族全員が、見せしめに処刑されて、 こんな波乱な人生がまだ起きているという驚きがあります。 地球上の紛争地のあちこちで同時進行しているのでしょう。 彼の人生(この本)のテーマは「赦し」だと思います。 「赦し」がなければ、これだけの目に会った人で正常な精神は保てないでしょう。 2つの許しに関する韓国とアメリカのエピソードが出てきますが、 今回は韓国での出来事を載せます。 韓国に亡命した後、金先生はなんとか教職につき、ユニークな教え方で人気教授になります。 以下、本文284〜285ページから ソウルの情報大学院で1950〜1953年の朝鮮戦争の講義をしていたときのことだ。 聴講していたのは、主に戦争に直接参加した予備将校たちだった。 その日は、戦争に関連して、私自身が砲撃に遭い、弾の破片で負傷した体験も話した。 そうすると、一人が手を挙げた。 「負傷した日にちと場所を覚えていますか?」 「もちろんですよ。1950年12月はじめ、威境北道永安での戦闘でした」 「あっ・・・・、本当に申し訳ありませんでした。 私がその永安での戦闘で迫撃砲射撃を指揮した韓国国防軍砲兵の小隊長でした」 その人は、頭を深々と下げた。 私は、思わず教壇を下りて、その人の下に歩み寄った。 そして、肩に手をおいたまま号泣してしまった。 「私をこんなにしておいて、あなたは元気で生きていたということですか。 私の頭の傷をみてください。頭に破片がささったまま暮らしました。 その間、どれだけ頭がうずいて痛かったか、あなたに分かりますか」正気を完全に失っていた。 その人を捕まえて、数十年の怒りと悲しみを一気にぶちまけた。 「申し訳ありません。本当に申し訳ありません」彼は、締めていた革のベルトをぬいて私にくれた。 「これは、私が除隊するときにもらったものです。 こんなものをと思わずに、私の気持ちだと思って受けとってください」 私たちは、その場でベルトを交換した。 以来、私は、何か重要な行事があると、必ずそのベルトを締めて出かけた。 時々、頭を深々と下げた彼のことを思い出す。 実際、彼になんの罪があったのだろう。 互いを敵だと思い、弾丸が飛び交った戦争のただ中で、彼は小隊長としての任務を果たしただけなのだ。 それでも、私に深々と頭を下げてくれた。 彼がくれたベルトを締めるたびに、彼の温かい気持ちを体で感じた。 以上、本文284〜285ページから /////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■■ ■ ■ アルバートエリスの ■■■ 健康的な生き方・・・その5 ■ 「健康な人は柔軟性が高い」 ■ ■■■ エリス博士の「心理的健康について13の基準」の5つ目 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 以下原文のまま(25P〜27P) (5)柔軟性 健康で成熟した人間は考え方に柔軟性があり, 変化を受け入れ,他人を見る目も偏屈になることはなく,多面的な傾向にある。 そのような人々は自分自身や他人に,厳しくて柔軟性のない規則をつくることはない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 以下原田の感想 心身の健康が低下すると、「全か無か思考」「白か黒か思考」 「感情的な決めつけ」「レッテル貼り」「すべき思考」になります。 硬直で直線的な考え方で「結論の飛躍」が多くなります。 そのまま定着してしまうと「偏屈な人柄」ということになります。 心身が健康な時は「それもあるかもしれないが、こうともとれる」と 白と黒の間のグレーゾーンが拡がり、感情と思考が柔軟になります。 「本当に出来た人」(健康で成熟した人)は心が柔らかで人柄もおだやかです。 そういう人は他人に威圧感を与えないように何らかのアクションをおこします。 よく「偉い人の前にいったらずっと緊張して突っ立ったままでいた」というのは その相手の人が本当に偉い人なのか「?」がつきます。 またしょっちゅう他人に変化を求める厳しい人は、 「器が大きい人」(健康で成熟した人)からはほど遠いでしょう。 「そうかもしれないが、反対から見たらそうでない面もある」と 多面的な見方をする人は、「しょうがないなー」ということになり、 人のやることに可笑しみが含まれていることに気付く余裕が生れます。 「人に厳しいが自分には甘い」という人間の傾向を戒めるために 「他人に優しく、自分に厳しく」とよく言いますが、 「他人に優しく、自分にも優しく」がエリス流です。 「自分にも優しく」は「自分に甘い」というのとは違うと思います。 自分に対して多面的に見れたら、 「あの時自分はこうやったが、あの状況で自分はあのように感じて、考えて判断した、 あの時点ではああ判断して行動するのが精いっぱいだった。 まずい点もあったが、この点ではうまくいったともいえる」と自己受容的になります。 反対に不健康な時は「何で自分はあんなことしたんだろうバカ」と自罰的になります。 多面的に見るというこは、評価尺度をたくさん持っているということで、 他人に対しても「あいつこれはできないが、これは上手だ」と判断が柔らかく、 結論を出すまでの時間が永くなります。 ==================================================================== 購読申込・購読中止は以下で可能です。購読は無料です。 http://www.praxcis.co.jp/deja/ ==================================================================== メールマガジン「週刊デザインジャーナル」(mag2 ID=0000014473) 発行元:プラクシス株式会社 http://www.praxcis.co.jp/ 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 発行者:進む原田 susumu@praxcis.co.jp ==================================================================== ・・‥……………………………… (c) 2009,Susumu,Harada ……………………………‥‥・・ 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp) |