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W_e_e_k_l_y__D_e_s_i_g_n__J_o_u_r_n_a_l______________________________
目次 0・・・・まくらのみ ===================================================================== ■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ まくらのみ ■ ■ ■ ■ ■■ 皆さんお変わりありませんか またまた前回310号から間が記録的に空いてしまいました 東日本大震災以来、言葉が急に重く感じられ、文章が一時書けなくなりました。 しかしこのメルマガを「社会に向けて書く」といつの間にか妄想が膨らんでいて、 最初の「皆さんにお手紙を書く」という気持ちを忘れていたことに気が付きました。 被災地援助に関して私も動きましたが、 属しているボランティア団体に、被災地から直接「あれもこれも送ってくれ」と、 具体的な要求が来ており、それに応えられない焦りと無力感がたまります。 本当に現地は「たりないたりないづくし」で市長さん自ら言ってこられるのです。 その状況で「自分にできることをやる」はとても安らぐ言葉です。 ●その中でプラスのニュース 寄付しやすい社会に法律改正(ホットニュース) 市民公益税制に係る改正 平成23年度から施行の税制改正(新寄付税制(寄附金税額控除等)が盛り込まれた 税制改正法案が6月16日衆議院を通過。来週参議院で採決して法案成立へ) もちろん今度の東日本大震災が理由になっています 法律を変えて寄付が集りやすくまた速やかに分配しやすくしようという国の配慮です これからは企業や個人も先進国並みに税金が免除されます 例えば企業が寄付する場合、全額損金つまり経費で落とせるようになりました 個人の控除も大きくなりました これらの優遇措置は3月11日の寄附金に遡って対象とされます。 この法律改正は前々から言われていました。 すごい進歩だと思います。 企業の寄付 これまで、社員何千、何万人の大企業の社長だったら「何億円寄付する」と決めやすかったでしょう。 しかし、例えば社員の50人の会社の社長だったら、社員の顔が浮かぶので100万円でも寄付しにくいでしょう。 ほとんどの社長が、社員に充分以上の給料を支払っている意識はないので、遠慮してしまいます。 しかし「経費として落とせる」となると「善意の設備投資」として社長も言い出しやすくなります。 これまで、税制と文化の違いで、例えばアメリカと大きな差がありました。 アメリカ企業の寄付金総額が1兆5,255億円、日本企業は5,092億円と3倍の開きです。(2002年調べ) しかし、今度の税制改革で日本企業がアメリカを越すのではないかと考えています。 理由は日本は団体戦に強いから。つまり団体の善意は日本の方が発揮すると思われるから。 個人の寄付の優遇措置もあります。 新方式は、寄付金から2,000円を引いた残りの50%の金額が税金から直接差し引かれます。 例えば、年間所得が600万円の人が5万円寄付すると、最大で28,000円(半分以上)が戻ってくることになります。 今ままでは、9,600円だから、この差は大きいですよね。 個人の寄付金は、アメリカが22兆9,920億円、日本が2,189億円(2002年調べ)で、 なんと100倍の開きがあります。 個人の寄付が増え、また寄付行為が定着する希望もありますが、 すぐにはアメリカ並みにはならない気します。 理由は文化(社会習慣と、金持ちは天国に入れないという宗教)と貧富の差の違いでしょう。 例えば、日本の社長の平均給与は3000万円ちょっとで、 アメリカはの上位、365社の社長の平均給与は11億7千万円と40倍の開きがあります。 日産社長のゴーンさんは日本文化に遠慮していることになります。 先日、ある航空会社の社長の給料がパイロットの給料より安いと話題になりました。 でも大金持ちは少なくても日本人庶民の善意も高いことから、これまでの何十倍は集まるでしょう。 ●もう一つの大きな進歩 寄付を扱える認定NPO法人(公益法人)をふやして、早く確実に被災地に届ける配慮です 認定NPO法人(公益法人と変わる)とNPO法人は違います。 NPO法人は全国に4万2千ありますが、その中で現在公益法人として優遇処置が受けられると、 認定されたNPOはたった190、全体の0.5%しかありません。 理由は、公益法人の認定の要件がややこし過ぎて審査が厳し過ぎたぎたからです。 これを今度の改正で、要件を大幅にゆるめて認定NPO法人を増やそうという計画です。 簡単に言うと2年間の平均で(たった)3,000円以上の寄付者が、 年(たった)100人以上いれは、認めようということになりました。 このメルマガの読者の中にNPO法人関係者が多いので、 この機に乗じて公益法人の申請を検討されてみられてはいかがでしょうか。 もともとNPO法人は公益を目指して作られているのですから、 寄付が集まれば、運営・活動のゆとりもできますし、 働き盛りのNPO職員に生活できる給料も払えるようになり、 後継者が育ち、NPOが日本文化に定着してゆくでしょう。 ●稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか? という本が売れていると電車の広告をみて 10年以上前にギタリストの友達に言われたことを思い出しニヤリとしました。 毎回会うたびに新しいネタを仕入れてきて、色々て教えてくれるその友達は、 講演会で聞いてきたといって、私に長財布に替えること勧めました。 二つ折りの財布だと、中のお札が 「苦しい!こんな窮屈なところに長居できない!」と言ってさっさと逃げていくので いつまでもお金が貯まらないというのです。 本当のお金持ちは、長いお財布の中でお札にゆっくり休んでもらうために、 お札用のまくらを入れいるもので、「自分も買ってきたほら」と言って、 そのまくらまで見せてくれました。 私もそれ以来長い財布を使っていますが、優遇されたお札はかえって元気よく飛び出してゆきます。 上記の本はまだ読んでいません。 ______________________________________________________________________________ 購読申込・購読中止は以下で可能です。購読は無料です。 http://www.praxcis.co.jp/deja/ ______________________________________________________________________________ メールマガジン「週刊デザインジャーナル」(mag2 ID=0000014473) 発行元:プラクシス株式会社 http://www.praxcis.co.jp/ 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 発行者:進む原田 susumu@praxcis.co.jp ______________________________________________________________________________ ・・‥……………………… (c) 2010 Susumu,Harada …………………‥‥・・ 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp) |