![]()
![]()
W_e_e_k_l_y__D_e_s_i_g_n__J_o_u_r_n_a_l______________________________
目次 0・・・・・・まくら 1・・・・・・デザイナーのちょっとしたこだわり ////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ まくら ■ ■ ■■ ●Time flies. 今年もあと何日。 「光陰矢の如し」の意味が最近ほんとうにわかってきました。 豊臣秀吉が「露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢」と詠んで死んだと聞いたとき、 「まさか、あのでかいスケールで面白く生きられた日本一の成功者が・・・ 周りのご用学者が作ってあげたんだろう」と思っていたのですが、 だんだんとその心境がわかるようになりました。 若い時の何倍も時間が短く感じるのはなぜか? 日々の生活の中で、自動化した部分が増えているからです。 手順を考えずに、それほど緊張せずに、半分無意識だけで生活できる部分が増えてきたからだと思います。 認知療法に「自動思考」(自動的に浮かぶ習慣化された考え)というのがありますが「自動生活」です。 若いときは現在の何倍もの感受性と好奇心と慣れない不安と、未来に対する期待、 「早く今を通り過ぎて成功して幸せになった未来を見たい」という気持ちから、 今(当時)がとても長く感じられたのだと思います。 「人生とは今日一日のことである」とデールカーネギーが言っているけど逆もまた真なりです。 心理療法の合言葉「いま、ここで」という考え方のほうが幸福感が膨らみそうです。 ●江戸の夢(浪速の夢ならぬ) 今年も程良い量のお仕事と、テニスと、心理関係とまあまあ充実した夢のような1年でした。 チャレンジは11月3日の全日本病院学会で、生れてはじめて心理の研究発表したこと。 ポスター発表という学園祭のような発表形式で私のデザイン能力でカバーできます。 カリフォルニア臨床心理大学院から依頼されてやっている心理関係の受験塾は、 2年目の今年は7名全員合格という快挙で「カリスマススム」の称号をいただきました。 心理大学院卒のプロ心理士がほぼ全員受けて毎年そのうちの40%は落されるという、 難しい試験で、12月の結果発表でうれしかったです。来年も塾長をやります。 心理療法関係の協会会長は今年3年目。 去年までの2年間は年に40回以上のあるセミナーやイベントに全部関わり、 今年は半分に減らしたとはいえ、本部の仕事は変わらないので没入したといえます。 ●とうとうスマホにつかまった もう1つ大きな人生を変える出来事が・・・11月にスマホのiPhoneを買ったことです。 (何を今さらという声が聞こえてきますが) 「iPadがあるし携帯は電話だけで十分!ガラパゴス携帯で行くっ!」と 周りに宣言していたのですがドコモが売り始めたのでコロッと宗旨替え。 使ってみて初めて皆さんが電車の中でずーっとのぞき込んだままだったり、 スマホ歩きしている理由がわかりました。 メール、ゲーム、ラジオ放送、時間管理、写真アルバムなどつまっているので、 iPadやパソコンをポケットに持ち歩いている感覚です。 別にWi-Fiも持歩かなくていいですし手のひらに詰まっている感覚がiPadとの違いでしょう。 中で1番気に入ったのは、音声入力です。 パソコンで「ビアボイス」「アミボイス」などの音声入力ソフトを使っていますが、 こちらの方がずっと変換率はよく話し言葉をテキパキと文字に変えてくれます。 唯一の欠点は文章が10行をこえると勝手に変換はじめるので中断することです。 しかし慣れると(諦めると)「一息ついて考えられるので、まっいいか」というレベル。 それより変換率の良さから来る快感は何ものにも替えられません。 これまでは携帯メールは電報のような文章でしたが、 「文章が急に長くなったからおやと思っていた」と友人から言われました。 ●スマホ運転 スマホ歩きが社会問題化していますがついにスマホ運転を目撃。 朝、メロン(トイプードル7歳)を散歩させていたら向こうから竿竹屋の車が、 「4メートルの竿が2本で千円。20年前の価格です。サビないステンレス製もあります」 とスピーカーで流しながらのろのろとやってきました。 すれ違うときに運転席を見たらびっくり仰天。 青年が下向いてスマホ運転をしていました。 ●アプリケーション三昧 iPhoneのアプリケーションは無料でたくさんいいものがあります。 candy crashというゲームはだれもがはまります。 テレビコマーシャルを打てるほど使われていて、 最初は無料ですがところどころ難しいステージを用意しています。 (きりのいい数字の40とか70とか、追加なしでは絶対無理というところがる) 「これから先に進みたかったらお金出して(100円〜400円)追加パワー機能を買いなさい」 ということですから、ムキになった子供が親に黙って買うことになります。 支払う時に親がびっくりして、社会問題にしようとしていますがちょっと騒ぎすぎかな。 写真も結構よく撮れます。 連続写真もバシャバシャと撮れるし動画もよく撮れます。 メロンばかり撮っているのでメロンのアルバムを持歩いているようなもので 会う人ごとに見せびらかして迷惑をかけています。、 先週、早稲田大学内での福島支援の心理援助ボランティアに行った時に、 東京で避難生活している75歳ぐらいの女性から、 福島に残してきた自分の家と今の避難生活の写真をスマホで見せてくれて、 「こういう使い方もあるんだな」と思いました。 幸せなシーンだったら慰めになるのですが・・・ ●今日の日経のブルガリの広告のキャッチコピーは1行、 「シンプルさは究極の洗練である」レオナルトダヴィンチ。 ほんとにレオナルトが言ったのかなと思いましたが、 アイスキュロスの「真理の言葉は単純である」にも通じ、 天才は同じこと言うようです。 高級ブランドの広告というのはどれもシンプル。 商品のアップとブランドロゴが常套手段ですが、上記の一行が加わりました。 ブルガリの製品はレオナルドの作品と同じ名作だと思わせる作戦です。 高級ブランドが元気でどんどん広告を出してくれるおかげで、 庶民のセンスも感覚教育されていると思います。 ●ピータードラッカーの質問 いま日経の「私の履歴書」でフィリップ・コトラーがが書いていますが、 その中で経営者に投げかける4つの質問というのが出ていました。 彼の先輩で師匠筋に当たるピーター・ドラッカーの質問だそうです。 1.あなたの会社の本業はなんですか? 2.顧客は誰ですか? 3.顧客にとっての価値はなんですか? 4.本業はどうあるべきすか? とても単純な質問ですが彼らが相手にしている大企業の社長はすぐには答えられないでしょう。 有名な先生に聞かれたからと、社長達がなんとか応えようと努力するうちに多くの洞察が得られるのだそうです。 きっとアップルの社長もこの質問に答えようとするうちに良い会社になったのだと思います。 これからどうかはわかりませんよ。 ピータードラッカーの話で面白いと思ったのは、 いつもはパソコンを使って文章を書く彼が、コトラーと手紙のやり取りする際は、 すべて心のこもった丁寧な手書きだったそうです。 きっと初期の頃のフロイトとユングのような関係でそれが最後まで続いたのでしょう。 手書きの手紙が時間の無駄と感じない、良き師匠良き後輩との出会いも幸福の1つです。 ////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■ ■ デザイナーの ■ ちょっとしたこだわり ■ ■■■ カバーを外して使う。 ヨドバシカメラなどの大型ショップでスマホ売り場の横に関連商品の売り場がありますが、 たとえばカバーの種類の多さといったら世界でも類がないのではないでしょうか。 各製造メーカーの商売が成り立つのだろうかと心配になります。 私も最初、アップルのiPhone純正のカバー探したけど見当たらないので 一番シンプルな透明カバーを買ってしばらく使っていました。 しかし使っているうちにiPhoneのデザイナーに抗議されている感じがしてきました。 iPhoneのデザイナーはカバーをかけて使うようにデザインしていないからです。 純正カバーを同じデザイナーがデザインしたかも知れませんがやむなくでしょう。 角の丸みやエッジを斜めに削ってそこがキラリと光る処理やロゴの入れ方など、 配慮に配慮を重ねてスキのないデザインをされているのがわかります。 その上に全く違う柄模様のカバーを付けられたらデザイナーは見てられないでしょう。 落しても壊れにくい、表面に傷が付きにくいなどの保護理由でカバーは使われますが 製品デザインする際はそのテストはしているはずです。 また何年も使って摺り切れ傷がついたとしてもデザインがよければ、 ライカのカメラのように醜くならずにむしろ味がでるはずです。 カメラと書いて思い出しました。 素晴らしいデザインのカメラが発売されました。 SONYのRX10。 レンズ交換ができる一眼レフとコンパクトカメラの中間に位置する製品ですが、 外見は一眼レフカメラです。 私は常々戦車のようにでかく重々しくなった一眼レフカメラのデザインを見ていて 「デジタル一眼はデザインしつくされたんだろうか?なんとかならんものか」と思っていました。 さすがSONY!このカメラは美しい!やれば出来る!いちど、写真で見てください。 レンズ交換はできませんが広角から望遠までズーム付きだから、プロでなければ何ら問題がないはずです。 私はレンズ交換できる一眼レフを持っていますが交換レンズ持歩くほど使いこなしていません。 グッドデザインとして飾っとくのに欲しい。 そういえば、一眼レフにカバーつけて使ってる人いませんよね。 コンパクトカメラも使用する際はカバーを外したまま使います。 スマホもいずれ成熟してそうなるかもしれません。 ______________________________________________________________________________ 購読申込・購読中止は以下で可能です。購読は無料です。 http://www.praxcis.co.jp/deja/ ______________________________________________________________________________ メールマガジン「週刊デザインジャーナル」(mag2 ID=0000014473) 発行元:プラクシス株式会社 http://www.praxcis.co.jp/ 『まぐまぐ』 http://archive.mag2.com/0000014473/index.html 発行者:進む原田 susumu@praxcis.co.jp ______________________________________________________________________________ ・・‥……………………… (c) 2013 Susumu,Harada …………………‥‥・・ 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp) |