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W_e_e_k_l_y__D_e_s_i_g_n__J_o_u_r_n_a_l______________________________
等倍フォントが読みやすいです 目次 0 ・・・・・・まくらのみ ////////////////////////////////////////////////////////////////////////// ■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ まくら ■ ■ ■■ ●花粉症のまっただ中 この3週間、最悪の状態で、薬でなんとかもっている毎日。 「歳を取ると体質が変わって花粉症も治る」と聞いて、期待していたのですが、 ちっとも体質は改善しません。 花粉症が出る以前に色んな予防サプリや薬をのんでいるのですが、 30年以上も、春の風物詩として必ず巡ってきます。 ●電子本を出しました 臨床心理大学院の同級生三人で本を書きました。 辰巳出版 キンドル版で ぜひ買って読んでください。 http://www.amazon.co.jp/ サイト上部の検索窓に、 「バーセラ」「バースデーセラピー」と入力したら瞬時に出てきます。 著者は3人でsym(原田進/鳥居優子/岩田真理) symはシンフォニーの略でまた同期の記号でもあります。 3人は年齢は離れていますが同期にはちがいありません。 それぞれ臨床心理士として、 鳥居さんは表参道で、岩田さんは御茶ノ水で心理相談室を開いています。 「人生の節目である誕生日に、セラピーを受けてみませんか?」というお誘いです。 バースデーセラピー、略して“バーセラ”。 心理セラピーの敷居を低くするために軽めのノリにしました。 しかし中身は真面目でそれに真剣です。 バースデーセラピーの目的は、 ・心理セラピーというものを体験してみる“きっかけ” ・ちょっと参っているなと思うとき、気軽に心理セラピーに行き、 もっと重い事態になるのを予防する“きっかけ” ・いずれ何か必要になったときのために、相性の良いセラピストを見つけておく“きっかけ” になればと書きました。 相談料はお試しということで、著者の3人は、 誕生日の前後一週間の予約にかぎり半額でうけます。 「バレンタインにはチョコレート、バースデーにはセラピーを」というのが、 キャッチフレーズです。 電子本ということで価格を300円に設定したので絶対お買い得です。 あとシリーズで3冊同時に執筆中です。 ●やられたという広告 3月2日に日経新聞を開いたら衝撃が走りました。 全15段2ぺーじ見開きが一枚の写真で左に小さく「iPhone6で撮影」と一行。 上下にアップルとドコモのロゴが小さくはいっています。 写真は広い荒野の真ん中に女性が毛布をかぶって立っている写真(ポートレート写真を意識) 「スマホの写真だからどうだ?」と解像度を見ますが十分アップに耐えられてます。 つまり広告を作った人の術にはまり、そこで勝負ありです。 出版関係の若い友人に見せたら、 「これだったら重いカメラかつがいていかなくても世界中が取材できるね」と言いました。 デジカメに比べて見劣りするあのサイズのレンズでなぜこんな写真が撮れるんだろう? インチキしているんじゃないか?と疑いたくなる品質です。 きっと一回目の広告の手応えがあったのでしょう、大金をかけて、 16日に同じレイアウトでこんどはサッカーのゴール後からとった写真(スポーツ写真を意識) 23日に広い海で魚釣りをしている写真(風景写真を意識)で、たたみかけてきます。 この広告の社会インパクトは強烈で、カメラ業界はキモを冷やしているはずです。 ●酔いざましの水、千両と値が決まり 夜中に目が覚めて水を飲むときに、 必ず上の句が浮かんできます。 独り言で声に出して言う時もあります。 昔は冷蔵庫がなかったので冷えた水は飲めなかったはずですが、 それでもおいしいと感じたのは、 「今日はうまいものをたらふく飲み食いして・・・甘露甘露」という 精神的な満足感も加算されていたはずです。 ●ESTA(電子渡航認証許可)にチャレンジ 来月アメリカに行くので自分でESTA(エスタ)をウェブ上で取得しました。 日本とアメリカは政府間協定でビザがいらないかわりにESTAが必要です。 昔はアメリカ大使館に行っていろいろ質問された後にやっとビザをもらえ、半日がかりの仕事でした。 最初に貰ったビザは福岡のアメリカ領事館でしたが、 英語で質問されて全く聞き取れなくて、暗澹たる気持ちになったのを覚えています。 ESTAで2国間の垣根が低くなりました 申請を広告会社にたのむと、代理手数料が7000円というので、自分でやってみました。 いろいろこちらの情報を打ち込まないといけないので面倒ですが、 なんとかやり遂げ大いなる達成感を味わっています。 2度目からは、たいしたことはいんでしょうが。 14ドル、1700円でできました。 なんでも最初は「これでいいのだろうか」という不安がつきまといます。 一番迷ったのはアメリカでの連絡先を書かなければ先に進まないことです。 一旦申し込みのウェブを閉じて、 私はたまたま家族がアメリカにいたので、住所と電話番号を聞いて書き込みましたが、 しかし昔はアメリカに家族がいると言うと、 移住目的ではないかと疑われ、ビザが出ないと聞いたので心配したり、 多くの人がアメリカに関係者はいないはずだからどうするのか? ホテル名と住所を書いていいのか? その下のアメリカの滞在先(ここは書かなくて先に進める)があり、 旅行会社のアメリカ支社の住所なのか?といろいろ考えてしまいます。 ESTAの話を友人にしたらすごい話を聞きました。 友人はアメリカ行きの航空会社のカウンターで、 「ESTAは取得してますよね」と言われ、 「え、それなんですか?」と言ったら相手がびっくりして、 パソコンを持ち出してきて、「いまここで申請してください」と言うので、 その場でやろうとしたら、そのパソコンが壊れていて、 自分のノートパソコンを取り出して申請してそのまま飛行機に乗れたというのです。 今はそんなことができるかどうかわかりませんが、 安易になったぶん、国内旅行感覚に人々がなり そういったうっかりトラブルが増えてくるのでしょう ESTAの有効期限は2年間、またはパスポートの有効期限だそうだから、 これからは花粉から逃げてハワイでもグアムでもいける感じです。 ●伝統技術の発掘作業 若い時からお世話になっている福岡の印刷会社ゼネラルアサヒから、 かたりべ文庫「職人の手仕事16-20」を送っていただきました。 ゼネラルアサヒの社会貢献活動の一環で地元の職人さんの生き様と仕事を、 紹介した豪華本です。 ハードカバーボックスに、 16 水車場お香 17 活版印刷 18 日本刺繍 19 屋根師 20 時計修理士 の6分冊が入っていて、 社会がどう変わろうと自分はこれが天職だと続けている人達です。 きっと、もう時代遅れだからやめようか、と思ったこともあったでしょう。 その仕事に適性がある人ほど、他の仕事やるほど器用じゃなかったりします。 今では他にやる人がいないので仕事になっているという感じです。 最初に人物紹介があり(それぞれ抱えている歴史がおもしろい) もの作りの現場とプロセスと作品と道具が紹介されます。 こういう発掘で脚光をあびてもあびなくても、 一生かけて良いものをを作り続ける単純美があります。 使い込まれて手の一部と化している道具はどれも迫力があります。 道具そのものに工芸品の芸術性を感じます。 また職人さんもその技術に使い込まれて人として存在感があります。 一昨日、落語の人間国宝の桂米朝さんが亡くなりましたが、 114人いて終身年200万円の年金がでるそうです。 ものや建物に国宝のほかに重要文化財があるように、 人間も「重要伝統技術者」みたいなものを制定すると、 技術の後押しになるし後継者も見つかりやすいかもしれません。 認定するだけだからお金もかかりませんし。 ●言葉遊び ナショナルジオグラフィックスをの3月号は、 ユーロ危機で巨額の金融支援を受けたギリシャのアテネ特集でした。 その話題で30歳の知合いが「お金を返すあてねー」と言ったのです。 私がそれを言ったら、おっさんギャグだの駄洒落だの言われ冷笑さますが、 若い人が言うと新鮮です。 しゃれは「言葉遊び」として落語などで昔からりっぱな芸術でした。 古今亭志ん生は落語はシャレが固まったものだといいます。 シャレが表題になっている落語は「阿弥陀が池」が有名です。 和光寺、通称、阿弥陀が池に強盗が入りそこの尼さんから、 「あなたような人が強盗にくるとは思えない、誰かに行けと言われて来たのでしょう」 「はい阿弥陀が行けと言いました」といった内容です。 志ん生落語のまくらでシャレはでてきます。 地蔵が電話している絵を見て「じぞう電話」とか、 蛇が血を出していて「へーびーちーでー」とか 志ん生のキャラクターで何度聞いても笑ってしまいます。 駄洒落の駄というのが「駄目」という意味でよくありません。 落語のように洗練される以前の中途半端な出来のものを言うのでしょうが、 もっと若い人も「言葉遊び」として洗練させていって欲しい気もします。 中高年も冷笑されても居直って堂々とシャレを連発しましょう。 ●短編アニメーション賞を受賞 「ベイマックス」がアカデミー長編アニメ映画賞を受賞! これは100%納得です。 「ここまできたか」という驚きレベルのストーリーと作画で、 とても良くできていました。 しかしおまけで上映された「愛犬とごちそう」が、 短編アニメーション賞を受賞というのは、ちょっと別の意味で??? 飼い犬が食卓で人間から貰う、ご馳走のおこぼれを幸せそうに食べるそれだけの映画です。 人間の食べ物だから、ケーキや肉や高カロリーのものばかり。 犬を飼っている友人も同じ感想を持ったそうで、 「無知による動物虐待ではないか?」と話し合いました。 ドッグフードがなかった日本も、人間の食べ残しを犬に与えていましたが、 ご飯にしるをかけたり魚の骨を入れたりする程度の、 今思えば低カロリーの健康自然食でした。 人間の食べ物が豪華になった今、そのまま犬に与えるのはよくないと、 ネットで調べたら書いてあります。 映画では、アイスクリームやミートボールやどスパゲッティなど、 赤ん坊を含む家族全員が犬に与えるので、ハラハラして見ていました。 たしかに自分が食べてものを愛犬とシェアする喜びは大きいです。 犬も馬鹿喜びしますからね。 でも多くの飼い主が危険だし犬の寿命を縮めるからと我慢をしているのです。 それがアカデミー賞だから、 アメリカは犬にとって生活空間環境はいいけど、 食に対するアメリカの文化の程度は低いなと感じました。 ______________________________________________________________________________ 購読申込・購読中止は以下で可能です。購読は無料です。 http://www.praxcis.co.jp/deja/ ______________________________________________________________________________ メールマガジン「週刊デザインジャーナル」(mag2 ID=0000014473) 発行元:プラクシス株式会社 http://www.praxcis.co.jp/ 『まぐまぐ』 http://archive.mag2.com/0000014473/index.html 発行者:進む原田 susumu@praxcis.co.jp ______________________________________________________________________________ ・・‥……………………… (c) 2015 Susumu Harada …………………‥‥・・ 文責:進む原田 (susumu@praxcis.co.jp) |